国内

神戸女児遺棄容疑者 宗教入信希望も酒癖悪く入信許可議論に

「とても親切な信者が多いし、生活に困ったらお互い助け合える。自分も入信させてもらえないか」

 9月24日、神戸市の市立小学校1年、生田美玲さん(6)の遺体を遺棄した容疑で逮捕された君野康弘容疑者(47)は今春、某宗教団体を訪ねてこう切り出したという。教団幹部が明かす。

「近隣に住む信者の紹介だった。最初はおとなしい印象だったが、会合で酒を飲むと突然、暴れ出した。そうしたトラブルが続き、教団内でも“入信させていいのか”と議論になったが、素面(しらふ)の時は神妙に“入りたい”と繰り返す。入りたい人を拒んではいけないという宗教の本義から入信を認めた」

 君野容疑者は鹿児島・南九州市出身。10軒ぐらいが点在する山間の集落に、祖母と2人で暮らしていた。親族のひとりがいう。

「父親は酒を飲むと人が変わって、暴れると手が付けられない男だった。康弘が幼い頃からほとんど家におらず、そのうちに失踪。すぐに母親もいなくなったので、ずっと祖母との2人暮らし。康弘をかわいがった祖母も高校の頃に亡くなってしまった」

 地元の水産高校を卒業し、21歳から2年間、陸上自衛隊えびの駐屯地(宮崎県)に入隊していた。その後は鹿児島市内の食品配送会社で働くなど、職を転々とした。

「昨年5月に関西の刑務所から出所した後、現在の神戸のアパートに移り住んだ。逮捕経験があるからだろう、今回も取り調べに対し、“黙秘する。早く当番弁護士をつけてほしい”と馴れた様子だった」(捜査関係者)

※週刊ポスト2014年10月10日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

決死の議会解散となった田久保眞紀・伊東市長(共同通信)
「市長派が7人受からないとチェックメイト」決死の議会解散で伊東市長・田久保氏が狙う“生き残りルート” 一部の支援者は”田久保離れ”「『参政党に相談しよう』と言い出す人も」
NEWSポストセブン
石橋貴明の現在(2025年8月)
《ホッソリ姿の現在》石橋貴明(63)が前向きにがん闘病…『細かすぎて』放送見送りのウラで周囲が感じた“復帰意欲”
NEWSポストセブン
ヘアメイク女性と同棲が報じられた坂口健太郎と、親密な関係性だったという永野芽郁
「ずっと覚えているんだろうなって…」坂口健太郎と熱愛発覚の永野芽郁、かつて匂わせていた“ゼロ距離”ムーブ
NEWSポストセブン
新潟県小千谷市を訪問された愛子さま(2025年9月8日、撮影/JMPA) 
《初めての新潟でスマイル》愛子さま、新潟県中越地震の被災地を訪問 癒やしの笑顔で住民と交流、熱心に防災を学ぶお姿も 
女性セブン
羽生結弦の被災地アイスショーでパワハラ騒動が起きていた(写真/アフロ)
【スクープ】羽生結弦の被災地アイスショーでパワハラ告発騒動 “恩人”による公演スタッフへの“強い当たり”が問題に 主催する日テレが調査を実施 
女性セブン
自民党総裁選有力候補の小泉進次郎氏(時事通信フォト)
《自民党総裁選有力候補の小泉進次郎氏》政治と距離を置いてきた妻・滝川クリステルの変化、服装に込められた“首相夫人”への思い 
女性セブン
ヘアメイク女性と同棲が報じられた坂口健太郎と、親密な関係性だったという永野芽郁
《初共演で懐いて》坂口健太郎と永野芽郁、ふたりで“グラスを重ねた夜”に…「めい」「けん兄」と呼び合う関係に見られた変化
NEWSポストセブン
千葉県警察本部庁舎(時事通信フォト)
刑務所内で同部屋の受刑者を殺害した無期懲役囚 有罪判決受けた性的暴行事件で練っていた“おぞましい計画”
NEWSポストセブン
秋篠宮家の長男・悠仁さまの成年式が行われた(2025年9月6日、写真/宮内庁提供)
《「父子相伝がない」の指摘》悠仁さまはいつ「天皇」になる準備を始めるのか…大学でサークル活動を謳歌するなか「皇位継承者としての自覚が強まるかは疑問」の声も
週刊ポスト
ヘアメイク女性と同棲が報じられた坂口健太郎と、親密な関係性だったという永野芽郁
《「めい〜!」と親しげに呼びかけて》坂口健太郎に一般女性との同棲報道も、同時期に永野芽郁との“極秘”イベント参加「親密な関係性があった」
NEWSポストセブン
2泊3日の日程で新潟県を訪問された愛子さま(2025年9月8日、撮影/JMPA)
《雅子さまが23年前に使用されたバッグも》愛子さま、新潟県のご公務で披露した“母親譲り”コーデ 小物使い、オールホワイトコーデなども
NEWSポストセブン
すべり台で水着…ニコニコの板野友(Youtubeより)
【すべり台で水着…ニコニコの板野友美】話題の自宅巨大プールのお値段 取り扱い業者は「あくまでお子さま用なので…」 子どもと過ごす“ともちん”の幸せライフ
NEWSポストセブン