国際情報

K-POPよりきゃりーぱみゅぱみゅが視聴率取れるとTV関係者

 韓国では今も「世界がK-POPに魅了されている」と大騒ぎしているが、ブームはすでに去った。もともとJ-POPの真似をして一世を風靡したK-POPの春が終焉したのだと、ジャーナリストの青木英一氏は語る。

 * * *
 K-POPブームの低迷は数字に表われている。

 2012年、日本でデビューしたK-POPタレントは、本国でも人気がある女性シンガー・IU(アイユー)、男性アイドルグループ2AM(ツーエーエム)など9組。前年の15組から大きく減った。そして何より新規デビュー組の売り上げ成績は一向に振るわない。

「オリコン年間新人ランキング・トップ10」によると、11年は新人シングル部門で5曲(5位・7位・8位・9位・10位)、アルバム部門では男性アイドルグループBEASTの1位を筆頭に計6枚(2位・4位・5位・7位・9位)がランクインするなど、文字通り日本の音楽業界を席巻する勢いだった。

 しかし昨年は、シングル3曲(5位・9位・10位)とアルバム1枚(9位)がランク入りしただけ。上位にも食い込めておらず、日本進出の勢いは急速に落ちている。韓国の芸能プロ幹部はこう分析する。

「本国で非常に人気のあるIUはバラードが持ち味。それでも彼女が日本で目立たないのは、歌唱力に優れた日本人歌手がすでにたくさんいるから。日本のメディアがあえて韓国人歌手に食指を伸ばす理由はないのです。

 ダンスグループにしても、その実力にはバラつきがある。日本のファンは『東方神起』や『BIGBANG』などレベルの高いパフォーマンスに目が慣れてしまった。もう“韓流”というだけで売れる時代ではなくなったのです」

 先発組の人気は健在だ。KARAは今年1月の日本ゴールドディスク大賞で2年連続の「ベスト・エイジアン・アーティスト」に選ばれ、アジア部門で3冠に輝いた。同じく少女時代は4月に2度目の日本ツアーを終え、全国で約20万人を動員。東方神起(2005年日本デビュー)も昨年の日本ツアーで55万人を動員した。

 ただしキー局の歌番組関係者はこう言う。

「K-POPアイドルでは視聴率が取れなくなってきた。むしろきゃりーぱみゅぱみゅなどのほうが数字につながる」

 K-POPの定番でもある男性ユニット、女性ユニットによる歌とダンスのパフォーマンスは、日本に昔からあるスタイルであり、韓流の目新しさがなくなれば、所詮は二番煎じに見えてしまう。

●青木英一(あおき えいいち)1972年東京都生まれ。大学を卒業後、国際情報誌の記者を経て独立。朝鮮半島問題、経済事件などをフォローしている。

※SAPIO2013年7月号

トピックス

安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
ブラジルにある大学の法学部に通うアナ・パウラ・ヴェローゾ・フェルナンデス(Xより)
《ブラジルが震撼した女子大生シリアルキラー》サンドイッチ、コーヒー、ケーキ、煮込み料理、ミルクシェーク…5か月で4人を毒殺した狡猾な手口、殺人依頼の隠語は“卒業論文”
NEWSポストセブン
9月6日に成年式を迎え、成年皇族としての公務を本格的に開始した秋篠宮家の長男・悠仁さま(時事通信フォト)
スマッシュ「球速200キロ超え」も!? 悠仁さまと同じバドミントンサークルの学生が「球が速くなっていて驚いた」と証言
週刊ポスト
ソウル五輪・シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング=AS)銅メダリストの小谷実可子
《顔出し解禁の愛娘は人気ドラマ出演女優》59歳の小谷実可子が見せた白水着の筋肉美、「生涯現役」の元メダリストが描く親子の夢
NEWSポストセブン
ドラマ『金田一少年の事件簿』などで活躍した古尾谷雅人さん(享年45)
「なんでアイドルと共演しなきゃいけないんだ」『金田一少年の事件簿』で存在感の俳優・古尾谷雅人さん、役者の長男が明かした亡き父の素顔「酔うと荒れるように…」
NEWSポストセブン
マイキー・マディソン(26)(時事通信フォト)
「スタイリストはクビにならないの?」米女優マイキー・マディソン(26)の“ほぼ裸ドレス”が物議…背景に“ボディ・ポジティブ”な考え方
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
《かつてのクマとはまったく違う…》「アーバン熊」は肉食に進化した“新世代の熊”、「狩りが苦手で主食は木の実や樹木」な熊を変えた「熊撃ち禁止令」とは
NEWSポストセブン
アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン
ガールズメッセ2025」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆”  ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン
園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン