芸能

日本語リズム心地よい講談、今や女性講談師が男性より多数に

講談師の田辺銀冶。母親も講談師という

「講談師、冬は義士、夏はおばけで飯を食い」──講談の世界でよくそう言われるように、講談は四季を通じて楽しめる伝統芸能だ。講談は宝永年間、五代将軍徳川綱吉の時代に常設小屋で上演され、講釈と呼ばれるようになり、江戸末期から明治時代にかけて全盛期を迎えた。

◆軍記、お家騒動、怪談、任侠……演目は多彩

 その時代、講談からは、大岡越前、柳生十兵衛、清水次郎長など多くのスターが生まれた。テレビドラマでお馴染みの『水戸黄門』は、幕末の講談『水戸黄門漫遊記』を明治時代に玉田玉智が「助さん角さん」のスタイルに作り直して誕生した。

「講談の面白さは、日本語のリズムの心地良さです」

 こう語るのは、長い口髭で有名な故・田辺一鶴を師匠とする田辺銀冶だ。持ちネタは長州ファイブの冒険を描く『英國密航』、新作の『連続講談・古事記伝』など約100席ほどある。

 講談の演目ジャンルは軍記物、御記録物、世話物と大きく3つに分けられる。軍記物は合戦の話で『三方ケ原戦記』が代表的だ。御記録物は『赤穂義士伝』など、世話物は幅が広く、怪談、侠客に加え、『宮本武蔵』などの武芸も含まれる。

 ネタは史実に基づいて構成されており話は長く、元来は何日もかけて演じられたが、現在は一場面だけ抜き出して上演するのが一般的。一方、一席で完結する端物や、講談師が創る新作もある。前述の田辺一鶴は、新作『東京オリンピック』で一躍有名になった。

トピックス

大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《自宅でしっぽりオフシーズン》大谷翔平と真美子さんが愛する“ケータリング寿司” 世界的シェフに見出す理想の夫婦像
NEWSポストセブン
裁判所に移されたボニー(時事通信フォト)
《裁判所で不敵な笑みを浮かべて…》性的コンテンツ撮影の疑いで拘束された英・金髪美女インフルエンサー(26)が“国外追放”寸前の状態に
NEWSポストセブン
山上徹也被告が法廷で語った“複雑な心境”とは
「迷惑になるので…」山上徹也被告が事件の直前「自民党と維新の議員」に期日前投票していた理由…語られた安倍元首相への“複雑な感情”【銃撃事件公判】
NEWSポストセブン
アメリカの人気女優ジェナ・オルテガ(23)(時事通信フォト)
「幼い頃の自分が汚された画像が…」「勝手に広告として使われた」 米・人気女優が被害に遭った“ディープフェイク騒動”《「AIやで、きもすぎ」あいみょんも被害に苦言》
NEWSポストセブン
お騒がせインフルエンサーのボニー・ブルー(時事通信フォト)
《潤滑ジェルや避妊具が押収されて…》バリ島で現地警察に拘束された英・金髪美女インフルエンサー(26) 撮影スタジオでは19歳の若者らも一緒だった
NEWSポストセブン
山上徹也被告が語った「安倍首相への思い」とは
「深く考えないようにしていた」山上徹也被告が「安倍元首相を支持」していた理由…法廷で語られた「政治スタンスと本音」【銃撃事件公判】
NEWSポストセブン
不同意性交と住居侵入の疑いでカンボジア国籍の土木作業員、パット・トラ容疑者(24)が逮捕された(写真はサンプルです)
《クローゼットに潜んで面識ない50代女性に…》不同意性交で逮捕されたカンボジア人の同僚が語る「7人で暮らしていたけど彼だけ彼女がいなかった」【東京・あきる野】
NEWSポストセブン
TikTokをはじめとしたSNSで生まれた「横揺れダンス」が流行中(TikTokより/右の写真はサンプルです)
「『外でやるな』と怒ったらマンションでドタバタ…」“横揺れダンス”ブームに小学校教員と保護者が本音《ピチピチパンツで飛び跳ねる》
NEWSポストセブン
遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
公設秘書給与ピンハネ疑惑の維新・遠藤敬首相補佐官に“新たな疑惑” 秘書の実家の飲食店で「政治資金会食」、高額な上納寄附の“ご褒美”か
週刊ポスト
山本由伸選手とモデルのNiki(Instagramより)
「球場では見かけなかった…」山本由伸と“熱愛説”のモデル・Niki、バースデーの席にうつりこんだ“別のスポーツ”の存在【インスタでは圧巻の美脚を披露】
NEWSポストセブン
モンゴル訪問時の写真をご覧になる天皇皇后両陛下(写真/宮内庁提供 ) 
【祝・62才】皇后・雅子さま、幸せあふれる誕生日 ご家族と愛犬が揃った記念写真ほか、気品に満ちたお姿で振り返るバースデー 
女性セブン
村上迦楼羅容疑者(27)のルーツは地元の不良グループだった(読者提供/本人SNS)
《型落ちレクサスと中古ブランドを自慢》トクリュウ指示役・村上迦楼羅(かるら)容疑者の悪事のルーツは「改造バイクに万引き、未成年飲酒…十数人の不良グループ」
NEWSポストセブン