政治資金パーティーはほぼ毎月開催されている
世襲ではない候補が衆院選に出馬するには、選挙区に知名度を浸透させるために多額のカネがかかると言われるが、進次郎氏は最初から政治資金の苦労をしなかった。
現在も自民党屈指の資金力を誇る。
進次郎氏の資金管理団体「泉進会」の2023年の収入総額は約2億6348万円(前年からの繰り越し金を含む)。政党支部(自民党神奈川第11選挙区支部)の同年の総収入は約5783万円(同)で、資金管理団体と支部との間の寄附を除外した合計収入額は3億円を超える。
その資金集めの特徴は“パーティー錬金術”と言えるものだ。
意外なことに、進次郎氏は人気が高いとされるわりに政治献金が少ない。2023年は個人献金877万円、企業・団体献金は220万円だった。
そのかわりに政治資金の大半をパーティーで集めている。
2023年分の泉進会の収支報告書を見ると、「小泉進次郎セミナー」「進進会」など14回の政治資金パーティーを開き、7394万円を集めた。パーティーの収入から開催経費を引いた利益率も高く、75.49%にのぼる。
泉進会の政治資金収支報告書では、公表されている3年間(2021~2023年)のパーティーの総収入は約2億92万円、経費総額約4501万円で利益は約1億5590万円、平均利益率は79.07%に達していた。
(第2回に続く)
※週刊ポスト2025年10月17・24日号