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一時大ブームのダイエット法 考案博士116㎏判明で人気低下

 白澤卓二氏は1958年生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。アンチエイジングの第一人者として著書やテレビ出演も多い白澤氏が、流行中の「ケトン体ダイエット」について解説する。

 * * *
 最近、巷で流行している「ケトン体ダイエット」とは何か──。

 ケトン体ダイエットは、通常1日に200~300グラム摂取している炭水化物の摂取量を20~40グラムに制限し、糖質の代わりに脂肪をエネルギーとして使うダイエット法で、米国のロバート・アトキンス博士が考案したダイエット法を改良したものである。

 アトキンス博士は、肥満が蔓延した背景には、砂糖などの単糖類や、白米、白い麺類、パンなど精白された穀物に含まれる「悪い」糖質が大量に消費されるようになった現代の食生活の変化があると指摘。そうした食生活を改善することで肥満を抑える「アトキンスダイエット」は、一時アメリカで大ブームとなった。

 ところが、2003年に不慮の転倒事故で亡くなったアトキンス博士自身が体重116キログラムもあったことから、ブームは急速に冷めていった。だが、博士自身が成功しなかったからといって、そのダイエット理論までが否定されたわけではない。

 糖質をほとんど摂取しないようにすると、かわりに体内の脂肪を分解して肝臓で「ケトン体」を産生し、それを脳や筋肉でエネルギーとして使うようになる。結果として体内の脂肪を燃焼しやすい状態となり、体重が減るという理屈である。

 このダイエット法だと、食事でタンパク質や脂質の摂取を控える必要がないので、極端なカロリー制限をしなくても減量できるのが特徴だ。

※週刊ポスト2012年11月9日号

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