ライフ

高いものは数百万円 戒名を“料金”のように扱うことに喝!

 葬儀費用のなかでも、とりわけ不透明で、悩む人が多いのが僧侶へのお布施。普段から寺との付き合いがあれば別だが、都会では葬儀社を通して依頼するケースがほとんどだ。お布施は「読経」と「戒名」からなり、金額は全国平均で54万9000円。これが「葬儀費用」とは別途に請求されるので、後になって「こんなに金がかかるのか?」と驚く人は多い。

 それが戒名料の高騰を招く一因にもなった。最も格式の高い「院」「院殿」号ともなれば、なかには数百万円を請求されるケースもある。こうした現状に一石を投じるべく、流通大手のイオンが今年5月、僧侶紹介サービスを開始。
 
 そのなかで読経と戒名のセットで「信士・信女」の普通戒名が25万円、「居士・大姉」が40万円、「院号居士・大姉」がつく場合は55万円と、目安の額を提示して話題を呼んだ。相場を知りたい利用者には安心なサービスだったが、全日本仏教会から宗教行為を商品と同じように扱うのは問題だと批判され、結局、HPから削除することに。宗教学者の島田裕巳氏がいう。

「戒名が“料金”のように感じられるのは、都市化が進み、寺と檀家の関わりが薄れたことによる必然的な結果でしょう。自分は戒名が必要なのかを一人一人が考えるべき時に来ていると思いますね」

 あなたは戒名がいりますか?

※週刊ポスト2010年10月22日号

関連キーワード

トピックス

単独公務が増えている愛子さま(2025年5月、東京・新宿区。撮影/JMPA)
【雅子さまの背中を追いかけて単独公務が増加中】愛子さまが万博訪問“詳細な日程の公開”は異例 集客につなげたい主催者側の思惑か
女性セブン
連日お泊まりが報じられた赤西仁と広瀬アリス
《広瀬アリスと交際発覚》赤西仁の隠さないデートに“今は彼に夢中” 交際後にカップルで匂わせ投稿か
NEWSポストセブン
大の里の調子がイマイチ上がってこない(時事通信フォト)
《史上最速綱取りに挑む大関・大の里》序盤の難敵は“同じミレニアム世代”の叩き上げ3世力士・王鵬「大の里へのライバル心は半端ではない」の声
週刊ポスト
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《永野芽郁のほっぺたを両手で包み…》田中圭 仲間の前でも「めい、めい」と呼ぶ“近すぎ距離感” バーで目撃されていた「だからさぁ、あれはさ!」
NEWSポストセブン
元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎ストーカー殺人事件》「テーブルに10万円置いていきます」白井秀征容疑者を育んだ“いびつな親子関係”と目撃された“異様な執着心”「バイト先の男性客にもヤキモチ」
NEWSポストセブン
不倫報道のあった永野芽郁
《田中圭との不倫疑惑》永野芽郁のCMが「JCB」公式サイトから姿を消した! スポンサーが懸念する“信頼性への影響”
NEWSポストセブン
騒然とする改札付近と逮捕された戸田佳孝容疑者(時事通信)
《凄惨な現場写真》「電車ドア前から階段まで血溜まりが…」「ホームには中華包丁」東大前切り付け事件の“緊迫の現場”を目撃者が証言
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《離婚するかも…と田中圭は憔悴した様子》永野芽郁との不倫疑惑に元タレント妻は“もう限界”で堪忍袋の緒が切れた
NEWSポストセブン
成田市のアパートからアマンダさんの痛いが発見された(本人インスタグラムより)
《“日本愛”投稿した翌日に…》ブラジル人女性(30)が成田空港近くのアパートで遺体で発見、近隣住民が目撃していた“度重なる警察沙汰”「よくパトカーが来ていた」
NEWSポストセブン
小室圭さんの“イクメン化”を後押しする職場環境とは…?
《眞子さんのゆったりすぎるコートにマタニティ説浮上》小室圭さんの“イクメン”化待ったなし 勤務先の育休制度は「アメリカでは破格の待遇」
NEWSポストセブン
食物繊維を生かし、健全な腸内環境を保つためには、“とある菌”の存在が必要不可欠であることが明らかになった──
アボカド、ゴボウ、キウイと「◯◯」 “腸活博士”に話を聞いた記者がどっさり買い込んだ理由は…?《食物繊維摂取基準が上がった深いワケ》
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! トランプ圧力で押し寄せる「危ない米国産食品」ほか
「週刊ポスト」本日発売! トランプ圧力で押し寄せる「危ない米国産食品」ほか
NEWSポストセブン