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BBQの余興に アルミ缶を一瞬で潰す「水中ハンドパワー」

ペシャンコになったアルミ缶に驚く中田有紀さん

 夏休み真っ只中、海や山でバーベキューという家族も多いだろう。肉やエビや焼きそばを焼きまくってBBQ奉行になるのもいいけど、それだけじゃ芸がない。

 科学の力を活用して、子供や嫁に「パパ、すご~い!」といわせるワンランク上のBBQ演出を紹介しよう。『大人のワクワク実験 アウトドア編』(小学館)にも収録されている「缶ペシャンコ 水中ハンドパワー」がそれだ。水の中に浸けるだけで一瞬にして空き缶がペシャンコになる、そのメカニズムとは?

 * * *
【材料】
■カセットコンロ(ツーバーナーでも可能)
■水
■アルミのボトル缶
■ボトルが全部つかる大きさの容器
■軍手

【実験方法】
【1】蓋を外したアルミのボトル缶に深さ1cm程度水を入れる。
【2】カセットコンロに網をのせ、その上でボトル缶を熱す。
【3】中の水が沸騰したら軍手をしてすぐに蓋をしっかり閉める。
【4】素早く水を張った容器の中にボトル缶を入れる。「ブコッ!」という音と共に一瞬にしてボトル缶が潰れる。

 BBQの余興としても楽しめる簡単かつ面白い、パフォーマンスだ。でもなんでこんな簡単に空き缶が潰れるのだろうか? 『大人のワクワク実験』の著者で東京学芸大学附属高校教諭の岩藤英司先生が解説する。

「最初に水を入れた缶と外側の大気圧は一致しています。これを熱すると水は水蒸気になるが、蓋があいているので水蒸気=大気圧となって缶と外の圧力は等しいままに保たれます。ところが蓋をして冷やすと水蒸気は水に戻ってしまい缶内部の圧力は、ほとんど0になる。缶の内部と外の圧力が釣り合っていたのに、中の圧力だけが0に近づく。缶は外側からの圧力に耐えられなくなって潰れてしまうんです」

 これは有名な「パスカルの原理」を利用した面白実験。トライする時は、軍手着用&火の扱いには細心の注意で楽しんでほしい。

撮影■太田真三

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