山田美保子さんが『あんぱん』の助演男優賞を個人的にノミネート!
大好評の中で最終回目前となったNHK連続テレビ小説『あんぱん』。放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、『あんぱん』での“助演男優”の活躍を振り返ります。
登場シーンは少なかったが神回と呼ばれた
久しぶりに、ほぼリアタイした朝ドラ。脚本を担当する中園ミホさん(66才)も入っているボランティア集団「エンジン01文化戦略会議」のグループLINEで、感想を伝え合う日課も間もなく終了してしまい、ロスが怖くてたまらないのがNHK連続テレビ小説『あんぱん』です。
これまでにもさまざまな観点で書かせていただきましたが、ラストとなる今回は、のぶ(今田美桜さん・28才)や嵩(北村匠海さん・27才)を支え続け、お二人の心に明かりを灯した、いわば助演男優賞の皆さんを振り返りたいと思います。
ノミネートさせていただいたのは、
●竹野内豊さん(54才)
●二宮和也さん(42才)
●阿部サダヲさん(55才)
●妻夫木聡さん(44才)
●中島歩さん(36才)
●津田健次郎さん(54才)
●大森元貴さん(29才)
です。
釜じい(吉田鋼太郎さん・66才)や結太郎さん(加瀬亮さん・50才)、千尋(中沢元紀さん・25才)、豪ちゃん(細田佳央太さん・23才)らも加えたかったのですが、涙をのんで、この7人に絞らせていただきます。
(以下、ネタバレ含みます)
まずは嵩の伯父であり育ての父である寛こと竹野内豊さんは、『あんぱん』前半の道しるべとなる人物でした。「何のために生まれて何をしながら生きるのか」を説き、「絶望の隣は希望」とも教えてくれた寛さん。後にやなせたかしさん(享年94)が紡ぎ出す物語の原点でもありました。愛妻家でもあった寛さんと千代子さん(戸田菜穂さん・51才)夫妻はお幸せだったと思います。
最期は決して「医者の不養生」ではなく、困っている人に自らの顔を差し出す『アンパンマン』の精神に通じていらっしゃいました。果たして竹野内さんの人気は再燃。テレビCMも増え続けているし、イケオジとして多くのランキングの上位を飾ることに……。プライベートで独身を貫いていらっしゃることも高ポイントの理由です。