芸能

田原俊彦 横須賀生まれでも「山梨県甲府市出身」と語る理由

 デビュー35周年を迎えた田原俊彦(53)。6月25日に新曲『LOVE&DREAM feat.SKY-HI/Bonita』を発売。レギュラー出演中の『爆報!THEフライデー』(TBS系)に加え、他番組へゲストで登場する機会も増えている。

 田原がメディアに出演する際、出身地は山梨県甲府市と記載される。だが、実際に生まれたのは神奈川県横須賀市だ。テレビ局関係者はこう話す。

「ある番組で、田原さんに出演してもらうとき、“神奈川県横須賀市出身”とパネルに書きました。すると、田原さんサイドから『“山梨県甲府市出身”でお願いします』と言われたことがありました。たしかに横須賀で生まれたけど、甲府で育ったという感謝の気持ちがあるようです」

 横須賀で生まれた田原は小学1年生のときに、教師だった父親を亡くし、母親の実家である山梨県甲府市へと住居を変えている。長男だった田原には、姉が2人、妹が1人おり、母親はひとりで4人の子供を育てなければならなかった。昭和40年代、女性がひとりで家庭を養うには、相当な苦労があったことだろう。

 母親の苦労を目の当たりにし、新聞配達もしていた田原は、「楽をさせてあげたい」という一心で芸能界に飛び込む。1979年、ドラマ『3年B組金八先生』(TBS系)に沢村正治役で出演すると、人気に火がついた。翌年には、『哀愁でいと』で歌手デビューを果たし、瞬く間に大スターに。売れっ子となった田原は、デビュー3年で、母親のためにマンションを購入した。ある芸能記者はこう話す。

「あらゆる意味で豊かになった現代では、貧しさを解消するために芸能界を目指すタレントは、ほとんどいなくなったように思います。そういう意味でも、田原は古き良き芸能人。仕事への心意気が違うし、辛い少年時代があったからこそ、ジャニーズ事務所からの独立以降の、苦境の時代も乗り越えられたのでしょう」

“山梨県甲府市出身”と名乗るのは、当時の思いを忘れないためだという話もある。

「一般的に、『山梨=田舎』『横須賀=洗練された都会』というイメージがあるのではないかと思います。それでも、田原さんは頑なに甲府市出身という表記にこだわる。その裏には、山梨県甲府市に育ててもらったという感謝の気持ち、自分の苦労時代を忘れないというハングリー精神が隠されているのではないでしょうか」(同前)

 神奈川県横須賀市ではなく、あえて山梨県甲府市を前面に押し出す姿勢に、田原俊彦の人間性が垣間見えるような気がする。

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