そして子育てとともに彼女の肩にのしかかったのが高齢の母の介護だった。

「最近、菊池さんのお母さんの足の具合がよくないようで、その面倒も見なければならず、仕事を全開というわけにはいかないんです」(前出・菊池の知人)

 さらに長女と母のために、昨年5月にはバリアフリー設計の1億2000万円といわれる新居も購入している。経済的にも負担が大きいなか、長女が有名私立中学の受験を志す。

<娘が…中学は女子校に通ってみたいなと、言うので、女子校の見学会に出かけました。あらゆる希望と可能性は、伸ばしてあげたいと思うので、大人の目でリサーチです>(2012年11月18日のブログ)

 きっと障がいにも負けず、勇気を持って歩み出した娘の姿に目頭を熱くしたことだろう。

 だが、この母娘には新たな困難が待ち受けていた。菊池は自らのブログで、私立中学校の受験資格には「心身ともに健全な者」と記載されていることが多く、障がいを持つ長女は受験資格すら与えられない学校もある、と綴っている。

<今日も2つの女子中学校で受験を断られてしまいました。試験の点数で不合格になるなら「もっと努力した人がいたんだよ」と、フェアな感じがするのですが。受験会場に行く機会まで断られるのは違う気がするのです(中略)娘は、自分の身体のことが、嫌いになったり、諦めることばかり覚えたり。自己肯定ができなくて…辛そうなんだもの>(2013年7月8日のブログ)

 その努力が実り、冒頭で紹介した通り、見事に「サクラ咲く」の朗報が届いた。

「娘さんが合格した学校は歴史あるお嬢様学校で、校則も厳しく、きちんとした教育が受けられるため、ここに入れたいと熱心になる親御さんも少なくありません。

 また制服もかわいいので、“あの制服が着たい”と志望する女の子も多いんですよ」(受験塾関係者)

※女性セブン2014年3月6日号

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