総裁選の”大本命”と一部で呼び声高い小泉進次郎氏(44)
石破茂首相の退陣表明にともない、9月22日、自民党総裁選が告示された。昨年の前回選にも出馬した5名が争うことから、「リベンジ戦」ともいわれるこの戦いで、最若手ながら大本命とされるのが小泉進次郎氏(44)だ。
小泉氏といえば5月、米の価格高騰が社会問題になる中で急きょ、農林水産大臣に抜擢された。就任するや否や、随意契約による政府備蓄米の放出をスピード決断した。
こうした“決断力”に注目が集まったことが記憶に新しい一方、昔からの“進次郎構文”のイメージも切っては離せない。SNS上においては〈発言に内容がない〉〈外交戦を切り抜けられない〉〈進次郎が首相になったら日本終わり〉など、批判的なコメントも多数投稿されている。
では実際、賛否あるこの政治家を近くで見てきた人たちは今なにを思うのか。NEWSポストセブンは小泉氏の故郷であり選挙区の横須賀市を取材した。
「小泉氏は地元の私立小学校である関東学院に入学し、エスカレーター式で大学まで卒業した。20年近く地元で過ごした後、米コロンビア大学大学院で政治学の修士を取得。その後、米国シンクタンクの日本支部で働いていた時期もあります。
その後、キャッチーな短いフレーズで国民に語りかける“ワンフレーズ・ポリティックス”で一世を風靡した父・小泉純一郎元首相(83)の私設秘書を経て、民主党政権時代だった2009年に初当選を果たした。小泉家は地元・横須賀において代々続く政治一家で、小泉氏はその4代目にあたります」(全国紙政治部記者)
そんな小泉氏の生家は、横須賀市三春町の住宅街にある。10年ほど前にリフォームされたものの、元は戦前に建てられた古風な日本家屋だったという。この家から、徒歩で30秒もかからないところにあるのが、小泉家と親交の深い「中込理容店」だ。
9月上旬、記者がこの店を訪ねると、80代の店主が取材に応じてくれた。