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山田裕貴の父、元中日・山田和利さんが死去 元同僚が明かす「息子のことを周囲に自慢して回らなかった理由」 口数が少なく「真面目で群れない人だった」の人物評

俳優・山田裕貴と父・和利さん(写真は広島コーチ時代)

俳優・山田裕貴と父・和利さん(写真は広島コーチ時代)

 俳優の山田裕貴(34)が自身のインスタグラムで父の和利さんが亡くなったことを報告。4年前に癌を患い闘病していたと明かしてた。60歳だった。

 和利さんは中日と広島で活躍した元プロ野球選手だ。東邦高からドラフト4位で中日に入団し、1987年に一軍に上がって三塁手として活躍した。1991年にトレードで広島に移籍し、1996年中日に復帰。そのオフに引退している。実働8年で、打率.262、22本塁打、102打点、21盗塁の成績を残した。1997年から2004年まで中日のコーチを務め、2011年、2015~2021年まで広島で二軍守備走塁コーチを務めていた。

 広島時代に山田和利氏とプレーした達川光男氏はこう振り返る。

「星野(仙一)さんに可愛がられた選手で、(山本)浩二さんとの間で期限付きの友情トレードで音重鎮と一緒に長嶋清幸の交換要員として広島にやってきた。ボクの前の7番を打っていましたね。打撃はパンチ力があって、甲子園でバックスクリーンに本塁打を打ったこともあるんよね。野球センスもいいし、堅守の良い選手じゃったね。広島ではセカンドを主に守っていたけど、中日時代には内野はどこでも守れるユーティリティプレーだった。

 選手生活は短かったが、引退後はコーチとして中日や広島で残ったわけだからね。2021年オフに退団したことは知っていたが、体調を壊されていたことは知らなかった。寡黙で無駄口を叩かずコツコツやる人だったから、自分のことも周囲に言わなかったんだろうね」

息子は野球ではなく、俳優の道へ

 のちに俳優となる山田裕貴も、そんな父に憧れて野球を始め、中学時代は全国レベルのシニアにも所属していた。スポーツ紙記者が言う。

「ただ、“元プロ野球選手の息子”と言われるプレッシャーもあり、父と同じ愛知県の名門・東邦高校に入学したが、野球は続けなかったそうです。俳優であれば“テレビに出る回数で父を超えられる”という思いから高校卒業後、芸能界入りを決めたと本人も明かしています」

 2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』はじめ、近年は多数の話題作に出演する売れっ子となったが、父・和利さんは周囲に自慢して回ることはなかった。達川氏が言う。

「最初は『海賊戦隊ゴーカイジャー』に出ているとかの話を聞いていたが、もともと口数が少ないやつだったからね。俳優をしているというのはみんな知っているが、息子のことをあれこれ自慢するようなヤツじゃないんです。真面目というか、あまり群れない。マイペースで孤独にコツコツやるタイプなので、周囲も“息子さんが頑張っているな”という目では見ても、あれこれ聞いたり、サインをねだったりはしなかったからね」

 そんな父・和利さんについて山田はインスタグラムで〈私たち家族が今日までやってこられたのは、父がプロ野球の世界で懸命に働き、支えてくれたおかげです〉と綴っている。

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