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シリーズ『マルチ2世』

「母への愛情は“無”です」「マルチを辞めるか、孫を諦めるかの2択、母はマルチを選んだ」マルチ2世がカウンセリング後《入金洗脳》を脱し、顔出しで告発を続ける理由

実家にあるA社製品。「コロナウィルス除去されます」と手書きした紙が貼ってある

実家にあるA社製品。「コロナウィルス除去されます」と手書きした紙が貼ってある

「母への愛情は……難しいですね」──そう話す、マルチ2世の当事者・朝比ライオさん(37)。母親が、マルチ商法をビジネスモデルとするA社へ依存したことにより一家は離散。朝比さんが実家の住宅ローン地獄を解決しても、家族間トラブルは続いたという。

トラブルの際に母が発した驚きの“ひと言”、今の母への複雑な思い、そして顔出しで告発を続ける理由とは。マルチに翻弄された平成~令和のファミリーヒストリーを伝える。【前後編の後編。前編を読む

──「母が悪い」と言われ衝撃を受けたというカウンセリングの後、朝比さんはどうしたのでしょう。

「母をめぐる家族の金銭トラブルを清算しようと決めました。具体的には、実家を売ってローン返済をなくすことです。もとは夢の二世帯住宅だったのに、今や家族は離散、祖母は心労で同居は白紙、そしてローン地獄というトラブルの元凶になっていましたから」

──でも、お母さんが夢の家を手放すのは大変そうです。

「売却を納得させるのは子どもだけでは難しく、祖父母や叔母夫婦も交えて、家の査定や母の収支把握、説得のシミュレーションなど、4か月かけて準備しました。最終的には実家は売却、母はマンションに引っ越して、僕らへの入金催促はなくなりました」

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