数々の修羅場をくぐり抜けてきたジャーナリスト・山路徹氏(52才)が女性セブン読者のお悩みにお応えします。今回はガラケーにこだわり続ける夫に悩む奥様からの相談。
【読者からの相談】
うちの夫はガラケー派。スマホのほうが便利だと言っても「おれはこのガラケーと心中する」「こちらのほうが使いやすい」と言います。LINEとかのアプリを使えば、通話も無料になると言っても…。この頑固なガラケー夫、どう思いますか? 山路さんはスマホ派ですか?(43才・専業主婦)
【山路徹のアドバイス】
ぼくはスマホを使っていますが、だんなさんの気持ちもよくわかります。ぼくの場合、仕事のため、というのが大きい。スマホはパソコンのように使えるから、取材で調べたいことがあった時にすぐに検索できますからね。
でも、オフの時にはほとんど使いません。通話だけならガラケーや家の電話でもいいと思っているぐらいです。依存症の人も多いようですね。電車に乗ってもみんなスマホをいじっているでしょう。あれは異様な光景です。
アメリカでは2013年9月、通勤電車内で殺人が起こったのに誰も気づかなかった事件がありましたが、あれも乗客はスマホに夢中になっていたため周囲の動きに目がいかなかったからといわれています。便利になる一方で、さまざまな弊害も出てきているわけです。
だんなさんは、そうしたことも考えて、ガラケーにこだわってるのかもしれませんよ。それに、確固たる信念があっていいじゃないですか。自分に必要なければ使わないというのは、何でもモノがあふれている今の社会では重要な哲学だと思いますしね。ぜひガラケーを使い続けてほしいですし、奥さんにもあたたかく見守ってもらいたいですね。
※女性セブン2014年1月9日・16日号