菊池桃子一覧

【菊池桃子】に関するニュースを集めたページです。

中居正広、米倉涼子、くりぃむしちゅー 大物たちの独立事情
中居正広、米倉涼子、くりぃむしちゅー 大物たちの独立事情
 芸能事務所からの退所ラッシュが続く芸能界。円満退社に見えても、それまでに複雑な事情があるのは、サラリーマンの退社と同じ。とくに事務所の顔となっていたスターの独立・移籍は、金銭面はもとより面子や人間関係のしがらみなども絡むだけに、ややこしい。 事務所にとっては痛手でも、タレント側の事情で退所となるケースも多い。元SMAPの中居正広(48)は、2016年のSMAP解散騒動の後もジャニーズに残ってソロタレントとして活躍してきたが、今年3月末に独立した。「稲垣吾郎(46)、草なぎ剛(46)、香取慎吾(43)の3人が『新しい地図』として独立した後、中居は時間をかけて地ならしした。その後の仕事ぶりに変化がないのも、彼の力が評価されているがゆえです」(芸能レポーターの城下尊之氏) だが、退所の裏には組織の事情も垣間見える。スポーツ紙記者が語る。「バラエティなどでの実績も事務所への貢献度もトップクラスだが、同じSMAPの木村拓哉(47)のほうがジャニーズ事務所という会社内では格上にある。このままジャニーズ残っても立場が難しくなるという気持ちもあったのでしょう」 揺るぎない地位を確立してからの独立という点では、米倉涼子(45)と菊池桃子(52)も同様だ。米倉はデビュー前から27年間所属していたオスカープロモーションを3月末に退所した。芸能ジャーナリストの二田一比古氏はこう話す。「ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)で米倉ブランドを確立しており、自分の力で仕事ができる実力があるので独立に踏み切ったと思われます。Netflixのオリジナルドラマに出演が決まるなど、引く手はあまた。人気の高さを証明しています」 一方、菊池は昨年11月、経済産業省の新原浩朗・経済産業政策局長(61)と再婚。アイドル時代から所属し続けてきた事務所からの独立劇にはその影響も無視できないと言われている。「母校の戸板女子短期大学の客員教授としてキャリア教育に関する教鞭をとるなど、“有識者”として扱われる機会が増えている。エリート官僚の妻という付加価値もあり、文化人的活動を中心にしていくために独立したと見られています」(前出・スポーツ紙記者) 近年は懇意のマネジャーに付いて行く形で退所、独立するケースもあり、前出の草なぎ、香取、稲垣の3人はその代表例と言える。「2009年に事務所を移籍したお笑いコンビ『くりぃむしちゅー』の上田晋也(50)と有田哲平(49)もそう。敏腕女性マネージャーに付いて行き、大手事務所から独立しました。それまでの手厚い保障を捨てて新天地を目指すというのは、相当な覚悟とマネージャーへの信頼がないとできません」(別のスポーツ紙記者) 信頼できる同僚たちと独立して起業するという、一般企業で見られるこの「運命共同体」的退社劇は、芸能界でも同じ形で繰り返されてきた。※週刊ポスト2020年10月9日号
2020.09.30 07:00
週刊ポスト
菊池桃子、エリート官僚の夫が語る「事務所独立」と「別居」
菊池桃子、エリート官僚の夫が語る「事務所独立」と「別居」
 中居正広(47才)、米倉涼子(44才)、柴咲コウ(38才)…今年は大物芸能人の独立が相次いでいる。その中でも、芸能関係者が「異例」と口を揃えるのが、6月20日付で所属事務所から独立した菊池桃子(52才)だ。「菊池さんは現在、NHKの朝ドラ『エール』で、窪田正孝さん(31才)演じる主人公の母親役として出演しています。放送が終了してからならまだしも、放送中に独立なんて、誰が見ても異例のタイミングです。菊池さんは、こんな“身勝手なこと”をする人ではなかったし、社長との関係性を考えると不思議で仕方ありません…」(芸能関係者) 菊池は1983年にアイドルとしてデビューすると、中山美穂(50才)や岡田有希子さん(享年18)らとともに、1980年代を代表するアイドルとして活躍した。しかし、1988年にロックバンド『ラ・ムー』を結成してイメージチェンジを図ると、人気は低迷。翌1989年に移籍したのが、件の事務所だった。「ここは、菊池さんのデビューにもかかわっていた女性社長のIさんが、迷走する彼女を助けるために立ち上げたような事務所なんです。菊池さんは1995年にプロゴルファーの西川哲さん(52才)と結婚して、2児をもうけています。Iさんは、菊池さんが育児で仕事ができない間も、変わらずに給料を払い続けていたといいます。2011年に西川さんと離婚したときも、親身になって相談に乗っていました。そうしたIさんのサポートがあったからこそ、菊池さんは女優としてキャリアを積むことができたし、朝ドラの重要な役どころを担うまでになったんです。 菊池さんは事務所の屋台骨ですから、いま辞めたら事務所にも、お世話になったIさんにも影響があるのは明白です。30年以上も一緒にやってきたのに、“なぜいま?”と首を傾げる人が多いのは当然です」(前出・芸能関係者) 変化が見え始めたのは、昨年の秋頃だったという。「あるパーティーで顔をあわせた事務所の関係者が、“最近、社長と桃子の意思疎通がうまくいかないことが増えた”とこぼしていたんです。その頃には、独立の話し合いが始まっていたのかもしれません」(テレビ局関係者) 時を同じくして、菊池には大きな変化があった。 昨年11月、経済産業省・経済産業政策局長の新原浩朗氏(60才)と再婚し、“第二の人生”をスタートさせた時期でもあるのだ。 菊池は女優からの“転身”を図る中で、新原氏と出会い愛を育んでいた。「菊池さんは2012年に母校の戸板女子短期大学の客員教授に就任していて、キャリア教育に関する教鞭をとっています。2015年には一億総活躍国民会議の民間議員、翌年には文科省の初等中等教育局視学委員になるなど、“有識者”として扱われる機会が増えていきました。そうした活動の中で出会ったのが、新原氏でした」(前出・芸能関係者) 夫となった新原氏はエリート官僚だが、“優秀すぎる”人物としても知られている。「とにかく仕事ができる人として有名で、その姿勢は“鬼”と評されるほど。新型コロナの影響を受けて、今後、どういった経済対策を講じていくのかを提言する重要な立場の人でもあります。合理的な考えを持った人で、仕事は細かく、完璧主義者。その仕事っぷりから“将軍”というあだ名がついています」(経産省関係者) 菊池の変心の裏に、新原氏の存在があるとみる関係者も少なくない。「菊池さんが“育ての親”であるIさんの元を去るなんて、誰も想像していませんでした。心変わりのきっかけは、タイミング的に再婚でしょう。新原さんが菊池さんに、さまざまな助言をしたことは考えられます。最近、菊池さんは芸能の仕事と同じぐらい政府の仕事にも魅力を感じていましたし、彼女の活動の幅を広げるためには、いまの事務所を出ることが得策だ、と夫婦で話し合って決断したのだと思います」(前出・芸能関係者) 菊池と新原氏は、不思議な夫婦生活を送っていることでも知られている。結婚後も別居を続け、菊池は2人の子供と母親と同居。一方の新原氏は、都内の高級マンションでひとり暮らしをしている。 出勤前の新原氏に菊池の独立を後押ししたかと聞くと、苦笑いでこう答えた。「そんなことはありえないよ。仕事は、ぼくはぼくで、彼女は彼女で決めている。彼女が決めたことは、夫としてサポートはしていきますけど。コロナがこういう状況で、ぼくはいま本当に仕事が大変なの。妻の仕事まで把握している余裕はないよ。むしろ、彼女にサポートしてもらっているくらいなんで」 別居については、こう説明した。「ぼくのところには報道陣が山ほどくるので、妻や妻の家族に迷惑をかけたくないんです。妻はストーカーで怖い思いもしています。平穏な生活をしてほしいので、(同居を)先延ばしにしている状態です。同居の時期や場所はいろいろと相談はしています」 6月29日、菊池は自身のブログに、夫への感謝とともに《家族が新しくスクラムを組む今、大人の再婚は良いものです》と綴っている。“糟糠の女性社長”の元を離れた菊池は、この先、夫とともにどんな道を歩むのか。電撃結婚から半年が過ぎたが、この新婚夫婦の言動はいまだに目が離せない。※女性セブン2020年7月16日号
2020.07.03 07:00
女性セブン
唐沢寿明
朝ドラ『エール』、役にシンクロした唐沢寿明と窪田正孝の絆
 窪田正孝(31才)主演のNHK連続テレビ小説『エール』。作曲家・古関裕而氏とその妻をモデルに音楽に生きた夫婦、そして夫婦を取り巻く人々の姿が描かれている。前半のクライマックスに近づくなか、窪田演じる古山裕一とその父親・三郎を演じる唐沢寿明(57才)の親子役に注目が集まっている。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * 6月8~12日に放送された第11週「家族のうた」では、主人公の古山裕一(窪田正孝)がひさびさに故郷・福島へ帰り、疎遠になっていた父・三郎(唐沢寿明)、母・まさ(菊池桃子)、弟・浩二(佐久元宝)との関係を修復する様子が描かれました。 三郎は胃がんを患っているにもかかわらず、裕一にゆかりのある顔ぶれを集めて大宴会を行うなど、幼いころから変わらない愛情たっぷりの姿を披露。クライマックスとなる12日放送の第55話では、「三郎が長男・裕一と次男・浩二の不仲を解消するために、優しい言葉をかけたあとに息を引き取る」というシーンがあり、視聴者の涙を誘いました。 視聴者を涙ぐませたのは、単に「唐沢さんの演技力が優れているから」という理由だけではありません。朝ドラ主演という大役を務める窪田さんを思う唐沢さんの愛情と二人の絆があり、それは放送開始前から随所に表れていたのです。◆デコボコバディで培った信頼関係 唐沢さんは放送前に行われた取材会の第一声で、「父親役の三郎をやらせていただきます唐沢もんざえもんです」と真顔でボケて、すかさず窪田さんが「よーっ!」と合いの手を入れるひと幕がありました。 唐沢さんと窪田さんは2015年、2016年に連ドラが放送され、2017年に映画が公開された『THE LAST COP/ラストコップ』(Hulu、日本テレビ系)で共演。「昭和の型破りな熱血刑事と、現代っ子で小心者の若手刑事」というデコボコバディを長きに渡って組んでいたこともあって息ピッタリなのです。 放送前の取材会で窪田さんへのコメントを求められた唐沢さんは、「(窪田くんが)やっとNHKの看板をしょってやることになってうれしいです。窪田くんはこれを機にもっともっと主演をやっていかなければいけない年代でもありますから応援していきたいですね」と愛情たっぷりに語りました。 深読みすれば、「今は主演をどんどんやるべき年代だから応援したい」という気持ちだけでなく、「いずれ僕のように朝ドラの父親役もやると思うから見ておいて」と手本を見せているようにも見えました。だからこそ11週で見せた唐沢さんの演技は、窪田さんにとって印象深く、視聴者にとっても感動的なものだったのではないでしょうか。◆親子ともにハマリ役のキャスティング 唐沢さんは番組ホームページ上のインタビューでも、「そもそもは、窪田くんが主演だから出演のオファーを受けたんですよ。才能ある彼を応援したいですからね。実際に現場に入ってみて、彼が主役で本当によかったと思いました。窪田くんは、主役だけど常に一歩引いて全体を見ていて、音さん(二階堂ふみ)を立てようとしているんです。裕一は控えめな人物ですし、彼の演じる姿勢は正しいと思っています」と絶賛。視聴者や記者だけでなく、窪田さんにも届くようなハッキリとした形でエールを贈っていたのです。 さらに唐沢さんはNHK出版が発行するガイドブックでも、「(窪田くんは)才能があるし、裕一役が彼でとてもよかったと思います。裕一は一歩引いたところから物事を見ているタイプだし、窪田くんも『俺が俺が』というタイプじゃないから」とコメントしていました。「裕一は窪田くんのハマリ役」と言う唐沢さん自身も、本人を思わせるノリのよいキャラクターを演じていますし、だからこそ裕一と三郎の関係性は、そのまま窪田さんと唐沢さんの関係性に当てはまっているように見えます。裕一が帰郷し、三郎が息を引き取るまでを描いた第11週の放送は、役柄と本人たちの関係性がシンクロしたからこそ深みのあるシーンになったのではないでしょうか。 三郎は裕一が音楽に目覚めるきっかけを作ったほか、音との結婚を後押しするなど、最後まで全力で息子を応援し続けました。また、三郎は裕一に「教える。背中を見せる」のではなく、「一緒に楽しむ。一緒に笑う」という友人や同僚のような親子でした。そんな応援する姿も、一緒に楽しむ姿も、三郎に唐沢さんがオーバーラップしているように見えたのです。 いずれにしても、実績十分の唐沢さんがお墨付きのコメントを繰り返し発信してエールを贈り、最初から最後まで父親のような温かい眼差しを向け続けたことで、窪田さんのモチベーションが上がったのは間違いないでしょう。◆古山家をまとめる“唐沢三郎”の優しさ 唐沢さんは取材会でのあいさつで、もう一人の息子役である佐久元さんにも優しさを見せていました。「きょうは弟(浩二役の佐久元宝)が肩身の狭い感じもしますが、僕も(出演した)うちの奥さんが出ていた『純ちゃんの応援歌』の時に、こう聞かれたらこれを話そうと決めていたのに、1つもこなかったんです、質問が(笑)。だから気持ちがすごくわかるんです。みなさん、どなたでもいいので質問していただきたいです(笑)」とユーモアを交えながら気づかい、佐久本さんにスポットを当てました。 さらに、それを受けた菊池桃子さんが「今日は次男の浩二が一生懸命頑張って泣くシーンがあって非常に胸に響きました。裕一にもですが、浩二にもエールをお願いします」と続き、その後も窪田さんが佐久本さんに話を振るなど、唐沢さんの優しさが家族に浸透していたのです。父・唐沢さんの思いを母・菊地さんと長男・窪田さんがつなぎ、次男・佐久本さんが受け止める……という本物の家族を思わせる絆を見せて記者たちを感動させました。 朝ドラは次週から事実上のスピンオフ(オムニバス)に突入し、26日の放送で中断が予定されるなど、「11週の放送で本編の前半終了」という感があります。その意味で唐沢さんは『エール』の前半を支えた立役者であり、三郎の包み込むような優しさは朝ドラ主人公の父親にふさわしいものでした。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2020.06.12 16:00
NEWSポストセブン
朝ドラ『エール』で主人公が住む福島の古山家
朝ドラ『エール』古山家セットの舞台裏を番組美術チーフに聞く
 現在放送中のNHKの連続テレビ小説『エール』。第4週では、古山裕一(窪田正孝)と関内音(二階堂ふみ)が音楽に導かれ、手紙を通して知り合うことに…。物語の舞台となる福島の古山家にはかなりのこだわりが詰まっている。◆呉服屋を営む古山家は純和風テイスト 裕一の家となる老舗呉服屋『喜多一』は、モデルとなっている作曲家・古関裕而さんの実家『喜多三』をベースに、美術チーフの日高一平さんがデザインした。「写真が残っていたので、かなり寄せています。時代劇に出てきそうな蔵造りの立派なお店でしたね」(日高さん) ちなみに、この頃の呉服店はいまでいうところのハイブランドショップ。 なかでも『喜多一』は福島ではトップクラスという設定なので、店構えも派手な感じに作り込んだ。 朝ドラでは家のまわりもスタジオセットで撮ることが多いが、広い目抜き通りに面した感じを出すために、オープンセットで撮影。 明治~昭和初期の町並みが再現されたエリアにある家に、なまこ壁などの装飾を施して仕上げたという『喜多一』は、純和風のたたずまい。住居部分とは格子戸で仕切られており、居間には裕一が音楽に惹かれていくきっかけとなった蓄音機が置かれている。 1階には居間と三郎(唐沢寿明)・まさ(菊池桃子)夫婦の寝室や客間があり、2階は子供部屋。裕福な家ということで、裕一はもちろん、次男の浩二(佐久本宝)にも個室が与えられている。「裕一の部屋は窓から太陽の光が入るように作りました。机に向かったとき光がきれいにあたるように」(日高さん) これから、この机に向かって作曲をする裕一が楽しみだ。【1階・客間】 客間は、新しい物好きの三郎が集めた舶来ものが満載。絨毯の上にソファを置き、壁は赤! 福島の伝統工芸品など、さまざまなものが飾られている。【1階・寝室】 明治時代の出産は、自宅で行うのが一般的。まさも夫婦の寝室で産婆さんの手を借りて、裕一と浩二を産んだ。部屋の前には中庭があり、障子越しに柔らかな光が差し込む。【喜多一・店間】 京都から仕入れた反物や結城紬など高級品がズラリと並び、ちりめんの袋物なども扱っていた喜多一。しかし不況のあおりを受けて白無地の織物ばかりになっていく……。【1階・居間】 弟の浩二が生まれた記念に三郎が買ってきた蓄音機は居間に。撮影で使用しているのは1929年頃に販売されたと思われる日本製。 実際にレコードを聴くことができるが、オンエアでは音をかぶせているとのこと。当時のレコードは78回転で、LP盤1枚に収録できるのは5分程度だったため、交響曲など長いものは複数枚セット。しかも割れやすいので立派な箱に収められていた。【1階・廊下】 廊下の壁には電話が。商売をしている古山家は裕一が生まれた明治42年にはすでに設置済み。ちなみに、伯父・茂兵衛宅には電話室があるが、現存している家でのロケ撮影だという。【門・玄関】 ほとんど出てこないが、古山家に立派な門と玄関がある。しかし裏通りに面しているため、裕一は店から出入りすることが多い。【2階・裕一の部屋】 自分に自信を持てなかった子供時代は殺風景だったが、音楽に出会ってからは楽譜や音楽グッズが増えていく。弟・浩二の部屋は、廊下をはさんで向かい側にある。 商業学校の入学祝いにまさが買ってくれた卓上ピアノ。裕一は楽器を使わないで作曲するが、唯一このピアノだけは作曲に用い、大人になっても手放さない。イラスト/別府麻衣※女性セブン2020年5月7・14日号
2020.04.27 07:00
女性セブン
(時事通信フォト)
森友問題めぐる忖度人事続々 安倍政権が崩落させた官僚機構
 森友学園問題の文書改竄に関与し、自殺した官僚の遺書は、世間に衝撃を与えたが、霞が関の動揺はその比ではない。震えているのは、その森友を機に、出世したエリート官僚たちだろう。それを知る霞が関の住人たちは、こう考えているはずだ。いったい我々は、誰のために尽くしているのか……安倍政権は、国家を支える官僚機構そのものを崩落させようとしている。ノンフィクション作家の森功氏がレポートする。(敬称略)◆佐川より首相夫妻 すべての嘘はモリカケに通ず。先ごろ飛び出した元財務省職員の手記を読むにつけ、思わずそう言いたくなる。さる3月18日、遺族の弁護士が大阪市内で記者会見し、自殺した元近畿財務局職員の手記を公表した。〈(森友学園との)応接記録をはじめ、法律相談の記録等の内部検討資料は一切示さないこと、検査院への説明は「文書として保存していない」と説明するよう事前に本省から指示がありました〉 ジャーナリストの相澤冬樹が週刊文春で発掘した手記の発表を機に、野党も政府に森友学園問題の再調査を要求してきた。震える手で書かれた遺書には、赤木俊夫・元上席国有財産管理官(享年54)の伝えようとした“真実”が綴られている。 なぜ財務省が国有地を8億円以上も値引きして森友学園に売ったのか。加計学園と同じく、首相夫人の安倍昭恵と親しい籠池夫妻への依怙贔屓ではないのか。念を押すまでもなく、それが森友疑惑の原点である。 財務省近畿財務局と森友学園との間にどのようなやり取りがあったのか。森友疑惑を解明する上で、まず明らかにすべきが、駆け引きの記録だった。 ことが発覚した当初の2017年通常国会では、国有地を所管する理財局長の佐川宣寿が、取引にかかわる文書を「すべて廃棄した」と答弁する。だが、翌18年に入ると、朝日新聞の報道などにより、その嘘がばれていく。そして国有地売買を記した財務省近畿理財局の公文書が次々と明るみに出ていった。 察するところ、取引現場となった近畿財務局の職員たちは、無茶な土地取引があとで問題になることを予想し、自己保身のために証拠を残したかったのだろう。安倍政権にとって都合の悪いことに、森友側との応接記録や取引を決裁したときの行政文書などが、近畿財務局に公文書として保管されていた。わけても決裁文書には、安倍昭恵が何度も出て来て、「いい土地ですから(取引を)前に進めてください」と森友学園理事長の籠池を励ますクダリまである。 国会で「私や妻が関係していたということになれば……」などと大見得を切った官邸の主は、そんな記録など、ツユほども知らなかったのだろう。国会対応に追われた財務官僚たちが大慌てして記録を隠し、さらに決裁文書の改竄に手を染めた。挙句、それが発覚し、文書の改竄を押し付けられた現場の近畿財務局職員が命を絶ってしまったのである。〈元はすべて佐川(宣寿)理財局長の指示です〉 職員の遺書が表沙汰になり、野党やマスコミはわかりやすいそのひと言を取り上げるきらいがある。が、「佐川の指示」そのものは、これまでの財務省調査ですでに認めている。疑惑解明のポイントはそこではなく、首相夫妻の関与に戻る。 残念ながら手記ではそこが抜けているが、むしろ期待するのは、遺族が佐川や財務省を相手取って提訴している民事の損害賠償請求の行方だ。そして裁判のキーマンは佐川だけではない。◆森友火消しの四人組 もう一人の重要なキーマンが遺書に度々登場する財務省の太田充である。首相の「私や妻が」発言のあった2017年2月17日の5日後の22日、大臣官房審議官だった太田は、佐川とともに官房長官の菅義偉に呼び出され、森友対策を練った。応接記録などを破棄したという佐川の国会答弁を記者に突っ込まれた菅は、驚いたことに、この直後の24日の官房長官会見でこう言い放っている。「(交渉経緯の)ほとんどは決裁文書に書かれているんじゃないでしょうか」 そこから近畿財務局の職員たちが佐川の指示により、決裁文書に記されている300か所におよぶ不都合な真実の改竄を繰り返したのである。 一方、これには疑問も残る。決裁文書には理財局総務課長の中村稔の承認印もあり、中村も菅との協議に加わって説明している。普通に考えれば、財務省の彼らは菅に決裁文書に昭恵の名前が何度も出てくることを報告したはずだ。 にもかかわらず、菅は24日、あたかも決裁文書を見てくれ、と言わんばかりの会見を開いている。財務官僚が説明を忘れたか、それとも官房長官がうっかり口走ってしまったのか。どちらにせよ結果、改竄前の文書内容が大問題になる。実に間の抜けた話なのである。 この菅、佐川、太田、中村という森友国会対策の四人組が、文書改竄の経緯を解明する鍵を握っているのは疑いようがない。それに加え、事務次官の福田淳一、官房長の岡本薫明や矢野康治、理財局次長の中尾睦、国有財産審理室長の田村嘉啓、国有財産企画課長の冨安泰一郎といった当時の面々。彼らも文書の改竄にかかわっているか、知りうる立場にあった。だが、国会では与党の数の力で多くが国会招致を免れ、尋問されてもシラを切り続けてきた。 財務省内では、会計検査院の審査に備え、森友学園との土地取引が法に触れないか、検討した。そのときの文書ものちに明らかになった。遺書はそこにも触れている。〈新聞紙上に掲載された本(2018)年1月以降に新たに発覚したとして開示した「省内で法的に論点を検討した新文書」について、本年2月19日の衆院予算委員会で、太田理財局長が「当初段階で、法務担当者に伝え、資料に気付く状況に至らなかった。法務担当に聞いていれば(文書の存在)に気付いていたはずだ」との答弁も全くの虚偽である〉 民事裁判では裁判長が認めれば、証人出廷しなければならない。昭恵夫人の証人出廷なんてことになれば、埋もれてきた数々の虚をあぶり出すことができる。なかでも遺書に何度も登場する四人組の一人、太田などは気が気でないかもしれない。◆厳重注意の後、昇進 それでも森友国会対策の四人組をはじめ、キーマンたちのほとんどは出世してきた。首相を庇った論功行賞による出世は、安倍政権における見慣れた光景といえる。 佐川もいっときは理財局長から国税庁長官に昇進したが、公文書の改竄が明るみに出て財務省を追われた。安倍一強政権の犠牲者だと庇う声もある。政権を守るために犯罪行為を強いられたという意味では、その通りかもしれない。 モリカケに見られるように、批判の矢面に立たされてきた官僚たちは放り出されてきた。加計学園でいえば、「首相案件」発言を取り沙汰された元経産省産政局長の柳瀬唯夫もその一人だろう。 一方、太田は2018年6月、文書改竄問題で財務大臣から厳重注意処分を受けるが、翌7月には理財局長からナンバー2の主計局長ポストに昇進する。主計局長は次官の待機ポストとされ、それだけ官邸の覚えがめでたかった証だろう。今年7月の人事で後継次官に指名される見込みだといわれる。彼らは何ごともなかったかのように財務省の中核を固めている。四人組の残る中村は現在、駐英公使としてロンドン暮らしを満喫している。 半面、日本の頭脳と持ちあげられてきた財務官僚たちの堕ちた姿は、昨今の霞が関のあり様を象徴する出来事のように映る。かつて大蔵一家と呼ばれて結束を誇り、日本の政策の舵を握ってきた財務省には、まるで組織としての一体感がない。 その財務省に代わり、首相の側用人らが意のままに政策を動かしてきた。森友問題の調査についてある財務官僚に尋ねた。「財務省内でも、佐川さんが自発的に文書の改竄を指示したなんて誰も思っていません。霞が関の役人は官邸からの圧力電話をしょっちゅう受けていますから、何らかの力が働いているのは肌で感じています。世間が納得しないのもわかります。しかし、当人は省内の調査に対し、本当に上からの圧力については口をつぐんでいる。そこで調査が止まってしまうので、どこまで行っても真相にたどり着かないのです」◆常に官邸のほうを見る これこそ閉塞感というのだろう。そのせいで心ある霞が関の官僚たちの不満は募る一方だ。別の官僚はこう愚痴る。「たとえば昨年10月の消費税増税のときにしてもそう。景気対策のためにキャッシュレスで買い物すれば、2~5%ポイント還元するという発案者は経産省の新原(浩朗・産政局長)で、それをバックアップしたのが首相補佐官の今井(尚哉)。社会保障のための増税ですから、財務省の基本はそんな財政負担など反対なのですが、新原が首相に泣きついて決まりました」 経産内閣と呼ばれる安倍政権では、経産官僚たちが幅を利かす。新原は女優・菊池桃子の亭主である。官邸官僚の頂点に立つ今井に引き立てられ、いまや事務次官候補として名が挙がっている。産政局長はかつて柳瀬が務めたポストだ。もっとも肝心の政策はさっぱり。景気対策で導入されたポイント還元のはずが、GDPの年率マイナス7%という景気の落ち込みは周知の通りである。「ポイント還元で財務省が反対する中、賛成に回ったのが、太田主計局長です。次の事務次官になるためには、今井や新原たちを敵に回したくないからでしょうが、あまりに露骨。森友問題のときもそうでしたが、常に官邸のほうを見て仕事をするので、省内にはずいぶん反発があります」 主計局畑を出世の本流とする財務省では、事務次官の福田がセクハラ問題で去り、官房長から主計局長に昇進していた岡本が後釜に座った。岡本の次官就任は役所の建て直しを担う省内の待望論があった。が、同じ主計畑の太田については、省内の評判がすこぶる悪い。それは、無茶な政策を黙ってやり過ごし、官邸にすり寄る姿が目にあまるからだという。◆守り神を検事総長に なぜそうなってしまうのか。理由は、官邸に幹部人事を握られてしまっているからにほかならない。古くは、総務省の事務次官候補と呼ばれた平嶋彰英が菅の肝煎りのふるさと納税に異議を呈し、2015年7月、自治税務局長から自治大学校長に左遷されてしまったケースもある。霞が関では今もそれが語り継がれている。 そして官邸による官僚支配は、一般公務員だけにとどまらない。1月31日、唐突に閣議決定された東京高検検事長の定年延長問題は、司法の独立という国の根幹を揺るがせている。 準司法官と位置付けられる検察官の定年は、検察庁法により、職務と責任の特殊性に基づき、一般の国家公務員の特例と定められてきた。刑事司法の公平性から、検事は誰もが63歳で任を解かれ、検察トップの検事総長だけが65歳まで務める。 東京高検検事長の黒川弘務もまた、今年2月8日の誕生日をもって63歳となり、定年退官するはずだった。が、安倍政権では閣議で8月7日まで定年を半年間延長するという禁じ手を使った。おかげで黒川が検事総長に就任できる──。首相官邸がそんなシナリオを描いたとされる。「官邸の守護神」と異名をとる黒川は、安倍内閣で法務省の官房長や事務次官を6年半以上も務め、政権と検察の橋渡し役を担ってきた。公文書の変造や背任容疑のかかった森友学園の国有地売買で大阪地検が捜査したときも、その存在が囁かれた。 実際に黒川がどのような動きをしたのかは明らかにはなっていない。だが、安倍政権では過去も官房長や事務次官人事に介入してきた。さまざまな不祥事に揺れる政権が守り神を検事総長に据えれば安泰、と考えたのではないか、そう勘繰られても仕方ないほど、今度の定年延長はあまりに酷い。 官邸主導の名の下、官僚たちは唇が寒く、政権で横行する不条理に声を上げない。しかし近畿財務局職員の死から2年、その遺志が検察の不起訴にした38人の財務省幹部たちを改めて民事の法廷に引きずり出す。崩れゆく霞が関から何が飛び出すだろうか。【プロフィール】もり・いさお/1961年福岡県生まれ。岡山大学文学部卒。出版社勤務を経て、2003年フリーランスのノンフィクション作家に転身。2018年『悪だくみ「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』で大宅壮一ノンフィクション大賞を受賞。その他の著作に『官邸官僚』など。※週刊ポスト2020年4月10日号
2020.03.31 11:00
週刊ポスト
涙を彩る名曲の数々をランキング化
贈る言葉、旅立ちの日に… 卒業ソングランキングTOP20
 卒業式シーズンになると、何年経っても「あのフレーズ」とともに淡い記憶が蘇る──そんな「思い出の歌」が誰しもあるだろう。今年の卒業生たちにとっても、いつかこの時代の歌が、特別な思い出になるはずだ。新型コロナウイルス蔓延による全国一斉休校で卒業式を行なえない学生も多い。彼らに、せめて時代を彩った卒業ソングの名曲を贈りたい。『仰げば尊し』や『蛍の光』など卒業式で歌う合唱曲=卒業ソングだった時代に、舟木一夫が歌う『高校三年生』(1963年)は大ヒットし、1960年代の“代表ソング”となった。東京五輪を翌年に控えたこの当時、大学進学率は10%程度で、集団就職の全盛期。地方の「高校三年生」の多くは卒業すると「金の卵」として地元を離れ、大都市へと旅立っていった。「近い将来もう会えなくなるかもしれないという思いは、誰もが共有していた。就職後には夜この歌を一人で口ずさんで励まされました」(74・無職) 当時、中学3年生だった元参院議員の筆坂秀世氏(72)も思い出の曲だと言う。「池田勇人内閣で高度成長期の真っ只中。日本に勢いがある、いい時代だった。中学生仲間も当時は『高校三年生』を口ずさんでいました。その頃は中卒で就職する人生も少なくなかった。別れの辛さは中学生にも重かったんです。校内放送で流行歌が流れるようになったのは、『高校三年生』かららしい。この曲を聞くと1学年下の可愛い後輩に告白して、フラれたことを思い出すよ(笑い)」 翌1964年に流行したペギー葉山の『学生時代』は、結婚式を迎えた女性が、高校時代を懐かしむ歌だ。この曲は『大学時代』というタイトルになる予定だったが、みんなが大学に行く時代ではないとペギーが反対し、『学生時代』になったという。「テニスもキャンプファイヤーもしたことがなかったけど、都会的な学生生活に憧れた。高校の同窓会に行く途中、憧れていた同級生を思い出してこの曲が頭をよぎる。彼女は1回も来たことないけどね」(73・無職)◆もう若くないさと君に言い訳 時代背景が違えば、心に染みる卒業ソングも違う。1970年代の代表ソングといえば『なごり雪』。もともとはフォークグループ「かぐや姫」の楽曲だったが、1975年に「イルカ」がカバーして大ヒットした。この頃から大学進学率が上がり、卒業ソングは大学の思い出にもなった。『なごり雪』は、卒業後に故郷に帰る仲間や恋人たちの姿を切り取っている。音楽評論家で尚美学園大学副学長の富澤一誠氏(68)も思い入れのある曲として『なごり雪』をあげる。「曲の背景には70年安保闘争、学生運動の名残があります。男性を支えてくれていた女性が田舎に帰っていく。女性は成長していて男性のもとを去っていくのに、男性は変わらず、東京に残る。人生や恋愛の敗北感やこれからどう生きていくのかといった悩みをテーマにしたからこそ、共感を得たのだと思う」 この1975年は卒業ソングの当たり年。同年、当時21歳の荒井由実(松任谷由実)は、作詞作曲した『卒業写真』と『「いちご白書」をもう一度』をハイ・ファイ・セット、バンバンに提供。いずれも卒業ソングの名曲として歌い継がれている。エコノミストの森永卓郎氏(62)は、当時高校3年生だった。「ユーミンは好きでデビューアルバムから持っていたけど、『卒業写真』は下駄を履いたバンカラ学生だった僕には別世界で、おしゃれな映画を見ている感じでした。対して『「いちご白書」をもう一度』は歌詞に共感した。 僕は中学のときに学生運動に強い影響を受けていたので、バリケードを作ったり長髪でギター弾きながら吉田拓郎を歌う少年だった。高校に入って長髪を切って、『森永はノンポリに転向した』って友達に言われたんです。ユーミンの歌詞はそういう心境の変化を表わしていた」◆道に迷っているばかり 学生運動の熱が冷めると、「どう生きていくか」という悩みが若者の間に広がっていく。森田公一とトップギャランの『青春時代』(1976年)の阿久悠の歌詞は若者たちの心をわしづかみにし、「今でも同窓会のシメは肩を組んでこの歌を大合唱」(63・自営業)だという。 その後登場したのが、本誌・週刊ポストの読者1000人アンケート(表参照)でも1位となった『贈る言葉』(1979年)だ。大ヒットドラマ『3年B組金八先生』で主役を演じ、フォークグループ「海援隊」のボーカルでこのテーマ曲の作詞も担当した武田鉄矢氏(70)が振り返る。「最終回は卒業式ということは分かっていたから、『青春の一人旅の第一歩を踏み出した』というニュアンスを歌詞に組み入れたいと思った。辛いことに向かって踏み出す『寂しい一歩目』こそが『青春』だと思ったんです。 それから当時はフォークソングが下火になって、『ニューミュージック』というジャンルが台頭していた。『ニューミュージック』は歌詞に『優しい』という言葉が出てきて、キャッチコピーのように使っていたんですが、それに対して僕はものすごく腹が立っていて。『贈る言葉』の歌詞には、“優しさだけで人間は決まらんぞ!”みたいな、意地や恨みがこめられています(笑い)」『贈る言葉』のリリース後、武田氏は鹿児島県奄美群島の沖永良部島で、こんな経験をした。「港の近くで島の中学のブラスバンドが『贈る言葉』を演奏していたんです。僕たちを歓迎するために演奏しているのかと思ったら、みんなこっちに背を向けて、鹿児島の本島に向かう船に向かって演奏している。 島の中学校に赴任していた女の先生が転勤になって、鹿児島に船で帰るのを、教え子たちが『贈る言葉』で見送っていたんです。演奏している子供たちも、女の先生も泣いていました。その時、“歌というのは作り手から離れて、時代を超えていろんなところを旅していくんだなぁ”と思いました」◆あと何度自分自身卒業すれば 1980年代は柏原芳恵の『春なのに』(1983年)、斉藤由貴の『卒業』(1985年)、菊池桃子の『卒業』(1985年)など、アイドルが歌う卒業ソングがヒットする一方で、長渕剛の『乾杯』(1980年)、尾崎豊の『卒業』(1985年)など、硬派な卒業ソングも誕生した。「80年代になると、70年代の敗北感や迷いがなくなっていきます。長渕の『乾杯』にも“俺たちは頑張るんだ”という前向きな空気が流れている。尾崎の『卒業』も同様で、卒業後の自分探しがテーマになっている」(富澤氏) 学生たちがカラオケボックスで歌えるようになったのもこの時代。「尾崎ファン」を公言するお笑いコンビ・テツandトモのトモ(49)はこう話す。「高校時代の親友と今後の人生について語り合った後、カラオケで肩を組みながら『卒業』を熱唱しました。尾崎豊さんの魂のこもった歌声、語りかけるように始まってラストで畳みかけるメロディーラインに惹かれました。実は、コントのネタになっている『なんでだろぉ~』の最後の『お~』の歌い方は、尾崎豊さんに影響されています」 2000年代に入ると、森山直太朗の『さくら』(2003年)やいきものがかりの『YELL』(2009年)に代表されるように、未来の自分へエールを送る卒業ソングが人気を博す。「70年代までの『卒業は別れ』というイメージから、『卒業は新しい出会いの始まり』というイメージに変わり、自分を鼓舞するメッセージが聞き手に響くようになったのでしょう」(富澤氏) さらに卒業式で歌われる定番曲にも変化が起きる。『旅立ちの日に』(1991年)が多くの学校で歌われるようになった。それまでスタンダードだった『仰げば尊し』『蛍の光』が恩師との別れや勉学に励んだ日々を惜しむのに対し、この楽曲は卒業を前向きな別れだと捉えている。作曲者で県立秩父特別支援学校教諭の高橋(旧姓・坂本)浩美氏が、曲ができた経緯を語る。「(秩父)市立影森中学校時代に、校長先生からいただいた歌詞を見た瞬間にイメージが広がって、すぐ曲を作りたいという気持ちが沸き上がりました。音楽室に駆け上がり、ピアノに向かって15分で出来上がりました」 卒業式はなくとも、こうした名曲を胸に刻み、「旅立ちの日」を、迎えてほしい。※週刊ポスト2020年3月20日号
2020.03.11 11:00
週刊ポスト
都知事選は誰を立てる?(AFP=時事)
都知事選「父の仇討ち」で石原良純氏出馬か 本人の意思は?
 東京五輪開会式直前の7月5日、「五輪の顔」を決める東京都知事選が実施される。 安倍晋三首相と“五輪のドン”森喜朗・組織委員会会長のラインが“仇敵”である小池百合子・都知事に対立候補を立てて“小池下ろし”を狙っているというが、自民党内では都知事候補の名前が次々に浮かんでは消えていく。 これまでに名前があがっているのは、丸川珠代・元五輪相、ソウル五輪の水泳金メダリストの鈴木大地・スポーツ庁長官、さらに青山学院大学の原晋・陸上競技部監督、元プロテニスプレーヤーの松岡修造氏や元アイドルの菊池桃子氏など。 だが、東京都連のベテラン議員は「どの候補をぶつけても小池に勝てない」と語る。調査をしてもそんな結果しか出ないのだ。「誰か小池に勝てる候補はいないのか」 安倍首相は都連幹部にそう発破をかけているという。「小池に勝てる候補」の条件は、「小池支持に傾いている公明党の方針をひっくり返して推薦をもらえる人物で、無党派層と自民党支持層から小池氏より高い得票が見込める候補」(先の東京都連ベテラン)だ。 そんな人物がいるのか。自民党都連には“隠し玉”がある。石原慎太郎・元都知事の二男で気象予報士でタレントの石原良純氏だ。兄の伸晃氏は党幹事長や都連会長を務めた派閥領袖で、弟の宏高氏は環境副大臣。都連で候補者選びに関わる人物の証言だ。「世論調査はこれからだが、良純さんなら小池に勝てる。タレントとしての知名度に加えて、石原ファミリーというブランドもある。政治経験はないが、当選すれば石原ファミリーも都連も全面的にバックアップするから心配はいらない。 五輪組織委員会の森会長にとっても、盟友である慎太郎さんの息子の良純さんなら願ってもない知事候補だろう。あとは本人をどう説得するかだが、高齢の慎太郎さんから“やってくれ”といわれれば、断われないのではないか」 小池氏と良純氏は一度“戦った”ことがある。豊洲市場の土地取得問題で小池氏が石原元知事の責任を追及したとき、良純氏は出演するワイドショーで父親擁護ととれるコメントをした。それに対して小池氏がツイッターで「親の負の遺産を無視して都政について語らせるのはどうかと思う」と批判、バトルとなった。 慎太郎氏はその後、都議会の百条委員会での証人喚問に追い込まれたが、良純氏が“父の仇討ち”のために都知事選に出馬すれば、血で血を洗う戦いになりそうだ。 果たして良純氏は出馬するのか。本人に出馬の打診があったかどうかをぶつけると、所属事務所を通じて、「お話をくださる方がいるのかどうかまではわかりませんが、石原に確認したところ、都知事選の出馬は全く考えていないとのことでした」という回答だった。 最終的に良純氏が動くか、その鍵を握るのは父の慎太郎氏の一存にかかっているといえそうだ。※週刊ポスト2020年2月21日号
2020.02.12 07:00
週刊ポスト
小池都知事の任期は7月30日まで(AFP=時事)
都知事候補 大地・青学・松岡・桃子・太郎の可能性
 東京五輪開会式直前の7月5日、「五輪の顔」を決める東京都知事選が実施される。 安倍晋三首相と“五輪のドン”森喜朗・組織委員会会長のラインが“仇敵”である小池百合子・都知事に対立候補を立てて“小池下ろし”を狙っているというが、自民党内では都知事候補の名前が次々に浮かんでは消えていく。 これまでに名前があがっているのは丸川珠代・元五輪相、ソウル五輪の水泳金メダリストの鈴木大地・スポーツ庁長官、さらに青山学院大学の原晋・陸上競技部監督、元プロテニスプレーヤーの松岡修造氏や元アイドルの菊池桃子氏などだ。 昨年末、自民党はそうした候補者の中で誰が小池に勝てるか内々の世論調査を実施したという。東京都連のベテラン議員が語る。「知事選に出馬してほしい候補者に調査結果を見せて、“あなたなら勝てます”と説得材料にするための予備調査だった。ところが、どの候補をぶつけても小池に勝てない。都連には、丸川なら勝負になると“本命候補”に推す声が多いが、その丸川さえも小池に大差をつけられていた」“五輪のドン”と呼ばれる森氏の側近である橋本聖子・五輪担当相も有力な都知事候補の1人と見られていたが、日刊スポーツのインタビューで、「(出馬は)あるわけないですよ。大臣として東京五輪・パラリンピックが無事終わるまで命がけです」(2020年1月5日付)ときっぱり否定している。 候補者難は野党も同じだ。立憲民主党は前々回参院選東京選挙区でトップ当選した蓮舫・副代表の擁立論があったが、「本人が絶対出ないと固辞した」(同党議員)と立ち消えになった。そこで野党統一候補として浮上しているのが、れいわ新選組の山本太郎代表だ。「山本氏にとって都知事選はれいわ新選組をアピールする絶好のチャンス。自前の候補を擁立できそうにない国民民主や立憲民主も不戦敗をさけるために山本支持を打ち出す可能性が高いし、共産党や社民党も乗るだろう。そうなればかなりの票が見込める」(立憲民主党幹部)と期待されている。 もっとも、東京都知事選では再選をめざす現職知事が敗れたことはない。 選挙情勢分析に定評があるジャーナリスト・野上忠興氏は、「山本氏との一騎打ちは小池氏にとって好都合な展開」とこう指摘する。「小池氏の強みは無党派層だけではなく、自民党支持の保守層や公明党支持層から票を集めることができることだ。山本氏が多少票を伸ばしたとしても支持層が重ならないから脅威というほどではない。一騎打ちなら小池再選の可能性が高まる」 その小池氏はこの間、自民党内の数少ない“援軍”である二階俊博幹事長と会談を重ね、公明党には都の予算に同党の要望を取り入れて取り込みをはかるなど再選にむけた布石を着々と打ってきた。 山口那津男・公明党代表は街頭演説で「都政がこれからも継続性を持って都民第一で進んでいくように、これからの東京をつかさどっていかなければならない」と小池支持をにじませている。※週刊ポスト2020年2月21日号
2020.02.11 07:00
週刊ポスト
新旧カメラ小僧が集結
カメラ小僧歴42年の66歳男性 いまだ失われぬ熱い気持ち
 カメラ小僧(カメコ)全盛期の1980年代を中心に活躍した昭和世代のカメコ2人と、現在も活躍する若きカメコ2人による世代を超えた座談会を開催! 新旧カメコたちが熱い想いをぶつけ合った。カメコA:僕のカメコデビューはキャンディーズの解散コンサートだからカメコ歴42年。当時は収録番組や紅白歌合戦ですら一般撮影OKだったから、まさに天国だった。カメコB:懐かしいね。僕は現役ではないけど、16歳から5年間カメコの活動をして人生で一番濃密で熱い時間を過ごしました。僕の最高のスクープは菊池桃子のジャージ姿です!カメコC:私は大学2年生からでカメコ歴は5年。一番の成果は自分が撮った写真が橋本環奈ちゃん本人のツイッターに投稿されたことですね。カメコD:お~、この写真は僕も見たことがあります! 僕はカメコ歴10年です。後に人気タレントになるような女の子がジュニアモデルとして活動している時に見出して、追っかけて撮るのが好きです。いわばダイヤの原石を見つけるような。A:僕らの全盛期はネットなんてないからアイドルの親衛隊や、時にはマネージャーとも仲良くなって彼女たちの予定や動線の情報を掴み、いかに先回りして写真を撮るかに命を賭けてた。B:そうだね。バイク乗りの追っかけと仲良くなって車移動するアイドルの居場所を教えてもらったり(笑い)。C:凄いですね……。今そんなことしたらオタクのファンに「こいつはこんなことをしてる」ってネットで晒されてます。D:僕らはアイドル自身が喜んでくれる綺麗な写真を撮って、直接本人にあげたりしますよ。B:昔じゃ考えられない! でも僕にもこんないい思い出がありますよ。30年以上前の話ですが、学校の隣のビルから望遠レンズでおニャン子クラブのメンバーがいる教室を監視し、ブルマ姿になる体育の時間を待ってたんです。そしたらクラスメイトが僕の存在に気付いたの。そして「これが見えたら手を振ってね」と書いたノートをこちらに向けて手を振ってくるから、僕も手を振り返したりね。無邪気な思い出もあるんですよ。C:いい時代ですね!A:当時は撮っちゃいけない所で撮ることこそ燃えたからね!D:いまはダメです。僕はアイドルのママと仲良くなって、許可を取って撮らせてもらいます。A:その発想は僕らにはない。綺麗な写真はメディアに任せて、友達との登下校中に見せる素顔なんかが見たかった!B:まぁ好かれるか嫌われるかは違うけど、好きな人を撮り続ける幸せは同じだよね。C:きれいにまとめましたね。でもその通りです。A:僕は今年66歳ですけど、いまだに誰も撮ったことがない瞬間を撮りたいと思う。D:かっこいい(笑い)。僕も熱い気持ちは忘れません!【プロフィール】カメコA:ジャニーズからアイドル、スポーツ選手までオールジャンルで撮影するカメコ界の“神”的存在/カメコB:全盛期は「菊池桃子を撮らせたら日本一」と言われたカメコ。現在は引退し会社員/カメコC:橋本環奈やモーニング娘。などのアイドルを中心に撮影。主にライブやイベントでの写真を得意とする/カメコD:ジュニアモデルやソロシンガーなど、売れる前のタレントを見出して撮り続けることをモットーとする新世代のカメコ◆取材・文/河合桃子※週刊ポスト2020年2月7日号
2020.01.30 07:00
週刊ポスト
『エール』で共演する唐沢寿明、窪田正孝
唐沢寿明、朝ドラの仕事受けたのは「窪田正孝主演だから」
 2020年度前期のNHK連続テレビ小説『エール』(3月30日放送開始予定)のスタジオ取材会に主演の窪田正孝と共演者の唐沢寿明、菊池桃子、佐久本宝が登場した。 過去に3回、NHK朝ドラに出演したことのある唐沢。窪田について「今回この仕事をお受けしたのは窪田くんが主演だったこともあります」と、かなり高く評価しているようだ。『エール』は『六甲おろし』などの曲を生み出した作曲家の古関裕而と妻・金子がモデルとなっている。古関裕而を窪田が、金子を二階堂ふみが演じる。 ◆撮影/矢口和也
2020.01.12 16:00
NEWSポストセブン
週刊ポスト 2019年11月22日号目次
週刊ポスト 2019年11月22日号目次
週刊ポスト 2019年11月22日号目次検査では分からない重病のサイン・認知症になりやすい「口癖」国民病を予防する「驚きの最新知見」特集◆芸能人が頼る「節税請負人」のグレーな仕事◆女子ゴルフ「死ね暴言」騒動 こんなにドロドロオンナたちの怨念ロッカールーム◆「原監督よ、今の巨人は情けない」OB15人が再建私案を激烈直言!◆首里城復元「7つの難題」◆我が子・孫に読ませたい「偉人の人生を変えた一冊」◆「猫は犬より愛情深い」最新研究に猫派は喝采! 犬派は激怒!◆「改正ふるさと納税」で得する返礼品15◆英語民間試験 123億円利権に群がった役人・教育者たち◆あいおいニッセイ同和損害保険 金杉恭三社長「ドラレコ付き自動車保険」「避難保険」新潮流は“万が一を起こさない保険”◆安倍派vs菅派「醜聞紙爆弾」次なる標的は河野太郎か、小泉進次郎か◆「働きながら年金もらう」ルール大激変稼ぎながら「受給額も毎年増やす」4つの人生設計シミュレーションワイド◆菊池桃子熟年再婚に“新郎の上司”が怒っている?◆東京五輪札幌マラソン◆デート撮! 巨人・菅野◆やっぱりGSOMIA維持も? 文在寅 ◆日本人になった白鵬◆紅白司会抜擢 和久田アナ◆高倉健グラビア◆日帰り東京私鉄沿線さんぽ第3回 西武線◆「隠れ巨乳」の研究 令和改訂版◆美女15人がここまで魅せた!人気おでん屋の長い一日/おうちで深夜食堂◆新シリーズ開始! なをん。湘南の女 夕子 ◆大江麻理子「半径50センチの麻理子さん」◆企業探訪 タケモトピアノ連載・コラム【小説】◆柳広司「太平洋食堂」【コラム】◆二題噺リレーエッセイ 作家たちのAtoZ◆短期集中東田和美「60歳からの『儲ける競馬』」◆広瀬和生「落語の目利き」◆堀井六郎「昭和歌謡といつまでも」◆秋本鉄次「パツキン命」◆戌井昭人「なにか落ちてる」◆春日太一「役者は言葉でできている」◆大竹聡「酒でも呑むか」◆鎌田實「ジタバタしない」◆綾小路きみまろ「夫婦のゲキジョー」◆大前研一「『ビジネス新大陸』の歩き方」◆高田文夫「笑刊ポスト」【ノンフィクション】◆井沢元彦「逆説の日本史」【コミック】◆やく・みつる「マナ板紳士録」◆とみさわ千夏「ラッキーな瞬間」【情報・娯楽】◆のむみち「週刊名画座かんぺ」◆恋愛カウンセラー・マキの貞操ファイル◆ポスト・ブック・レビュー◆医心伝身◆ポストパズル◆プレゼント◆法律相談◆ビートたけし「21世紀毒談」◆坪内祐三の美術批評「眼は行動する」
2019.11.11 07:00
週刊ポスト
憧れのアイドル・菊池桃子を部下にさらわれたある大臣の悲哀
憧れのアイドル・菊池桃子を部下にさらわれたある大臣の悲哀
 組み合わせの意外さという意味では、「小泉進次郎&滝川クリステル」より驚きがあった。女優の菊池桃子(51)が11月4日、「一般男性」との再婚を発表した。  そのお相手が経産省の新原浩朗(にいはらひろあき)・経済産業政策局長(60)とわかると、世耕弘成・自民党参院幹事長は「(新原氏の)結婚を聞くこと自体大変な驚きだが、相手を聞いてその1000倍くらい驚いた」と語り、甘利明・元経済再生担当相もツイッターで〈我等のアイドルが野蛮人(笑)の手に〉とつぶやくほど衝撃が広がった。 新原局長は報道陣の取材に応じ、「私は特段ルックスが良いわけでもないのに(中略)妻は私と一緒に生活をしたいと言ってくれました」などと語った。 菊池のデビュー映画『パンツの穴』が公開された1984年に、新原氏は旧通産省に入省。2015年に発足した安倍首相の私的諮問機関「1億総活躍国民会議」で菊池が民間議員を務め、新原氏が事務方だったことが出会いとなり、2016年の会議終了後に「フォローアップの状況説明」を続けるうちに意気投合し、今年に入って交際をはじめたという。菊池については民間議員になるまで「彼女の活動は知らなかったんです」と語っている。 政界からも祝福の声が上がった永遠のアイドルとエリート官僚の熟年結婚だが、なぜか2人の恋のキューピッドであったはずの“ある大臣”からは祝福の声が聞こえてこない。経産省関係者が言う。「2人を繋いだのは加藤勝信・厚労大臣だと言われています。出会いの場となった会議のメンバーに菊池が抜擢されたのは、当時1億総活躍担当相だった加藤氏が菊池のファンで、猛プッシュがあったと聞いています。その加藤氏は官房副長官時代から事務方の新原氏と関係が深まり、1億総活躍担当相になってからも1億総活躍国民会議を取り仕切ったのは新原氏だった。本来、こうした会議で参加者と事務方が親しくなるタイミングはありませんが、まさか新原氏が菊池を射止めるほどの“豪腕”を発揮するとは加藤氏も予想していなかったのでは」 祝福のコメントなどを加藤事務所に求めたが、「多忙のため対応できない」と冷たい返事。一言くらい祝ってあげてもいいのに……。もしかして“憧れのアイドル”を“部下”にさらわれたことに怒っているのかな?※週刊ポスト2019年11月22日号
2019.11.10 16:00
週刊ポスト
斉藤慶子ほか、50周年『週刊ポスト』表紙女性 80年代編
斉藤慶子ほか、50周年『週刊ポスト』表紙女性 80年代編
『週刊ポスト』がこの8月で創刊50周年を迎える。1969年に創刊された同誌は、表紙に各時代で活躍した女優や女性タレントたちを起用して話題となった。中でも1980年代はアイドル隆盛の10年だった。松田聖子は1980年11月14日号に初登場。1月発売の迎春特大号などを飾る機会が多かった。1986年には“美少女”の先駆け、後藤久美子が12歳で表紙デビュー。本誌カバーガール史上の最年少を記録する。 こうして10代アイドルの占める割合が増えていく一方、樋口可南子や坂口良子、古手川祐子、賀来千香子という正統派美人女優も合併号などで数多く顔を出してくれた。 1986年7月の鈴木保奈美、1987年7月の森高千里など、デビューしたばかりの美女をいち早く起用することも。1988年の創刊1000号は、大人気の“バラドル”だった井森美幸が飾っている。 ここでは、1980年代に『週刊ポスト』の表紙を飾った女性たちを紹介しよう。◆斉藤慶子(1984年4月20日号) 熊本大学在学中の1982年、「JAL沖縄キャンペンガール」に選ばれて芸能界入り。◆多岐川裕美(1980年9月12日号)『柳生一族の陰謀』『俺たちは天使だ!』などのドラマで人気に。◆浅野温子(1981年4月24日号) 1981年の映画『スローなブギにしてくれ』で、小悪魔的な女性を熱演し話題に。◆田中好子(1980年10月10日号) 1978年のキャンディーズ解散で引退したが、1980年に女優として復帰。◆河合奈保子(1982年2月12日号) 1980年に歌手デビュー。1981年の『スマイル・フォー・ミー』で紅白初出場。◆賀来千香子(1983年7月1日号) モデルを経て、1982年に女優デビュー。1986年には『男女7人夏物語』に出演。◆古手川祐子(1984年5月4日号) 清純派女優として人気を博し、1983年の市川崑監督『細雪』では四女を好演。◆後藤久美子(1986年4月11日号) 1986年、NHK『テレビの国のアリス』で女優デビューし、翌年にはNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』に出演。今年12月27日公開の新作映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』で山田洋次監督からの熱烈なオファーを受け、23年ぶりに女優復帰する。◆鈴木保奈美(1986年7月25日号) 1986年にドラマ『おんな風林火山』に主演し、数多くのトレンディドラマに出演。◆菊池桃子(1986年8月15日号) 1984年より清純派アイドルとして人気に。1986年には25万人握手会実施。◆酒井法子(1987年5月22日号) 1986~1987年のテレビ番組『モモコクラブ』で人気を博し、1987年に歌手デビュー。●撮影/秋山庄太郎 文/岡野誠※週刊ポスト2019年8月16・23日号
2019.08.07 16:00
週刊ポスト
元祖ひょうきんアナ山村美智 女優として意外な活躍ぶり
元祖ひょうきんアナ山村美智 女優として意外な活躍ぶり
 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は“元祖・ひょうきんアナウンサー”と呼ばれた山村美智について。 * * * 1月16日、当サイトで公開された『平成の人気女子アナトップ10』を興味深く読んだ。 実は『週刊ポスト』編集部から私のところにも取材があり、元フジテレビの高島彩アナや、元TBSの吉川美代子アナについてコメントをさせてもらった。 ちなみに、同ランキングは、1位・小宮悦子アナ、2位・高島彩アナ、3位・田丸美寿々アナ、4位・八木亜希子アナ、5位・吉川美代子アナ、6位・水卜麻美アナ、7位・夏目三久アナ、8位・有働由美子アナ、9位・河野景子アナ、10位・中井美穂アナという結果。 毎年、オリコンが発表する「好きな女性アナウンサーランキング」との重なりは驚くほど少なく、『週刊ポスト』の読者層が見る(見ていた)報道番組やスポーツニュースのメインを張った女子アナが目立っている他、「平成の~」という括りが、ベテラン勢にもスポットを当てることとなったようだ。 田丸美寿々、吉川美代子、小宮悦子にピンときた世代なら、この女子アナをもちろん覚えていることだろう。『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)の大人気コーナー「ひょうきんベストテン」を島田紳助が仕切った際、最初にアシスタントをつとめた“元祖・ひょうきんアナウンサー”山村美智子(現・山村美智)だ。 1980年入社で、『オレたちひょうきん族』に抜擢されたのはその翌年。モデル並みのスタイルと、クールビューティーなルックスは、華やかな衣装がよく似合ったうえ、毎週、売れっ子芸人らの“洗礼”を受けていた山村アナは、1985年の退社前、同局のテレビマンと結婚したことをネタにされ「ひょうきん懺悔室」にも行っている。◇後輩女子アナとは一線画す女優魂 昔話は尽きないが、果たして、山村美智の現在の肩書は「フリーアナウンサー・女優」なのである。 近年では、木村拓哉主演の『アイムホーム』(テレビ朝日系)に出たことでネットが沸いた。 同局の女子アナで女優活動をしている後輩は意外と多く、入社直後、『同・級・生』(フジテレビ系)で安田成美、菊池桃子、山口智子らとメインキャストに名を連ねた中井美穂。『下町ロケット』(TBS系)の医療ジャーナリスト役が好評だった高島彩。演技の評価は分かれたが、『ブラックペアン』(同)で重要な役を演じた加藤綾子。そして、『あまちゃん』(NHK)や『真田丸』(同)、『トットちゃん!』(テレビ朝日系)、映画『みんなのいえ』『THE有頂天ホテル』から、舞台『江戸は燃えているか』まで、コンスタントに女優業をこなす八木亜希子がいる。 最近では、その八木アナの同期だった河野景子にも女優としてのオファーがあるのではないかと芸能マスコミが書き立てているところだ。 だが、山村の女優業は、フジテレビのアナウンサーになる前からのもの。彼女、津田塾大学の女子大生時代、東由多加氏主宰のミュージカル劇団『東京キッドブラザース』に在籍していたのである。 Wikipediaの「在籍していた俳優」の項には、深水三章、柴田恭兵、三浦浩一、純アリスら、同劇団の代名詞ともいうべき俳優陣と共に「山村美智子」の名前も記されている。そんな素地がある山村が出演した『蝶々夫人とスズキ』を昨年末、観る機会に恵まれた。「池田理代子のオペラと山村美智の一人芝居でお魅せする」のキャッチに、最初は“はてなマーク”がたくさん浮かんだものだ。  池田理代子とはもちろん、少女マンガ『ベルサイユのばら』でおなじみの池田理代子先生。現在は「ソプラノ歌手」の肩書をもつ。◇女子アナ時代に培ったスキルを発揮 そして山村は、脚本を手がけ、蝶々夫人、女中のスズキ、ピンカートン、領事シャープレスの4役を演じ分けた。いい悪いではなく、件の後輩女子アナらのそれとは大きく異なる女優ぶりなのである。 とはいえ、ミュージカル劇団に所属していた“過去”があるからだろう。幕が下りれば裏方仕事もこなす山村。「私、女優よ」とふんぞり返るようなところは一切ない。MCのように、共演者やスタッフの名前を読み上げたり、近況を上手に聞き出したりできるのはアナウンサーの面目躍如といったところ。観客一人ひとりに挨拶をして回ったり、写真撮影に応じたり、会場となっていたレストランのPRもする細やかな気遣いぶりもみせていた。 山村が局アナだった頃は、近年のように女子アナがアイドル的な存在ではなかっただろうし、早くに売れたがゆえに周囲から嫉妬もあっただろう。局内の上下関係も今よりずっと厳しかったに違いないが、そうしたことも含めた女子アナ時代の経験は、女優として立つ公演の隅々に活かされていると見た。 実は山村、2002年からオフブロードウェイなどで二人芝居を地道に続けてきた。「その延長線上に」一人芝居があるといい、芝居はもちろん、アナウンサーとしてのそれとは一味も二味も異なるものの、ナレーションも担当していたのだから物凄い。 来月16日と17日にも、赤坂のドイツ文化会館にて、同じキャストで山村の一人芝居『蝶々夫人とスズキ』の公演がある。「ドラマティックオペラ」と名付けられたジャンルで輝く「女優・山村美智」は必見だ。 しかし件のランキングに登場した女子アナを含め、記憶に残る“平成の女子アナたち”の人生は、まさにドラマティックだ。
2019.01.27 16:00
NEWSポストセブン
83年アイドル、森尾・松本・大沢・木元・桑田・小林座談会
83年アイドル、森尾・松本・大沢・木元・桑田・小林座談会
 多くのスターを輩出した1年上の代「花の82年組」に隠れて“不作”と評された83年デビューのアイドルたち。彼女たちが35年の時を経て再び集結し、「お神セブン」なるグループを結成した。シアトル在住のメンバー・徳丸純子を除いた6人、大沢逸美、木元ゆうこ、桑田靖子、小林千絵、松本明子、森尾由美が集まり、アイドル時代に水泳大会で歌ってもワイプ部分に小さく映るだけだったことを語りあったあと、アイドル内格差についての思い出も語り合った。小林:私は「水泳大会で絶対に勝って目立とう」と思って、息継ぎもせずにクロールで25メートルを泳いだの。必死の思いで1位になって水中から顔を上げたら、褒められるどころか「お前が勝つなよ」「抜いちゃダメだろうが」って厳しい視線が集中してた。森尾:あの時の会場は「82年組を抜かすな」「83年組は忖度せよ」って暗黙の了解的な空気が漂ってた気がする。大沢:そうだよね! 確か雑誌なんかでも徐々に「不作の83年組」なんて書かれ始めた頃でさ。森尾:確か83年はワインも不作の年で、それを引き合いに出して書かれた記事もあったような。松本:ワインの不作はうちらのせいじゃない(笑い)! でもマネージャーが気を遣ってそういう雑誌を見せないようにしていたのにも、薄々気付いていて。申し訳なかったなぁ。小林:しかも後輩の「84年組」には人気がある子が多かったから、下からの突き上げも相当なプレッシャーだったよね。桑田:岡田有希子ちゃんに菊池桃子ちゃん、荻野目洋子ちゃんと次々と個性的なアイドルたちが出てきたもんね。小林:私の事務所の後輩にはチェッカーズがいてさ~。デビュー当時の彼らなんて、田舎臭い男の子たちだったんだよ。私の方が先輩だったから、「千絵さん、千絵さん」なんて慕ってくれててさ。「みんな頑張ってね!」なんて励ましてたんだけど、あっという間に抜かれて大スターになっちゃって。桑田:でも同じ事務所の大御所の先輩方はとても優しくしてくれた印象が強い。特に松田聖子さんは、当時15歳だった私に楽屋でメイクしてくれて。私には濃く感じたんだけど、実際にカメラに映った自分の姿を見ると、キマッてるの。やっぱり聖子さんはセルフプロデュース能力も優れているんだなあと。木元:私は中森明菜さんに特別な思い出がある。『8時だョ!全員集合』の撮影現場で明菜さんと隣になった時、初めての生放送で緊張していたら、「そんなに後ろにいたら映らないから、もっと前に出な」って前に押し出してくださって。大沢:人気絶頂の先輩方は、性格も本当に優しかったよね。寮で一緒だった(榊原)郁恵さんにはよくしてもらったな。◆83年組の中にも“温度差”大沢:でも私たち同期の中にも温度差はあった。私と明子と千絵ちゃんはアイドル志願して芸能界入りしたけど、由美ちゃんとゆうこはスカウトだからね。木元:そうね。頼まれて芸能界入りしたんだから「賞が取れて当然だ」って思ってたし、取れなくても「そういうもんなんだ」くらいにしか思わなかった。森尾:うん。悔しいとかって感情もなかったなぁ。芸能界は「売り出し方が大事」って感じてたから、デビューから出鼻をくじかれた私は“王道路線”じゃ無理なんだろうなあと。松本:なんて冷静な! 私はそんな冷めた考えはできなかったよ。故郷に錦を飾るまで田舎に帰れない気持ちで、なんとかして売れたいと家でひとり何度泣いたことか。売れたくて売れたくて、必死でどんな仕事も受けたし。小林:そうだよね。私は逆立ちして歩けたから“逆立ちができるアイドル”として夏の暑い日にビルの屋上で逆立ち歩きさせられたの! 掌を火傷しながらやったのに、テレビには脚しか映らなかった(笑い)。桑田:私もリサイクルが得意ってことで「私のリサイクル法」みたいな囲み記事を作ってもらったり。それも当時は大きな事務所に入っていたから義理でいただけた仕事のようなもので。小林:でも、それが後に「自虐ネタ」として活きたし、何より私たちがアイドルの中でバラエティでもお仕事をもらえる“元祖バラドル”という道を切り開いたわけで。松本:そう言ってもらえると格好いいけど……。生き延びるために必死で、放送禁止用語(*)まで言っちゃったしね(一同、爆笑)。【*『オールナイトフジ』『笑福亭鶴光のオールナイトニッポン』の10周年記念合同生番組で、片岡鶴太郎と笑福亭鶴光からそそのかされて、女性器の名前を3回叫んだ事件。その後、松本は2年間“干された”状態になった】◆7人のライブ『35周年イベント☆83年組アイドル~不作と言われた私たち「お神セブン」と申します~』が博品館劇場(東京・銀座)にて2日限定で開催。11月19日(月)19時開演、20日(火)14時開演/19時開演。撮影■井上たろう※週刊ポスト2018年9月21・28日号
2018.09.16 07:00
週刊ポスト

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