小川市長は部下と密会を繰り返していた
ラブホは仕事に適しているか、否か
1階の扉を開け、置いてあるスリッパに履き替えて階段を登ると、自動支払いシステムがあった。部屋は8〜10畳ほどの広さで、スペースの半分以上をベッドが占めている。ベッドフレームの足元からは淡いグリーンの光が放たれており、どこかエスニック調の内装だ。
室内には足の短いテーブルとソファが置かれていたが、2人が横並びで座ると腰と腰が密着するほどの幅しかない。仕事用のパソコンを広げるとなると、テーブルの低さが気になるところだ。
「203号室」と同様に、この部屋は“豪華設備”を備えている。露天風呂だ。壁に囲まれているが、頭上は空が見え、気持ちのいい風が頬を撫でる。かたわらにはコーヒーテーブルがある。室内のものより足が長く、資料などを広げるのに適しているとは言えそうだ。ただし椅子は1脚しかなく、打ち合わせは難しい。
施設を利用したことがある男性が語る。
「以前、このラブホで携帯の充電が切れてしまって充電コードを借りようとしたら、『申し訳ないですが、ありません』と言われてしまったんです。仕事をするとなると難しいんじゃないかなあ……。設備的には古い、老舗ホテルですよ」
ただ、このホテルには「一定の需要がある」とも語る。