容疑者のアカウントでは垢抜けていく過程をコンテンツにしていた(TikTokより)

地味で目立たない先生

「先生は優しいけど、特にオシャレをしている印象はなく、むしろ地味な感じでしたよ。事件を知ってショックを受けている子も多くて、2学期の始業式の日に、児童1人ひとりが担任の先生に呼ばれて『なにか心配なことはない?』と聞かれたようです。不安そうな子には、保健室や別の部屋で先生たちが心のケアにあたってくれました。それぐらい大平先生が逮捕されたことは大事件で……」

 東京都教育委員会が公表している人事異動情報によれば、容疑者は2021年度からこの小学校に勤めていた。長期間、勤務していただけに彼女を覚えている児童も多く、ショックを隠しきれない子どもも少なくないようだ。

 その場に居合わせた、別の小学5年生の男児が容疑者の印象を話す。

「事件のことは、学校の連絡アプリで知りました。『大平なる美先生が悪いことをして逮捕されました』って感じの報告がきて、自分のスマホで調べたら、『大平先生だっ!』って驚きました。優しくしてくれた先生だったので、とてもショックでした。

 先生は、名前のまま“大平先生”って呼ばれていました。普段は優しいけど、イタズラした子がいたりすると、しっかり怒ってた。メガネをかけていて、髪の毛はニュースの写真みたいに長い黒髪。背も高くて、痩せてて、大人しい感じ。

 僕が1年生で初めて会った時には、家庭科の先生でした。全教科教えられるけど、たぶん担任をもってなかったと思います。でも担任の先生が休みの時なんかは代わりに来てくれたこともあって、ぼくも国語の授業を受けたことがあります。とにかく“優しい先生”って感じだったから、友達もみんな驚いてます……」

 生徒たちから信頼される“穏やかな先生”は偽りの姿だったのだろうか。取材を進めると、彼女がSNS上で見せていた別の顔が明らかになってきた。インターネット上での彼女の振る舞いは、子どもたちが語った印象とはまた違うものだったのだ──。

(後編に続く)

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