代理人・バレロ氏(右)には大谷翔平も信頼を寄せている(時事通信フォト)
二刀流完全復活を目指すドジャースの大谷翔平(30)が思わぬ訴訟トラブルに巻き込まれている。大谷の代理人を務めるネズ・バレロ氏とともに、ハワイ島での総額2億4000万ドル(約355億円)規模の高級住宅開発プロジェクトをめぐって、契約妨害や不当利得などを理由に訴訟を起こされたという。スポーツ紙デスクが解説する。
「このプロジェクトは広大な土地に全14戸の戸建て(平均価格約25億円)を建てるというもの。日本やアジア市場への宣伝役として大谷とスポンサー契約を結んだ。大谷が入居者第1号として1軒を購入し、日本のメディアでも『豪華ハワイ別荘』として大きく取り上げられた。
ただ、今回の訴状によれば、バレロ氏は金銭的利益のためにプロジェクトを担う不動産投資会社側にたびたび譲歩を要求し、従わないと大谷を契約から引き揚げると示唆。原告となったのはプロジェクトの開発者と不動産ブローカーの2人で、バレロ氏が不動産投資会社に働きかけたために解雇されたと主張しています。
2人はバレロ氏により建設利益や販売手数料、管理報酬を失うとして訴訟を起こしたのです。大谷自身も契約上の誠実義務が適用されるべきだとして巻き添えで訴えられた形です」
バレロ氏の所属事務所がコメントしていないため原告側の主張しか判明していないが、大谷が広告塔として関わった案件で訴訟に巻き込まれるのは今回が初めてではない。大谷は、暗号資産(仮想通貨)大手交換所の「FTXトレーディング」と長期契約を結び、ブランド向上のためのアンバサダーを務めていた。しかし、2022年に同社が破綻したことで投資家からの集団訴訟の被告として提訴された。