柳生十兵衛一覧

【柳生十兵衛】に関するニュースを集めたページです。

古稀のグラビア撮影に挑む女優・児島美ゆき
女優・児島美ゆき「70歳グラビア」挑戦 エステでの体作りに密着
 68歳にして『週刊ポスト』で衝撃的な大胆グラビアが掲載され、デジタル写真集『児島美ゆき 68歳、女ざかり』を発売し話題となった女優・児島美ゆき。それから2年後、70歳を迎え、おそらく女優としては世界初となろう、すべてをさらけ出した古稀のグラビア撮影に挑む彼女に密着した。 3月某日、東京・赤坂にあるエステティックサロン「カリスマ倶楽部 赤坂サロン」に、お気に入りのピンク色をあしらったコーディネートで現われたのは、『ハレンチ学園』でヒロインの十兵衛こと柳生みつ子を演じ、全国に「スカートめくりの女王」として名を馳せ、その後『北の国から』や『やすらぎの刻』などのドラマにも出演した女優・児島美ゆきだ。応援してくれる人たちの声に報いるため 今回、なぜ出演のオファーを受けたのか。この撮影にかける意気込みと思いをエステの施術前の児島に聞いた。「この撮影のオファーをいただいたとき、最初はあまり乗り気じゃなかったんです。だって脱ぐ理由がなかったから。2年前のグラビアは、『女性たちを元気づけるため』と『“ハレンチ学園”50周年を盛り上げる』という動機がありました」 2020年の撮影時には、キャリア上での節目の年であることとコロナで閉塞した空気感の中で世の中の人たちを元気づけたいという思いが出演に繋がった。今回、70歳という年齢は節目ではあるものの自身の体をさらすまでの動機にはなっていなかったという。「出演を決めたのは、周りの女子の友達が『やりなよ』『その年でオファーが来ること自体すごいんだから!』と背中を押してくれたから。そして『どんなグラビアになるか楽しみ!』とも言ってくれました。そんな応援してくれる人たちの声に報いるため、ひいてはこれで元気になれる人がいるなら、と出ることにしました」 出演を決めたものの、児島にはもうひとつ課題があった。2年前の出演時から、コロナの自粛生活で生活様式が変わり贅肉がついてしまったというのだ。本人によると2キロの増加。それを落として以前と変わらぬ体型に戻すために、オファーから撮影までの3週間、ダイエットをしながらエステに通っていたのだ。3週間の準備期間に週5回のエステ「太って胸は大きくなったんだけど、おなかもお肉がついちゃって」 スケジュールの終盤にはダイエットの効果が現れ体重は以前に近くなったが、それでも腹部の贅肉がまだ気になるという。「腹立たしいことに痩せると、胸から痩せていくのよね」 ダイエットにともなってバストも以前と同じサイズになったという。体型を戻すためとはいえ、どのくらいの頻度でエステ施術を受けているのか聞くと、週5回のペースで通っているという。外出自粛生活に加えてエステでの施術も制限が設けられ、コロナ前に比べて店舗に通う頻度が減ってしまっていた。体のメンテナンスがあまり行き届かなくなっていたが、今回撮影のために集中して施術を受けたという。「さすがに、このペースだとふたりともヘロヘロだわ」 同店を利用し始めてからの付き合いであるエステティシャン・峯村桜子さんとのマン・ツー・マンの施術は機器を使いながらでも体力的に負担は大きい。1回の施術で2~3時間、ボディから顔までみっちりと施術を受ける。入浴するだけでも体力を使うように、施術される側も体力を使う。週5回ペースで通ったエステもこの日は撮影直前の終盤。児島も連日の施術に疲れの色が見える。そこまでして撮影に挑む理由は何なのか。「女優ですから、いったんやると決めたからには人様の前に出るなら最高の状態で出たいというのがまず第一。それから応援してくれている友達のためにも、最大限の努力をして返すのが礼儀だと思っているから私はベストを尽くすだけなの」 そして最後にこう付け加えた。「もうひとつ。世界は今悲しみに充ち満ちていますが、70歳の私がグラビアに出られるような大らかな社会であってほしいな、とも思っています」 コロナに加えての世界情勢の不安や、物事への不寛容な社会に対して、ささやかなメッセージを今回の出演に込めているという。この日も、足先から顔まで全身をみっちりと3時間、最後の施術を受け撮影に備えた。 そんな彼女の意気込みの詰まったグラビア(『週刊ポスト』2022年4月8・15日号掲載)は、山岸伸氏が撮影を担当。古稀とは思えない姿は、話題を呼びそうだ。【プロフィール】児島美ゆき(こじま・みゆき)/1952年生まれ、東京都出身。13歳から児童劇団に所属し、高校3年生の1970年に映画『ハレンチ学園』のオーディションに合格。主演の柳生十兵衛こと柳生みつ子役で女優デビュー。グラマーなスタイルで世の男性たちを魅了した。TVドラマ『やすらぎの刻』出演のほか、現在も映画や舞台、歌手活動などで活躍中。女優デビュー50周年を記念し、自身が作詞を担当した配信シングル「Gypsophila」(ジプソフィラ)が発売中。4月4日には、デジタル写真集『児島美ゆき 70歳、ますます女ざかり』が発売される。協力/株式会社ワイ・テイ・ビイ カリスマ倶楽部 赤坂サロン
2022.04.02 21:00
週刊ポスト
広大な自然の恵みで育まれるものには、何か大きなエネルギーを感じるという
俳優・村上弘明 ドストエフスキーやトルストイを読み北の大地を想う
 映画史・時代劇研究家の春日太一氏による、週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』。今回は、俳優・村上弘明が、柳生十兵衛を演じるにあたってこだわったこと、コロナ禍を過ごした感じたことについて語った言葉を紹介する。 * * * 村上は二〇〇五年から〇七年まで『柳生十兵衛七番勝負』(NHK)で三シリーズにわたり柳生十兵衛を演じている。九三年の十二時間時代劇『徳川武芸帳 柳生三代の剣』(テレビ東京)以来、二度目の十兵衛役だった。「『柳生三代』は、撮影所とのお付き合いの面が大きかったですね。『腕におぼえあり』(一九九二年、NHK)を一年やった後で、僕の中でまだそのイメージが強く残っている中での十兵衛だったんです。『腕におぼえあり』は地毛でやっていたので、十兵衛も地毛でと思ったのですが、それだと『腕におぼえあり』と同じになってしまう。それで総髪の鬘でやったのですが、どうも慣れなくて、自分の中では何か一つ消化し切れない部分が残ったんですね。 また十兵衛をやることになったので、今度は自分からも意見を出し、十兵衛のキャラクターを創り上げていきました。 特に意識したのは立ち回りです。東映や松竹だと現場に行って初めて殺陣師の人に手を教わり、その場で覚えます。それ、けっこう大変なんですよね。 でもNHKの場合は殺陣の稽古を設けてくれます。この時の殺陣は自分でもアイデアを出しながら練り上げました。立ち回りが決まると、不思議なことにお芝居の雰囲気も決まっていくんです。 立ち回りを『ただのチャンバラじゃないか』と言う人もいます。でも、ただのチャンバラにしてはいけないんです。このキャラクターだったらどうするのか、試行錯誤しながら一つ一つの動きに意味を持たせて作り上げていく。 所作も含めて、今までの作品のいいところを取り入れた。そういう意味で、これまでの集大成と言える作品かもしれません」 近年はなかなか満足いくものに出会えていない──今回のインタビューで、村上はそう振り返っている。「それは、亡くなったマネージャーが『な、お前一人の力じゃなく、俺もけっこう貢献していただろ』と草葉の陰から僕に知らしめているのかなと思います。 二人三脚でやってきたマネージャーが亡くなって十年、話せる相手もなく暗中模索していますから。 でも、もちろんその間にいろいろなことを勉強しています。 我が家の本棚に、ギッシリと読んでない本が積み上げられています。ドストエフスキーやトルストイをコロナ禍でほとんど読みました。西洋美術やクラシックを嗜んだりもしています。 そうすると、やはりロシアという地に惹かれます。広大な自然の恵みで育まれるものには、何か大きなエネルギーを感じるんです。 僕も東北の人間なので分かるのですが、人間の生活は気候に左右される。自然の力には抗えない。人間も自然の一部だ──。そんなことを当たり前のように北国の人間は思っているわけです。だから共感できるのかもしれません。 そんなことを考えながら、次の代表作を構想すべく、資料を読みふける毎日です」【プロフィール】春日太一(かすが・たいち)/1977年、東京都生まれ。主な著書に『天才 勝新太郎』『鬼才 五社英雄の生涯』(ともに文藝春秋)、『なぜ時代劇は滅びるのか』(新潮社)など。本連載をまとめた『すべての道は役者に通ず』(小学館)が発売中。撮影/藤岡雅樹※週刊ポスト2021年7月16・23日号
2021.07.14 11:00
週刊ポスト
漫画界の巨匠・永井豪氏「女性ヒーローへのこだわり」を語る
漫画界の巨匠・永井豪氏「女性ヒーローへのこだわり」を語る
『デビルマン』『ハレンチ学園』『マジンガーZ』『キューティーハニー』など数々の代表作を持つ漫画界の巨匠・永井豪氏。その作品は、多くの映画監督やアーティストたちに影響を与えている。永井氏からの影響を公言しているのが、『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』などで知られる映画監督の園子温氏だ。永井氏と園氏が、6年ぶりとなる対談を行なった。園子温:永井先生の作品の魅力は、昔から女性が強いところですよ。『ハレンチ学園』にしても『あばしり一家』にしても。今でこそハリウッドも、マーベルが『ワンダーウーマン』などを撮ってますけれども、ずっと前からテーマにされている。永井豪:そうですね。僕の作品は最終的には女性が勝つし。園:そう、悪者が女性に倒される。そこが優しいしセクシーだった。それって時代として早すぎたんですか。永井:女性ヒーローものの走りは作ったと思いますよ。『あばしり一家』を少年チャンピオンで連載するとき(1969年)、僕が「女性を主人公にしたい」と言ったら、「少年誌で女性主人公は成功しません、名だたる大先生たちが失敗しました」と言われた。でも、僕は新人なのに、「僕は永井豪なので成功します」と言い返したんです(笑い)。園:おおお!永井:それで『あばしり一家』は人気が出たから文句がないだろうと、ヒロインの菊の助を大活躍させていった。その延長に『キューティーハニー』の誕生があるんです。園:時代の先を行ってますね。永井:「週刊ポスト」で新連載を始めた『柳生裸真剣(やぎゅうらしんけん)』でも、女性ヒーローを主人公にしました。(三代目将軍・徳川家光の剣術指南役だった)柳生十兵衛は女だった──という設定です。50年前に描いた『ハレンチ学園』のヒロイン・柳生みつ子のあだ名が「十兵衛」だったので、いつか本当に“女十兵衛”の作品を描こうと思い続けてきました。園:では、構想50年ですか! 『ハレンチ学園』の遺伝子を継いだ新連載なんですね。永井:半世紀越しに願いが叶いました。連載第一回目のカラーページは、コンピューター上で色を付けています(と、原稿を見せる)。園:おお、すばらしい裸! これまた実写映画化が難しいやつだ(笑い)。映画監督なので、この漫画を実写にしたら……と想像するのが習い性ですが、先生の作品は破天荒で、ヌードが多くて……(笑い)。それにしても、この女性、ずいぶんとたくましいですね。永井:柳生十兵衛は、三代将軍家光の剣術の師匠ですが、15歳から小姓になって、20歳の時に突然、江戸城から逃げちゃうんです。それから10年くらい、十兵衛の消息は途絶えます。ここまでは史実だけど、この間に何があったのか、史料を調べてもわからない。消えていた間は「隠密」をしていたんじゃないか、とかいろんな推測があるんですけれども……。園:作家としての想像力がふくらむところですね。永井:そうそう。そこで僕は、女十兵衛が家光に襲われて、十兵衛は家光を倒して逃げていた……という設定にして描いてみたんです。家光は恥をかかされた怒りが高まりますが、とはいえ、手を出そうとしたことを知られてはいけない、という思いが交錯します。家光は徳川忠長(弟)と争って将軍になっていますから、もともと地位が危うい人で、城下に弱みを見せられない。だから、口封じのために暗殺者を送り、十兵衛は追っ手から逃げながら旅をする――というストーリー展開にしました。園:いやあ、面白そうです。永井:我ながら、説得力のある設定を作れたな、と思っています。漫画と映画の「表現方法」の違い園:永井先生のお話を伺っていて、やっぱり漫画は羨ましいと思います。永井先生が登場人物に『今回はぜんぶ脱いでもらうぞ!』といえば、『わかりました』と脱いでくれますよね。永井:はははは、そうですねぇ。園:僕の仕事はそうはいかないからなあ。永井:生身の俳優さんみたいに抵抗しませんからね。園:わかっているんだけれども。当たり前なんだけど、漫画はすごい自由だなあと一時期考え込んじゃいましたよ。(再び、手元の原稿を見ながら)永井先生、十兵衛はいきなり服を脱ぎ始めますが、これは……?永井:それはびっくりさせるため。園:不意打ちですね。敵も、読者も(笑い)。永井:ええ、どんどん描いていこうと思っています。危ないところをうまく隠していただければ、実写化できると思います(笑い)。園:ええ(笑い)。今、日本のアクション女優さんですごい人ってなかなかいらっしゃらないじゃないですか。千葉道場にいた志穂美悦子さんしか、思い浮かばない。やるとしたら……、やっぱり、志穂美さんかなぁ。永井:アメリカで撮っていただいてもいいですよ、アメリカ人キャストで(笑い)。【プロフィール】永井豪(ながい・ごう)/1945年(昭和20年)9月6日、石川県生まれ。石ノ森章太郎のアシスタントを経て、1967年『目明しポリ吉』でデビュー。『デビルマン』『キューティーハニー』『マジンガーZ』などを漫画とアニメの両方で大ヒットさせるなど、漫画文化への貢献は絶大。現在は「ビッグコミック」で古今東西の怪奇秘話をギャラリー形式で描く『幻想怪画』を連載中。最近観た映画は『ビバリウム』と『ノマドランド』。発売中の「ビッグコミック」11号には、手塚治虫の名作とコラボした『永井豪版ばるぼら』第2弾も掲載されている。園子温(その・しおん)/1961年(昭和36年)12月18日、愛知県生まれ。17歳で詩人デビュー。街頭パフォーマンス集団「東京ガガガ」を主宰しながら映画を撮る。代表作に『紀子の食卓』『冷たい熱帯魚』『ヒミズ』(永井豪のお気に入りは『ひそひそ星』)。吉高由里子、満島ひかり、二階堂ふみなどの女優を世に出した。今年公開予定は『エッシャー通りの赤いポスト』と『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』の2本。
2021.05.11 16:00
NEWSポストセブン
児島美ゆきがグラビア挑戦 「68歳のハレンチ学園」
児島美ゆきがグラビア挑戦 「68歳のハレンチ学園」
 あのお色気映画から50年、映画『ハレンチ学園』主演の柳生十兵衛こと柳生みつ子を演じた“スカートめくりのヒロイン”がグラビアに挑戦した。今回撮影のアザーカットに加え、50歳時の写真集『陽炎』のカットも収録したメモリアルなデジタル写真集『児島美ゆき 68歳、女ざかり』が各電子書店で好評発売中の児島が撮影を振り返る。 * * * みなさんお久しぶりです。前からグラビアで今の美ゆきを見てほしいとは思っていましたが、若い親友女子の彩ピーや撮影してくださった山岸伸さんからも「もったいないからやるべき!」と背中を押してもらったこともあり、この不隠な時期を一瞬でも忘れて「ニコッ」としていただきたくてやっちゃいました。 今年は『ハレンチ学園』が公開されて50年の節目でもあります。当時はブームの渦中にいたものの、初めての主役を務めるのに精いっぱいで周りを見る余裕のない18歳でした。そんな私にとって、29歳で出演した『北の国から』は転機になりました。 脚本家の倉本聰さんには、心の機微からくる所作など、役者としての基礎を手とり足とり指導していただきました。それがあったから今の私があるといっても過言ではありません。おかげでホステスのこごみは当たり役となりました。 たくさん年を重ねてきましたが、今もエステやストレッチは欠かさず、お酒は昔から一滴も飲めません。実は若い頃よりも今の方がおっぱいは大きいんですよ(笑い)。今はFカップ。これまで交際してきた男性には「きれいだね」っていつもほめてもらえました。 若い頃よりも、68歳の今が心身ともに充実しています。年を重ねることはとってもステキなことなんですよ。だから50歳を過ぎた世の女性たちに「決してあきらめないで」とお伝えして差し上げたいです。体型や体の調子が思うようにいかなくなる時期だけど、それでも人生は楽しいものと感じてほしいです。前向きに頑張ってほしい、元気になってほしいという意味もこのグラビアに込めています。世のおじさまたちだって女性は元気な方がいいでしょ?(笑い) あと2年で70歳。その時はまたグラビアに? うーん、それはヒ・ミ・ツです(笑い)。【プロフィール】こじま・みゆき/1952年生まれ、東京都出身。13歳から児童劇団に所属し、高校3年生の1970年に映画『ハレンチ学園』のオーディションに合格。主演の柳生十兵衛こと柳生みつ子役で女優デビュー。グラマーなスタイルで世の男性たちを魅了した。TVドラマ『やすらぎの刻』出演のほか、現在も映画や舞台、歌手活動などで活躍中。『ハレンチ学園』50周年イベントを年内開催に向けて準備している。オンラインスナック「北の国スナック こごみ」を開催中で、次回は5月22日予定。撮影■山岸伸※週刊ポスト2020年5月22・29日号
2020.05.12 16:00
週刊ポスト
時代劇研究家が厳選 いま、家で観られる名作時代劇10の魅力
時代劇研究家が厳選 いま、家で観られる名作時代劇10の魅力
 新型コロナウイルス蔓延による外出自粛令が出ているが、自宅で過ごす今は、これまで手を出せなかった映画・ドラマに挑戦する絶好の機会だ。なかでも注目を集めているのが「時代劇」。新著『時代劇入門』がベストセラーになり、往年の名作を知り尽くす時代劇研究家・春日太一氏が、時代劇の魅力を存分に味わえる10作品を紹介する。 * * * 時代劇というと『水戸黄門』『暴れん坊将軍』『遠山の金さん』といった、ワンパターンの勧善懲悪ものばかり―と思っている方は少なくないかもしれません。 でも、それは大きな誤解。アクションの多彩さ、感情描写の豊かさ、ストーリーの多様さ……時代劇は様々な魅力に富んだ奥深いジャンルです。 そしてなにより、そこに映し出されるのは現代と全く異なる空想の世界。外出自粛で気づまりな毎日、時代劇を観ながら一時だけでも現実を忘れてみてはいかがでしょうか。 今回は、配信や再放送でご自宅でも気軽に楽しめる時代劇作品を、幅広く集めてみました。まずはスケールの大きなアクションを堪能できる作品から紹介していきましょう。◆『隠し砦の三悪人』 黒澤明監督によるエンターテインメント大作です。『スター・ウォーズ』の原点になった作品でもあり、とにかく息をつかせない。 時は戦国時代。城を攻め落とされた姫を守って、敵の包囲網の中を同盟国まで送り届けようとする侍を三船敏郎が演じます。次々と襲い掛かるピンチを切り抜けていくサスペンス、馬を駆使したチェイスシーンと馬上での斬り合い―壮大なアクションに引き込まれます。◆『子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎』 小池一夫の人気劇画の映画化第6作。毎回、趣向を凝らしたアクションやバイオレンスが展開されていくシリーズですが、中でも本作は凄まじい。 特にラストは雪山での死闘。スキーを駆使して襲い掛かる柳生の忍者軍団に対して、主人公の拝一刀(若山富三郎)は乳母車をソリにして迎え撃つ。乳母車の上に仁王立ちになっての殺陣など、若山の身体を張ったアクションに注目です。◆『魔界転生』 天草の乱の絶望から魔界と手を結んだ天草四郎(沢田研二)が、その妖術により宮本武蔵(緒形拳)、宝蔵院胤舜(室田日出男)、柳生但馬守(若山富三郎)といった名だたる剣豪たちを仲間に引き入れ、幕府を滅ぼさんとする。そこに千葉真一演じる柳生十兵衛がたったひとりで立ち向かいます。 剣豪版アベンジャーズともいえる面々が勢ぞろいし、壮絶な死闘が展開される。千葉の躍動感あふれる殺陣に対し、若山、緒形は非常に重厚。その激突は手に汗握ります。◆『座頭市物語』 登場人物に感情移入できるのも、時代劇の大きな魅力です。 映画『座頭市物語』は、勝新太郎がその代名詞となるヒーロー・座頭市を演じたシリーズの第一作。盲目の按摩でありながら、居合の腕が凄まじい座頭市がやくざの抗争に巻き込まれていく。 釣りを通じて心を通わせるようになった肺病の浪人は、敵対する組織の用心棒だった―。組織から爪弾きにされた者同士の育む友情と、やがて斬り合わなければならない哀しい宿命が、詩情感あふれる映像の中で表現されていきます。◆『風の中のあいつ』 ショーケンこと萩原健一主演の青春時代劇です。清水次郎長を主人公にした時代劇では悪役として描かれる「黒駒の勝蔵」が主役に据えられ、その若き日のドラマが描かれます。当時の若者のアイコンだった萩原の演じる勝蔵は、決してヒロイックではありません。薄汚い身なり、猫背、うつむきがちな表情。現代劇と同じく、挫折感を背負った青年として演じていました。世間と折り合いをつけて生きられない若者の苛立ちと悲しみが心に響きます。◆『鬼平犯科帳』 盗賊たちを取り締まる火付盗賊改方長官・長谷川平蔵(中村吉右衛門)やその配下の同心や密偵たちの活躍が描かれます。 ハードボイルドな物語展開も大きな魅力ですが、なんといっても江戸情緒あふれる映像が素晴らしい。特に、エンディングロール。江戸の四季の模様がジプシー・キングスによる哀切なメロディに乗って映し出され、最高の余韻を与えてくれます。厳しさだけでなく、優しさや温かさに包み込まれる作品ですね。◆『女殺油地獄』 元禄時代の大阪が舞台。近松門左衛門の戯曲を原作にした男女の愛欲のドラマで、五社英雄監督の遺作です。 魔性の女・小菊(藤谷美和子)にはまり込んで身を崩していく油屋の若旦那・与兵衛(堤真一)と、その二人に嫉妬して与兵衛を誘惑する年増の人妻・お吉(樋口可南子)の織り成すエロティックな三角関係が、儚い映像美の中で描かれていきます。情欲に囚われた男女による、理屈を超えた心情の機微を樋口、堤、藤谷が見事に演じました。◆『闇の狩人』 江戸の裏社会に生きる人々の人間模様を、哀感とともに描いた池波正太郎原作のドラマです。 記憶喪失の剣客・弥太郎(村上弘明)と、なにかと彼の世話を焼く盗賊・弥平次(蟹江敬三)、弥太郎を殺し屋として使う香具師の元締め・清右衛門(田村高廣)、そして彼らに寄り添う女たち。 陰謀渦巻く殺し屋たちの非情な組織というハードボイルドな乾いた世界が、優しく温かい触れ合いとともに描かれ、孤独な心を抱いた者たちのドラマを際立たせています。◆『黄金の日日』 最後に、大河ドラマの中でも、特に歴史のロマンに浸れる2作品を紹介します。『黄金の日日』は、戦国時代の堺を舞台に、商人を主人公に据えた珍しい作品。堺の若者・助左衛門(六代目市川染五郎、現・二代目松本白鸚)が持ち前のバイタリティでのし上がっていく。実際にフィリピンでロケをした南蛮貿易や海賊との交流など、描かれる世界観の大きさも見どころです。 助左衛門の庇護者からやがて権力の亡者となり立ちはだかる秀吉(緒形拳)や、両者の間で葛藤する石田三成(近藤正臣)、助左衛門に協力しながら秀吉に対抗する石川五右衛門(根津甚八)など、脇のキャラクターも魅力的ですね。◆『武田信玄』 戦国最強の騎馬軍団を率いた甲斐の大名・武田信玄の生涯を描いた名作です。理想に燃える若者、頼りがいのある領主、老練な策略家―と年齢に応じて変わっていく信玄像を20代の若さで演じきった中井貴一が見事。 大河にありがちな気を緩めるようなホームドラマ要素は一切なく、ひたすら合戦と策略、人間の心の闇が描かれる。菅原文太、杉良太郎、西田敏行、平幹二朗ら豪華キャストの配役も完璧です。「時代劇だから」と構えることなく、興味のあるジャンルや好きな俳優の作品から挑戦してください。きっと心に残るシーンに出会えるはずです。※週刊ポスト2020年5月1日号
2020.04.22 16:00
週刊ポスト
柳生十兵衛 「隻眼の剣豪」はウソ、ただし強いのは本当
柳生十兵衛 「隻眼の剣豪」はウソ、ただし強いのは本当
 数々の小説や漫画、映画にテレビドラマ、ゲームなどでも人気キャラクターとしてよく取り上げられる剣豪・柳生十兵衛。片目に眼帯をした隻眼姿で描かれることが多いが、実際はどうだったのか。『ざんねんな日本史』(小学館新書)を上梓した歴史作家の島崎晋氏が、その知られざる顔を紹介する。 * * * 柳生一族といえばどうしても剣豪集団とか、幕府の裏の仕事の担い手というイメージがつきまとう。なかでも絶対欠かすことのできないのが、徳川将軍家の兵法師範を務めた柳生宗矩とその嫡男・柳生十兵衛のふたりだろう。 十兵衛が剣の達人であったのは本当のことで、その実力は父をも凌ぐと言われた。元和五年(一六一九)、徳川家光の小姓として仕え始めたが、家光を怒らせたことから、寛永三年(一六二六)に職を辞した。それから一二年後に再出仕するまで、故郷である大和国柳生庄(現在の奈良県奈良市柳生町)で門弟の指導にあたっていたというのだが、表舞台から姿を消していたこの一二年間が後世の人びとの想像力を刺激した。 家光から特命を受け、幕府の隠密として諸国を遍歴していたとの話が、いつの頃からか語られ始め、ついには講談の『柳生三代記』など、宗矩と十兵衛および十兵衛の弟又十郎を主人公にした剣豪物語が人気を博するようになった。 そこに登場する十兵衛は隻眼と決まっている。まだ幼い頃、父宗矩が腕を試そうと不意に投げた石礫をよけそこねて隻眼になったというのだが、現実にはそのようなことはなく、十兵衛は両目ともしっかり見える、一分の隙もない剣豪だった。 ただ強いだけではなく、ハンディを負いながら日本一の剣豪となった隻眼伝説は講談師が話を盛るために創作したと見てよい。※SAPIO2018年5・6月号
2018.06.05 07:00
SAPIO
日本語リズム心地よい講談、今や女性講談師が男性より多数に
日本語リズム心地よい講談、今や女性講談師が男性より多数に
「講談師、冬は義士、夏はおばけで飯を食い」──講談の世界でよくそう言われるように、講談は四季を通じて楽しめる伝統芸能だ。講談は宝永年間、五代将軍徳川綱吉の時代に常設小屋で上演され、講釈と呼ばれるようになり、江戸末期から明治時代にかけて全盛期を迎えた。◆軍記、お家騒動、怪談、任侠……演目は多彩 その時代、講談からは、大岡越前、柳生十兵衛、清水次郎長など多くのスターが生まれた。テレビドラマでお馴染みの『水戸黄門』は、幕末の講談『水戸黄門漫遊記』を明治時代に玉田玉智が「助さん角さん」のスタイルに作り直して誕生した。「講談の面白さは、日本語のリズムの心地良さです」 こう語るのは、長い口髭で有名な故・田辺一鶴を師匠とする田辺銀冶だ。持ちネタは長州ファイブの冒険を描く『英國密航』、新作の『連続講談・古事記伝』など約100席ほどある。 講談の演目ジャンルは軍記物、御記録物、世話物と大きく3つに分けられる。軍記物は合戦の話で『三方ケ原戦記』が代表的だ。御記録物は『赤穂義士伝』など、世話物は幅が広く、怪談、侠客に加え、『宮本武蔵』などの武芸も含まれる。 ネタは史実に基づいて構成されており話は長く、元来は何日もかけて演じられたが、現在は一場面だけ抜き出して上演するのが一般的。一方、一席で完結する端物や、講談師が創る新作もある。前述の田辺一鶴は、新作『東京オリンピック』で一躍有名になった。 講談師は、舞台に出ると小さな机である釈台の前に座り、張り扇を右手に持ってストーリーテラーに徹する。釈台があるのは昔、台本を置いていた名残。ト書、つまり説明文で物語を進行するので、講談は「演ずる」のではなく「読む」と表現される。 一席は20~30分程度。声の強弱と早い調子でたたみかけ、張り扇で釈台をパパンッと叩きながら物語を盛り上げる。特に戦いの場面では「修羅場読み」と言われる調子で情景をリアルに想像させる。◆真打ちまで約15年 近年は女性講談師が増加 講談は芸の世界ゆえに厳しい社会でもある。前座見習い3か月、前座4年、二ツ目10年、その後、講談協会の審査を得て、真打ちになる。常設の寄席である定席では、二ツ目が一番気を遣う。前座と演目がかぶってはいけないし、トリに師匠がいる場合、義士伝や怪談など大ネタを掛けることはできない。「ネタをその場で探す力が求められる」と銀冶は語る。 長く男性話芸だったが、現在は女性講談師が男性より多い。女性に合った演目が作られ、女性客が増えるなど、講談界も様変わりしてきている。■取材・文/佐藤俊※週刊ポスト2017年9月15日号
2017.09.05 11:00
週刊ポスト
SMAPの今後は? 香取は舞台で活躍、木村は大河出演との予想
SMAPの今後は? 香取は舞台で活躍、木村は大河出演との予想
 SMAPの解散発表は多くのファンに衝撃を与えた。5人での活動は見られなくなってしまうが、これまでソロでさまざまな分野で活躍してきたように、個人でも新しい魅力を見せてくれそうだ。今後、いったいどんな活躍を見せてくれるのか? コラムニストのペリー荻野さんがずばり予想した。 * * * そんなわけで、国内外多くのファンを泣かせたSMAPの解散決定。残念ではあるが、今後はソロでさまざまな活動をしていくという。そこで、このコラムではこれまでの彼らの活動を鑑み、勝手に各人の未来を予想してみたいと思う。 まず、リーダー中居正広。やはりMC術を活かした活動が中心になるはず。紅白歌合戦をはじめ、どんな大型番組でも、大物相手でも動じず、自分のペースで仕切り、トークを繰り広げる。野球をはじめ、スポーツ解説にも熱が入る。MC路線はゆるぎないだろう。なお、歌番組で司会したとき、本人は歌うのか? 気になるところだ。 稲垣吾郎は、俳優としてこれまでも個性的な役が多い。日本の芸能界広しといえども、陰陽師の安倍清明と明智小五郎と金田一耕助を全部演じたことがあるのは、おそらく稲垣だけだ。今、ミステリーは個性派探偵の時代。『十三人の刺客』では、時代劇史に残る残忍悪役殿様も演じているし、探偵も犯人もできる男として、謎めいた微笑みを見せてもらいたい。 香取慎吾は、舞台で活躍するだろう。昨年、三谷幸喜作、草彅剛とのふたり芝居『Burst!危険なふたり』では、膨大なセリフの応酬をしながら、芝居のすべてを背負う姿に、アイドルとは違う顔を見た気がしたものである。香取は大河ドラマ『新選組!』をはじめ、映画『ギャラクシー街道』に主演するなど、三谷作品とはとても縁が深い。これからは三谷作品以外にも歌って踊れる技を活かしてミュージカルにも。アートにも才能があるとのことなので、『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮想大賞』で司会とともに出場者としても毎回本気で挑戦というのはいかがか。 草なぎ剛は「いい人」キャラも持ち味なので、ホームドラマでの活躍が期待できる。先輩の錦織一清、植草克秀、東山紀之は橋田壽賀子ドラマや石井ふく子作品で活躍中。2010年の橋田脚本ドラマ『99年の愛~Japanese Americans』に出演した草彅はすでにファミリーともいえる。現在、絶滅の危機に瀕している「ふつうの家族のドラマ」を背負って立つ存在になってもらいたい。  木村拓哉は、「田村正和型俳優」への道一直線。「田村正和型」とは、どんなに時間を経ても我が道をゆくタイプ。田村は代表作『ニューヨーク恋物語』が16年の時を経て新たにスペシャル版ができたとき、そのしぐさも髪型も黒の衣装もまったく変化なく、多くの視聴者をたまげさせた。木村も2001年のドラマ『HERO』が昨年映画化された際、「久利生公平、変わってない!!」とびっくりした人も多かったに違いない。世の中には変わっちゃいけない俳優というのがいるのである。いよいよ、正和への道が…。  そして、木村拓哉には大河ドラマへの道が見えてきた。『HERO』の脚本家福田靖は、福山雅治主演の『龍馬伝』で、大河ドラマに新風を吹き込んだ実績の持ち主。木村×福田大河の可能性は十分ある。問題は誰を演じるかである。木村は過去に織田信長や堀部安兵衛や宮本武蔵を演じている。大河ドラマならば、前田慶次? 徳川家光? 柳生十兵衛? などなど、妄想は広がる。
2016.08.17 07:00
NEWSポストセブン

トピックス

最近は工場勤務だった山上容疑者(中学生の頃の容疑者。卒業アルバムより)
山上徹也容疑者の母親は会見で何を語るのか 伯父の家を出て「大阪の支援者」のもとで過ごす今
NEWSポストセブン
「安倍氏の後継者にふさわしい人物は誰か」というテーマで識者26人にアンケート(写真は萩生田光一氏/時事通信フォト)
【緊急アンケート】安倍晋三氏の後継者 1位・萩生田光一氏、2位・高市早苗氏
週刊ポスト
起用でも二転三転が目立ち、ファンから戸惑いの声(時事通信フォト)
最下位低迷の中日 立浪和義監督の采配に「目指す野球の方向性が見えない」の指摘
NEWSポストセブン
語学力抜群の小島瑠璃子
小島瑠璃子が中国留学を発表 語学レベルは「北京・清華大学も射程圏内」の驚異
NEWSポストセブン
渋野日向子
渋野日向子「調子の波、大きすぎ?」 予選落ち連発から全英3位で、スイング改造の是非に議論再燃
NEWSポストセブン
戸田さんを『地獄の黙示録』の字幕翻訳に抜擢してコッポラ監督とは長く親交が続く(時事通信フォト)
字幕翻訳家・戸田奈津子さん 根底にある「自分のことは自分で決める」という哲学
女性セブン
日本テレビの浦野モモアナに期待が集まる
ポスト水卜麻美アナに急浮上 日テレ2年目・浦野モモアナ、特技は「大食い」
週刊ポスト
姉妹でCMギャラに差も?(左から広瀬アリス、広瀬すず/時事通信フォト)
広瀬アリス・すず、上白石萌音・萌歌 妹のほうが“CMギャラが高い”理由
週刊ポスト
幹部補佐になっていた
「好きで好きで仕方なかったから」刺されたホスト、歌舞伎町で「幹部補佐」に昇進していた
NEWSポストセブン
松本若菜の姿を目撃
ブレイク女優の松本若菜「圧倒的美スタイル」と「意外な私服」に六本木が揺れた夜
NEWSポストセブン
中林大樹の姿を目撃
竹内結子さん三回忌 中林大樹が子供のために決断、家族3人新生活は「海辺の街」で
女性セブン
松田聖子を目撃
松田聖子、沙也加さんの初盆に“もう1つの遺言”と「新しいお墓」への願い
女性セブン