ライフ

子宮内膜症を経験し2児産んだ穴井夕子 妊娠・出産経験し症状緩和

 女性に特有の病気に子宮内膜症があるが、この病気は放置すると不妊の原因にもなるのだが、この病気を経験しつつも、2児を出産したのはタレントの穴井夕子さん(37)。穴井さんが子宮内膜症について語る。

 * * *
 私は高校生のころから生理がすごく重くて、生理が始まって2日間は痛み止めの薬がないと立っていられないほどでした。薬をのむのが間に合わなくて、激しい頭痛と吐き気で倒れてしまったこともあります。

 婦人科を受診したのは24才のときで、結婚が決まったのがきっかけでした。すぐにでも子供がほしかったので、ブライダルチェックコースで、排卵の状態などを全部検査してもらったんです。

 そのとき医師に、子宮内膜症であることと、同時に妊娠しにくい状態になっていることを告げられました。

 子宮内膜症って、生理が止まると子宮以外の所にできる内膜の増殖も止まるので、妊娠するとそれがそのまま治療になる。だけど、子宮内膜症だと妊娠しにくい、という悪循環。悩ましいですよね。

 薬で生理を止めて子宮内膜症を1回治療してから妊娠を目指すか、生理を止めずに不妊治療するか。どちらにしますかと聞かれましたが、そのときに先生が、ポツリと「同じ生理を止めるという意味でも、妊娠するのがいいんですよね」といったのが印象的だったんです。

 私も結婚してすぐに赤ちゃんがほしかったので、「不妊治療に向けて頑張りたい」と答えました。

 私の場合、ホルモンバランスが悪くて、高プロラクチン血症と視床下部性排卵傷害という妊娠しづらい症状もあったので、不妊外来に通ってホルモンバランスをよくする治療も受けました。

 体にあまり薬を入れたくなかったので、生理痛も限界まで我慢しました。でも、あまりにもつらくて、痛み止めをのんでも効かず、一晩中体の震えが止まらなくて……。痛みで朝まで転げ回っていたこともありました。

 そうして2年間、不妊治療に取り組み、人工授精に切り替えたときに妊娠することができました。

 実はあまりにも生理痛がひどかったので、「もう無理」と思って、妊娠より子宮内膜症の治療を先にしてもらおうと心に決めて病院に行こうとした矢先に、妊娠がわかったんです。すごく嬉しかったですね。

 いまも子宮内膜症は落ち着いてはいませんが、妊娠と出産を経験したことで、以前に比べればだいぶ症状は緩和されました。

 もっと早く結婚前にきちんと婦人科で診てもらっていたら、独身のときに排卵を薬で止めて治療し、もっといい状態で赤ちゃんを産むことができたかもしれません。だから、まわりの友人には、ちょっとでも不安があったら、すぐに婦人科に行くようにすすめているんです。

※女性セブン2011年11月3日号

関連キーワード

トピックス

米倉涼子
《新情報》イベントのドタキャン続く米倉涼子を支えた恋人の外国人ダンサー、日本を出国して“諸事情により帰国が延期”…国内でのレッスンも急きょキャンセル 知人は「少しでもそばにいてあげて」
NEWSポストセブン
約250人が列席した。大山さんが好きだった紫と白の花が飾られた祭壇の前で挨拶をする毒蝮三太夫さん(左)と十朱幸代さん
《大山のぶ代さん、一周忌追悼》26年間親しまれた、あなたの「ぼく、ドラえもん」を忘れない
週刊ポスト
出世街道を突き進む二所ノ関親方
《相撲協会、理事選のゆくえ》大の里の横綱昇進後初Vで注目が集まる二所ノ関親方の出世街道、飛び級で抜擢の可能性も ライバルだった元横綱・白鵬が退職したのも追い風
週刊ポスト
小川晶市長“ホテル通い詰め”騒動はどう決着をつけるのか(左/時事通信フォト)
《前橋・小川市長 は“生粋のお祭り女”》激しい暴れ獅子にアツくなり、だんベぇ踊りで鳴子を打ち…ラブホ通い騒動で市の一大行事「前橋まつり」を無念の欠席か《市民に広がる動揺》
NEWSポストセブン
歴史ある慶應ボート部が無期限で活動休止になったことがわかった(右・Instagramより)
《慶應体育会ボート部が無期限活動休止に》部員に浮上した性行為盗撮疑惑、ヘッドフォン盗難、居酒屋で泥酔大暴れも… ボート部関係者は「風紀は乱れに乱れていた」と証言
NEWSポストセブン
元大関・貴景勝
断髪式で注目の元大関・貴景勝 「湊川部屋」新設に向けて“3つの属性の弟子”が混在する複雑事情 稽古場付きの自宅の隣になぜか伊勢ヶ濱部屋の住居が引っ越してくる奇妙な状況も
NEWSポストセブン
京都を訪問された天皇皇后両陛下(2025年10月4日、撮影/JMPA)
《一枚で雰囲気がガラリ》「目を奪われる」皇后雅子さまの花柄スカーフが話題に 植物園にぴったりの装い
NEWSポストセブン
本誌直撃に“対立候補レンタル”を否定していた田中甲・市長(左)
《音声入手スクープ》市川市の田中甲・市長、市長選で“ダミー対立候補レンタル”の証拠音声 「もう一人立てましょう」「それ込みで2000万円渡した」
週刊ポスト
香川県を訪問された秋篠宮妃紀子さまと次女・佳子さま(2025年10月3日、撮影/JMPA)
《母娘の秋色コーデ》佳子さまはベージュ、紀子さまはホワイトのセットアップ アクセサリーはパールで共通もデザインで“違い”を見せられた
NEWSポストセブン
イベントの“ドタキャン”が続いている米倉涼子
《女優・米倉涼子に異変》体調不良でイベント“ドタキャン”が相次ぎ…8月からインスタの更新はストップ「お答えいたしかねます」回答
NEWSポストセブン
永野芽郁に業界からラブコール
《金髪写真集をフィリピンで撮影済み》永野芽郁、すでに民放キー局から「連ドラ出演打診」も…今も業界から評価される「プロ意識」
NEWSポストセブン
“ラブホテル通い”を認めた小川晶・前橋市長
《前橋市長が利用した露天風呂付きラブホ》ベッド脇にローテーブルとソファ、座ると腰と腰が密着…「どこにどのように着席して相談したのか」疑問視される“部屋の構造”
週刊ポスト