芸能

5億円の損失出した半沢直樹に銀行マン「30億~40億円はザラ」

 メガバンクのえげつない内幕を描くドラマ『半沢直樹』(TBS系)が大人気だが、実際の銀行マンはどう見ているのだろうか。

「銀行マンにとって、大事なのは保身と出世です。いかに上司に睨まれず、組織内で安泰な地位を得るか。そのことに全力を傾けるんです」

 そう話すのは半沢と同じく、あるメガバンクの融資課長・Aさん(40代)。出世のためには、「ヘマをしない」ことがすべてだと話す。Aさんは、半沢と同じ経験をしたと語る。

「数年前、ある企業に20億円近い融資をして、すぐにその会社が潰れてしまったんです。担保を取ってあったので半沢ほど大事には至りませんでしたが、この件で私は出世コースからは完全に外されてしまいました。銀行は“減点主義”なんです。一度でもミスをすると、もう再浮上のチャンスはないんです」

 Aさんはこの一件で、大都市の大規模支店からいきなり地方の小さな支店に飛ばされてしまったという。

 ちなみに、ドラマでは5億円の損失が問題となっているが、現実には、もっと大きな額の失敗も多いという。

「5億円は少ないほうですよ。損失額が30億~40億円なんてケースが、普通にある世界ですから。そういう巨額融資先が倒産した場合、半沢のように単独でお金を取り返そうとすることはありません。融資部の中で回収専門の特命チームを作って事に当たります。メガバンクの場合は、関連会社に債権回収専門の会社があるので、そことも協力し合います」(前出・Aさん)

※女性セブン2013年8月22・29日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

衝撃を与えた日本テレビ系列局元幹部の寄付金着服(時事通信フォト)
《24時間テレビ寄付金着服男の公判》「小遣いは月に6〜10万円」夫を庇った“妻の言い分”「発覚後、夫は一睡もできないパニックに…」
NEWSポストセブン
解散を発表したTOKIO
《国民に愛された『TOKIO』解散》現場騒然の「山口達也ブチギレ事件」、長瀬智也「ヤラセだらけの世界」意味深投稿が示唆する“メンバーの本当の関係”
NEWSポストセブン
漫画家の小林よしのり氏
小林よしのり氏、皇位継承問題に提言「皇室存続のためにはただちに皇室典範を改正し、愛子皇太子殿下の誕生を実現しなければならない」
週刊ポスト
教員ら10名ほどが集まって結成された”盗撮愛好家グループ”とは──(写真左:時事通信フォト)
〈機会があってうらやましいです〉教師約10人参加の“児童盗撮愛好家グループ”の“鬼畜なやりとり”、教育委員会は「(容疑者は)普通の先生」「こういった類いの不祥事は事前に認知が難しい」
NEWSポストセブン
警視庁を出る鈴木善貴容疑者=23日午前9時54分(右・Instagramより)
「はいオワター まじオワター」「給料全滅」 フジテレビ鈴木容疑者オンカジ賭博で逮捕、SNSで1000万円超の“借金地獄”を吐露《阿鼻叫喚の“裏アカ”投稿内容》
NEWSポストセブン
解散を発表したTOKIO(HPより)
「TOKIOを舐めるんじゃない!」電撃解散きっかけの国分太一が「どうしても許せなかった」プロとしての“プライド” ミスしたスタッフにもフォロー
NEWSポストセブン
大手芸能事務所の「研音」に移籍した宮野真守
《異例の”VIP待遇”》「マネージャー3名体制」「専用の送迎車」期待を背負い好スタート、新天地の宮野真守は“イケボ売り”から“ビジュアル推し”にシフトか
NEWSポストセブン
「最近、嬉しかったのが女性のファンの方が増えたことです」
渡邊渚さんが明かす初写真集『水平線』海外ロケの舞台裏「タイトルはこれからの未来への希望を込めてつけました」
NEWSポストセブン
4月12日の夜・広島県府中町の水分峡森林公園で殺害された里見誠さん(Xより)
《未成年強盗殺人》殺害された “ポルシェ愛好家の52歳エリート証券マン”と“出頭した18歳女”の接点とは「(事件)当日まで都内にいた」「“重要な約束”があったとしか思えない」
NEWSポストセブン
「父としての自覚」が芽生え始めた小室さん
「よろしかったらお名刺を…!」“1億円新居”ローン返済中の小室圭さん、晩餐会で精力的に振る舞った理由【眞子さんに見せるパパの背中】
NEWSポストセブン
多忙なスケジュールのブラジル公式訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《体育会系の佳子さま》体調優れず予定取り止めも…ブラジル過酷日程を完遂した体力づくり「小中高とフィギュアスケート」「赤坂御用地でジョギング」
NEWSポストセブン
広島県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年6月、広島県。撮影/JMPA)
皇后雅子さま、広島ご訪問で見せたグレーのセットアップ 31年前の装いと共通する「祈りの品格」 
NEWSポストセブン