携帯電話のことで困ったことがあったら、携帯ショップに駆け込む人もいるだろうが、スマホが普及してからというもの、ガラケー時代とは比べものにならないほど大量の問い合わせが携帯ショップに寄せられるようになったという。携帯ショップ店員(26歳・女性)はこう語る。
「携帯ショップは、新機種購入や問い合わせだけでなく、一部のお客さんにとって、お話しにフラッと遊びにくる場所だったりします。私の勤める店舗には、ほぼ毎日昼に手作りチャーハンを持ってくる女性や、ストレス発散のためにブースで店員と会話をする男性もいます。
その方たちは、スマホを購入してからというもの、目に見えて来店頻度が上がってますね。きっと、会話をするための格好のネタがスマホなのだと思います。最近では、例えば『このケータイはスピーカーが無いじゃないか!』と怒鳴る男性や、『アンテナが伸びないから電波が悪い!』と怒るお客様もいました」
別のショップで働く店員(24歳・女性)はこう話す。
「スマホが普及してからというもの、パスワード設定でのトラブルが非常に増えました。例えばGmailのアカウントを設定する、というところまで店員が一緒に手伝うので、そこでお客様が『パスワードを忘れそうだから、店で管理してくれ』といってくる場合もあります。
一部では実際に店でパスワードを管理したケースもあったようで、ネット上でも大きな非難を浴びていました。でも、もともとはお客様からの要望に応えるために、善意で始まったものではないでしょうか。
もちろんGmailのパスワードがあれば、非常に重要なデータも閲覧できてしまうので、そういった要望をするお客様には、なるべくガラケーを勧めるようにしています」
携帯ショップの店員の苦労は尽きないようだ。