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ジョブズに認知された娘 『ヴォーグ』誌で文筆家として活躍中

アップル社の創始者であり、全世界で熱狂的なファンを生んだ製品の数々を世に送り出し、“天才”の名を欲しいままにしたスティーブ・ジョブズ氏(享年56)。実はジョブズ氏には妻・ローリーンさん(47)との3人の子供のほかに、もうひとり、娘がいる。1978年、ジョブズ氏が23才のときに、高校時代から交際していた元ガールフレンド、クリスアン・ブレナンさんとの間に生まれたリサさん(33)だ。

しかし、ジョブズ氏は当時、リサさんを認知せず、裁判にまで訴えて自分との血縁関係を否定していた。裁判の途中でブレナンさんと和解し、認知まではしたものの、長く母子との関係を絶っていた。

その状況を変えたのも、ローリーンさんとの結婚だった。ローリーンさんを知るアップル社の元社員がいう。

「スティーブはローリーンと結婚するまで、自分が家族を持つことなどないと考えていたふしがあります。もちろん、彼の生い立ちが関係しているのでしょう」

未婚の母から生まれてすぐに、貧しい家庭の義父母のもとで育てられたがジョブズ氏だが、実はアップルで最初の成功を収めた20代のころ、血のつながった家族を探したことがある。その結果、ジョブズ氏が生まれた後、父・ジャンダリ氏と母・ジョアンさんは正式に結婚、長女であり、ジョブズ氏の妹であるモナさんをもうけていることがわかった。

さらに、夫妻がその後離婚し、ジャンダリ氏は再婚、結果、ジョアンさん、モナさん母子が、経済的に困窮した時期があったことをも知る。

「スティーブは母と妹には会ったものの、父親とはほとんど連絡を取っていません」(同元社員)

伝記『スティーブ・ジョブズ』の中で、ジョブズ氏は父に会おうとしなかった理由をこう述べている。

「父親らしいことはしてもらっていない。だからといって含むところはない(中略)。でも、モナにもちゃんとしてあげなかったことは許せない。彼は妹を捨てたんだ」

ジョブズ氏自身、娘のリサさんを認知せずに“捨て”ている。ジョブズ氏は自分の中に長い間、家族を大切にしようとしない父と同じ血を見ていたのではないか。だが、ローリーンさんと結婚し、子供を得て、新しい家族を築き上げたことで、ジョブズ氏はリサさんをようやく受け入れるのだ。

ローリーンさんが具体的に何を話したかはわからない。だがジョブズ氏は妻のすすめに従って、結婚後の数年間、リサさんを自宅に迎え、父親として一緒に暮らしている。当時リサさんは14才と多感な年ごろで、母とぶつかることも多かったといい、見かねた父が娘に手を差し伸べる形になった。いまリサさんは、米ファッション誌『ヴォーグ』にコラムを寄せるなど、文筆家として活躍中だ。

※女性セブン2011年11月10日号

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