政治資金パーティーはほぼ毎月開催されている
進次郎氏の政治資金のもうひとつの特徴が「不透明」さだ。
個人献金と企業の団体献金は5万円超を寄附した者の住所氏名を公表しなければならないが、政治資金パーティーの氏名公表基準は1回「20万円超」と緩かった。そのため、自民党の裏金問題をきっかけに政治資金パーティーは「献金の抜け道」との批判が高まり、政治資金規正法が改正されて氏名公表基準が献金と同じ「5万円超」へと引き下げられた(2027年1月1日から適用)。
進次郎氏の政治資金収支報告書を見ると、3年間で「1回20万円超」のパーティー券支払いを行なった者の記載は一件もなかった。パーティー券購入者のうち氏名公表した人数の割合をパーティーの透明度とすれば、「透明度ゼロ」なのだ。
政治資金について「極力オープンにしよう」という姿勢の政治家ではないことは間違いない。
自民党裏金問題でパーティー批判が高まっていた昨年2月6日、「派閥パーティーの禁止」を訴えていた進次郎氏は東京・港区のホテルで「小泉進次郎セミナー」を開いた。会費は2万円。東京でも警報級の大雪が降った翌日だったが、定員400人の会場は満席。
本誌・週刊ポストが会場を出てきた参加者に話を聞くと、
「社長に言われて資料などを受け取りにきただけの単なる会社員です」と語る者もいた(本誌2024年3月1日号)。