
コールドスリープ発表前日は、のっちの誕生日だった(Perfume公式Instagramより)
活動休止という表現にはネガティブなイメージがつきまといやすい。これまでいくつのも芸能グループが活動休止という言葉を使って休みに入ったが、背景にあったのは疲れやストレス、違和感、メンバー間の意志の相違など。マイナス要素を感じさせるものが多かった。そうして休んでしまえば、一瞬でもグループとしての輝きは失われてしまうし、SNS上にはいらぬ噂やまことしやかな憶測が流れるかもしれない。
「Perfumeはどんな形になっても3人でいれば一生Perfume」
「その中で長く人生を共にしていくなら、より良くかっこいいPerfumeでまた新しい挑戦へ進むため、一つの区切りを持とうということになりました」
本音をいえば、長い下積み生活とメジャーデビューしてからの20年間、休むことなく走り続けてきたのだから、休みを取りたくなるのも、自分を見つめ直したくなるのも当然だろう。だが「一度も休まずずっとPerfumeを続けてきたので、それぞれの人生に少し時間をもらえたら、嬉しいです」というマイナス要素を一切感じさせないコメントは、彼女たちの休みがメンバーやグループにとってプラスの要素になることを印象づける。コールドスリープは未来をポジティブに捉えるための言葉でもある。
「”新しいPerfume”になるため、それぞれがそれぞれにパワーアップしてカムバックしたいと思っている」という彼女たち。活動を再開した時にこれまでの輝きが失われていることはない。ファンの皆さんを失望させることはない。3人はそう信じているからこそ、コールドスリープ(人工冬眠)という言葉を使ったのだろう。
人工冬眠まであと3か月ちょっと。もう少しだけ、彼女たちのパフォーマンスを楽しめそうだ。
メルセデスベンツAクラスとPerfumeが並ぶ
Perfumeと広瀬すずらとのショット