ライフ

田中将大世界新記録の原動力 里田まいの意外性を見習うべし

 楽天イーグルスの田中将大投手が開幕21連勝という歴史的快挙を達成した。活躍を支えるのは、意外にも(?)愛妻・里田まいさんの手作り料理だという。大人力コラムニスト・石原壮一郎氏が「意外性のススメ」を説く。

 * * *
 こう言ったら失礼ですけど、シーズン前は誰も予想しなかった東北楽天イーグルスの意外な首位独走を支えているのは、マー君こと田中将大投手の大活躍です。13日のオリックス戦で開幕21連勝をマークし、昨年からの通算連勝記録も25に伸ばしました。いずれも世界新記録です。

 そして、マー君の大活躍の原動力と話題になっているのが、去年3月に結婚した愛妻・里田まいさんの手の込んだ料理。日々の食事をオフィシャルブログ「里田まいの里田米」でアップしていますが、半端な豪華さではありません。

 たとえば9月8日にアップされたメニューは、鶏胸肉のソテーやだだ茶豆ペペロンチーノ、筑前煮など、ご飯とデザートを除いて7品! 結婚を機に、日本野菜ソムリエ協会が認定する「ジュニア・アスリートフードマイスター」の資格も取得したとか。

 こう言ったら失礼ですけど、結婚が発表されたときに、ここまで完璧に「内助の功」を発揮して、夫の並外れた大活躍を後押しするとは、誰が予想したでしょう。以前もこのページで、ラジオ番組をいっしょにやらせてもらっていたときのエピソードを紹介しつつ、彼女に「意外な聡明さ」を感じさせられた話を書きました。

 交際が報じられたころから「最近、料理をちゃんと勉強し始めた」という話を聞いてはいましたが、まさかここまで本気だったとは! 聡明さだけでなく料理の腕前にも「へえー、意外」と驚いてしまったことを心からお詫びしつつ、イメージを裏切る意外性が醸し出すインパクトをあらためて思い知らされます。私たちも里田さんを見習って、たとえ小さなことでもいいので、周囲に「へえー、意外」と思ってもらえる行動を心がけたいところ。

 会社で無骨で不器用そうなタイプに見られている自覚があるなら、いきなりキャラ弁を作ってきたり、一輪挿しをオフィスの机に飾ったりしてみるのはどうでしょう。弱々しそうに見られていそうなら、ある日いきなり耳に鉛筆を挟んで机に脚を載せながら競馬新聞を広げると、極端なギャップに周囲の女性たちはグッとくるに違いありません。飲み会では、甘いカクテルとウイスキーのロックを交互に飲めば、意外性のある男を演出できます。

 うどんの世界で「意外性」といえば、偏狭なコシ信仰に真っ向から勝負を挑む、最近では堺雅人の意外な好物としても知られる「伊勢うどん」。三重県の伊勢神宮周辺で400年以上前から親しまれてきて、極端な太さとやわらかさ、そして真っ黒な見た目に反したまろやかさで、初めて食べた人は強烈な意外性で魂を揺さぶられます。

 徐々にブームの兆しを見せている伊勢うどんですが、日本一やさしいうどんを育んだ伊勢神宮は、今年は20年に一度の式年遷宮。まだ行ったことがない人の予想をはるかに超えるスケールと厳粛さで、伝統の神事が執り行なわれています。

 伊勢を訪れて伊勢うどんを食べるもよし、ホッペをつねりながら楽天の快進撃を応援するもよし、いろんな形でいろんな意外性に触れれば、意外性の何たるかを体得して一気にモテモテになるという意外な効能がもたらされるかもしれません。

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン