中国の食品会社「上海福喜食品」から日本に輸入された期限切れ鶏肉などの食肉加工品約6000トンが日本マクドナルドとファミリーマートに流通していた問題。実は、昨年2月に、市民団体「食の安全・監視市民委員会」が、日本マクドナルドに供給されている中国産鶏肉に抗生物質残留などの疑いがあるとして同社に質問書を提出していた。
その際、日本マクドナルドは「マクドナルドのグローバル基準により認証を受けた製造業者である『Husi Food Company』が、マクドナルドの品質及び衛生の管理にかかわる基準に基づき中国の養鶏場や食鳥処理場に対して監視しています」と回答していた。この「Husi Food Company」とはまさに福喜食品グループのことだ。
昨年から指摘があったにもかかわらず、衛生管理は徹底されず、中国の現場に「丸投げ」になっていたのだ。
※週刊ポスト2014年8月15・22日号