芸能

《「もう“関東”に行ったのか…」の声も》バラエティの「関東特集」は番組打ち切りの“危険なサイン”? 「延命措置に過ぎない」とも言われる企画が作られる理由

『1億2千万人アンケート タミ様のお告げ』(TBS系)では関東特集が放送される(番組公式HPより)

『1億2千万人アンケート タミ様のお告げ』(TBS系)では関東特集が放送される(番組公式HPより)

 テレビ番組の改編期になると、視聴者の期待を集められなかった番組は無残にも打ち切られていく。バラエティは試行錯誤し内容を変えながら続いていくケースもあるが、企画内容によっては打ち切りの“危険なサイン”と言えるという。その1つが「関東特集」だ。その理由についてコラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 

* * * 

 25日夜、『1億2千万人アンケート タミ様のお告げ』(TBS系)2時間SPが放送されますが、今回のテーマは「関東で一番住みたい県はどこ?」。 

 その内容は、埼玉県の藤田ニコルさんVS茨城県の磯山さやかさんVS群馬県のタイムマシーン3号・関太さんVS栃木県のM!LK山中柔太朗さんが各県のプライドをかけて激突するというもの。「最も爆買いされている激安ローカルスーパーはどこ? 買い物かごパンパンな地元民のお買い上げ商品数トップを調査」「驚愕の激安物件が続々!都心に通える広々物件も夢じゃない『今すぐうちの県においでよ』ダービー」などのコーナーが予告されています。 

 しかし、このテーマと内容にこそ、一般的にはあまり知られていない「バラエティ打ち切り」への危険なサインが表れているのです。 

3月末スタートから数か月で試行錯誤の連続 

『タミ様のお告げ』のコンセプトは、「世の中に聞いた忖度のないリアルな意見 =『タミ様のお告げ』こそあなたの未来を良くする一番の良薬!この番組は…明日の自分のために国民のホンネを聞いてみる日本一『余計なお世話』バラエティ!」。 

 そのコンセプトと「関東で一番住みたい県はどこ?」という企画や、ローカルスーパーや激安物件の内容はかけ離れています。実際、『タミ様のお告げ』は当初、「芸能人ゲストにまつわるアンケートでランキングを発表していく」という内容だっただけに、3月24日の番組スタートからわずか数か月で大きく変わったことがわかるのではないでしょうか。 

 同番組の前回放送は7月28日で、前々回は6月23日。8月は25日の放送が初めてであり、このところ月1回ペースの番組となっています。その内容をさかのぼっていくと、「カルディ、行列ラーメン…食の夏祭り」「芸能人リアル金銭感覚」「焼肉きんぐの常連タミ様が社員にモノ申す」「関西VS関東 大検証」と試行錯誤の跡がうかがえました。 

 そもそも『タミ様のお告げ』は前番組の『THE MC3』が中居正広氏の不祥事や降板を受けてリニューアルして3月24日にスタートしたばかり。それでもMCに東野幸治さんとヒロミさん、アシスタントに「好きな女性アナウンサーランキング」1位の田村真子アナを起用するなど、TBSにとっては重要な番組の1つでした。 

 だからこそ業界内では「もう“関東”に行ったのか……」という驚きと落胆のような声があがっています。ではなぜ「関東で一番住みたい県はどこ?」という企画や、ローカルスーパーや激安物件のコーナーがバラエティ打ち切りへの危険なサインと言われているのでしょうか。 

関連キーワード

関連記事

トピックス

サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《麻薬取締法違反の疑いでガサ入れ》サントリー新浪剛史会長「知人女性が送ってきた」「適法との認識で購入したサプリ」問題で辞任 “海外出張後にジム”多忙な中で追求していた筋肉
NEWSポストセブン
サークル活動にも精を出しているという悠仁さま(写真/共同通信社)
悠仁さまの筑波大キャンパスライフ、上級生の間では「顔がかっこいい」と話題に バドミントンサークル内で呼ばれる“あだ名”とは
週刊ポスト
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さんが綴る“からっぽの夏休み”「SNSや世間のゴタゴタも全部がバカらしくなった」
NEWSポストセブン
米カリフォルニア州のバーバンク警察は連続“尻嗅ぎ犯”を逮捕した(TikTokより)
《書店で女性のお尻を嗅ぐ動画が拡散》“連続尻嗅ぎ犯” クラウダー容疑者の卑劣な犯行【日本でも社会問題“触らない痴漢”】
NEWSポストセブン
現場は246号線からすぐの場所だった
「マンションを出たら血溜まりが見えて…」世田谷・韓国籍40代女性切りつけ事件、近隣住民が証言 閑静な住宅街で“緊迫の現場”
NEWSポストセブン
オリエンタルラジオの藤森慎吾
《オリラジ・藤森慎吾が結婚相手を披露》かつてはハイレグ姿でグラビアデビューの新妻、ふたりを結んだ「美ボディ」と「健康志向」
NEWSポストセブン
川崎、阿部、浅井、小林
〈トリプルボギー不倫騒動〉渦中のプロ2人が“復活劇”も最終日にあわやのニアミス
NEWSポストセブン
別居が報じられた長渕剛と志穂美悦子
《長渕剛が妻・志穂美悦子と別居報道》清水美砂、国生さゆり、冨永愛…親密報道された女性3人の“共通点”「長渕と離れた後、それぞれの分野で成功を収めている」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《母が趣里のお腹に優しい眼差しを向けて》元キャンディーズ・伊藤蘭の“変わらぬ母の愛” 母のコンサートでは「不仲とか書かれてますけど、ウソです!(笑)」と宣言
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《お出かけスリーショット》小室眞子さんが赤ちゃんを抱えて“ママの顔”「五感を刺激するモンテッソーリ式ベビーグッズ」に育児の覚悟、夫婦で「成年式」を辞退
NEWSポストセブン
負担の多い二刀流を支える真美子さん
《水着の真美子さんと自宅プールで》大谷翔平を支える「家族の徹底サポート」、妻が愛娘のベビーカーを押して観戦…インタビューで語っていた「幸せを感じる瞬間」
NEWSポストセブン
24時間テレビで共演する浜辺美波と永瀬廉(公式サイトより)
《お泊り報道で話題》24時間テレビで共演永瀬廉との“距離感”に注目集まる…浜辺美波が放送前日に投稿していた“配慮の一文”
NEWSポストセブン