群馬県草津町の黒岩信忠町長、町長からわいせつ被害を受けたという嘘の告訴をした元町議の新井祥子被告
亡くなった原告Aさんは何かに怯えていた
地元紙記者がAさんと新井被告の金銭トラブルについて解説する。
「Aさんが彼女からお金の相談を受けたのは、町議となって4年後の2015年4月14日のことだったといいます。もともとAさんは草津の湯治仲間として、彼女の議員活動を応援していたのです。しかし2期目の選挙が近づいた頃、彼女から『草津をよくするための政治資金としてお金を貸してほしい』と頼まれるようになりました。
しかしAさんは、それまでの彼女の人付き合いの仕方や、湯治に対する不真面目な姿勢を見て不信感を抱いており、一度は『あなたでは信用がない』と断ったのです。ところが彼女は帰ろうとせず、『議員になれば報酬が入るからすぐに返せる』と、執拗に食い下がったようです」
結局、Aさんを含む3名が金を貸すことになり、借用書も交わしたという。しかし、約束の返済は一向になされず、Aさんは裁判に踏み切った。Aさんは失踪する直前、自身の身の回りの異変を口にしていたという。 Aさんと同様に、新井氏との金銭トラブルに巻き込まれたB氏が語る。
「Aさんは勤務態度が非常に真面目だったようで、無断欠勤などもしていなかったんじゃないかな。その彼が突然出勤しなくなり、6月18日に勤務先の会社が捜索願を出したと言います。
実はAさんは何かにひどく怯えていたようなんです。『職場に圧力がかかっている』『仕事帰りに素性の知れない男たちに待ち伏せされている』『チンピラみたいな連中が駐車場にずっといる』などと、身の危険を訴えていました。
8月中旬にAさんの訴えを認める判決が出たのに、彼はそれを聞くことすらできなかった。Aさんには中学生になるお子さんがいて、その成長を何より楽しみにしていただけに、無念でなりません」
Aさんが訴えていた身の危険と、その死に関連はあるのか。捜査の進展が待たれる。