北口榛花選手のコーチを務めるセケラック氏(時事通信フォト)
一時は“欠場”の2文字も彼女の脳裏によぎったが、最終的には出場を選択した。
「東京で世界陸上が開催され、金メダル獲得候補である北口選手は大会の顔となっていたため出場しましたが、もし海外で世界陸上が開催されていたら出場を辞退していたでしょう」(同前)
今大会は3年連続の世界大会制覇や、世界選手権3大会連続のメダル獲得を目指していたが、その夢は叶わなかった。そして、試合後には長期の休養に入ると明かした。
「とりあえずいったん休んで、もう自分の頭が絶対肘のことを考えないでできる、全ての練習ができるっていうことが一番大事だと思います。
ここで決勝に残れなかったからといって、人生が終わりだというふうには思いませんが、ちょっと長い休みは必要かもしれないです。だけど、強くなってちゃんと戻ってきたいですし、世界大会の借りは世界大会でしか返せないと思っています」
と、シーズン終了を明かした北口選手。
来月(10月18日)には彼女自身がプロデュースを行い、次世代を担う中高生に対して直接指導する陸上教室「はるかなる教室 Supported by JAL」を開催することが決定するなど、オフ期間も日本に滞在しながら肘の様子を見ていくようだ。
次の大きな国際大会は、2027年に中国の北京で行われる世界陸上となり、その翌年にはロサンゼルスでオリンピックが開催される。北口選手はカムバックすることができるのだろうか。前出・スポーツ紙記者が続ける。