長年バカ殿の“爺”として出演してきた(ブログより)
「生活はハチャメチャだったんです。忙しかったのもありますが、夜中まで撮影などの仕事をし、その後、朝まで飲んで、3時間睡眠で次の仕事に行っていましたから。暴飲暴食なうえ、食べるのは野菜や果物は避けて肉ばかり。マネージャーに諫められても、『自分の責任は自分でとる!』と突っぱねて」
還暦を過ぎたあたりから便意を催すも便がでない異変が生じており、親族から受診をすすめられていたが、2、3年ほど先送りにしていたという。その後、排便時にトイレットペーパーに血がついたり、めまいを起こしたりするように。ついに受診を決断し、病院でうけた大腸内視鏡検査でポリープが3つ見つかり、大腸がんと診断された。
抗がん剤治療と2021年に15時間に及ぶ手術を受けた桑野。体重が激減して日常生活も一変したという。
「1回の“トイレラッシュ”で10回ほどトイレに行きます。それがいつくるかは、わからない。だから、外出時は大変です。食事でコントロールするしかないので、大事な仕事があるときは、前日から何も食べません。
摂るのは水分だけで小食にもなりました。現在はウォーキングを続け体力も少しずつついて、体重も一番落ちていた(58キロの)ときから7キロ増えて、65キロになりました。体力がついたおかげで、音楽活動もやれていますよ」
現在は大病を乗り越え、ステージに復帰している桑野。術後5年間、2026年までに再発や転移がなければ寛解(病気の症状が軽くなったり、消えたりした状態)となる。桑野はそれを目標に検査と規則正しい健康的な生活を続けているという。
今年は「ラッツ&スター」結成45周年、大仕事が残っている。