日本サッカー協会の影山雅永元技術委員長が飛行機でわいせつな画像を見ていたとして現地で拘束された(共同通信)
異変に気づいたのは客室乗務員だった。エールフランス航空のビジネスクラスで、一人の日本人の男がノートパソコンに向かい、画面を食い入るように見つめている。そのディスプレイに映っていたのは、10歳くらいの少女を性的に描いたわいせつな画像──。慌てた客室乗務員が通報し、男はパリのシャルル・ド・ゴール空港で飛行機を降りるやいなや、現地当局に身柄を拘束された。
この男こそ、日本サッカー協会の影山雅永元技術委員長(58)だ。フランス紙、ル・パリジャンによれば、当局に問い詰められた影山氏は「これは芸術作品であり、人工知能によって生成された写真だ」と主張していたという。
しかし、フランス当局の判断は厳しかった。
AFP通信によると、裁判所は10月6日、影山氏に児童ポルノの輸入および所持の罪で執行猶予付きの禁錮刑を言い渡し、さらに5,000ユーロ(約88万円)の罰金を科した。加えて、今後10年間は未成年者に関わる職務への従事とフランスへの再入国が禁じられ、性犯罪者リストへの登録も予定されている。影山氏は、同日中に釈放された。
法廷で、影山氏は起訴内容をおおむね認め、「恥ずかしい」と語ったという。さらに、フランスの法律でこうした行為が犯罪に当たるとは「知らなかった」と釈明したと報じられている。国際ジャーナリストが詳細を明かす。
「問題の画像は10歳くらいの服を脱いだ少女と、その後ろに男が写っているものでした。さらにその後の捜査で、ショートヘアで脚を広げた日本人女性の画像など、1621枚の視聴履歴があったことも明らかになっています。
また現地メディアでは、影山は法廷で『日本では個人的な使用目的であれば、児童ポルノは禁止されていない』と自己弁護したと伝えられ、バッシングを浴びています。児童ポルノに厳しいヨーロッパの中でも特に厳格なフランスでは、到底、通じる言い訳ではありません」
影山氏はこれまで日本サッカー界で順風満帆なキャリアを歩んできた。