ライフ

こうや豆腐 たんぱく質、ビタミンミネラル豊富で減量にも有効

 低糖質で高たんぱく質、優れた栄養素がぎっしりと詰まっていることから、今注目を集めている「こうや豆腐」。鎌倉時代、高野山で修行と勉学に励む僧侶たちの貴重なたんぱく源だった“高野豆腐”がルーツとも言われる日本のスーパーフードだ。

 不足しがちな栄養素を1枚でサポートできるというそのわけは? 管理栄養士で料理研究家の浜本千恵さんはこう語る。

「豆腐の栄養素がギュッと凝縮されたこうや豆腐には、良質な植物性たんぱく質をはじめカルシウム、鉄分、亜鉛などのミネラルやビタミン類が多く含まれています。なかでもけた違いなのはたんぱく質で、こうや豆腐1枚になんと牛乳1杯分以上を含有。たんぱく質は、加齢とともに減ってしまう筋肉や血液を作り出すのに欠かせない栄養素ですが、日本人には不足しがちです。また、女性に必須のカルシウムや鉄分の量が多いのも魅力です。毎日食べる習慣をつけるのがベストですが、2~3日に1度食べるだけでも有効です」(浜本さん 以下「」内同)

 また、アミノ酸のバランスが良く、体力を強化することはもちろんだが、こうや豆腐には脂肪燃焼系アミノ酸(リジン、プロリン、アラニン、アルギニン)が多いのも特徴で、ダイエットや生活習慣病の予防や改善にも効果的だ。

「こうや豆腐はコレステロールや中性脂肪値を低下させるレシチンや大豆サポニンを含んでいるので、中高年の健康と体形維持には欠かせない食材です」

 女性にとっても、こうや豆腐を食べるべき理由がある。

「新陳代謝に欠かせないカルシウム、亜鉛、ビタミン類は、古い細胞を剥がし、くすみのない肌を作るとともに、薄毛や抜け毛を軽減し艶やかな髪を蘇らせる手助けをしてくれます。また、若々しく血色のよい肌作りや、全身の冷えを改善してくれる鉄分も。女性の体に欠かせない成分の宝庫なんです」

 さらに、女性ホルモンに似た働きをする大豆イソフラボンが含まれており、ホルモンバランスの乱れを整えてくれるため、40代からの気になる更年期の諸症状には心強いサポーターなのだ。

「安価で手に入りやすい」「単食でも栄養のバランスが抜群」「短期間で減量できる」と、三拍子揃ったこうや豆腐がダイエットに有効だと推奨するのは、肥満治療の権威で医学博士、よこはま土田メディカルクリニック院長の土田隆さん。

 2週間で健康的に体重の6%の減量が可能だという。

「とにかく2週間、夕食をこうや豆腐にかえてみてください。何枚食べてもOKです。50kg→47kg、60kg→56.4kgと、体重の6%は確実に落ちます。しかも、筋肉を作るたんぱく質の含有率が高いので、食事制限で心配される代謝の低下もありません。ただし、たんぱく質の摂取で筋肉が増えるわけではないので、適度な運動も習慣にすると、代謝が高まり効果が出やすくなります」

関連キーワード

関連記事

トピックス

米倉涼子
《新情報》イベントのドタキャン続く米倉涼子を支えた恋人の外国人ダンサー、日本を出国して“諸事情により帰国が延期”…国内でのレッスンも急きょキャンセル 知人は「少しでもそばにいてあげて」
NEWSポストセブン
約250人が列席した。大山さんが好きだった紫と白の花が飾られた祭壇の前で挨拶をする毒蝮三太夫さん(左)と十朱幸代さん
《大山のぶ代さん、一周忌追悼》26年間親しまれた、あなたの「ぼく、ドラえもん」を忘れない
週刊ポスト
出世街道を突き進む二所ノ関親方
《相撲協会、理事選のゆくえ》大の里の横綱昇進後初Vで注目が集まる二所ノ関親方の出世街道、飛び級で抜擢の可能性も ライバルだった元横綱・白鵬が退職したのも追い風
週刊ポスト
小川晶市長“ホテル通い詰め”騒動はどう決着をつけるのか(左/時事通信フォト)
《前橋・小川市長 は“生粋のお祭り女”》激しい暴れ獅子にアツくなり、だんベぇ踊りで鳴子を打ち…ラブホ通い騒動で市の一大行事「前橋まつり」を無念の欠席か《市民に広がる動揺》
NEWSポストセブン
歴史ある慶應ボート部が無期限で活動休止になったことがわかった(右・Instagramより)
《慶應体育会ボート部が無期限活動休止に》部員に浮上した性行為盗撮疑惑、ヘッドフォン盗難、居酒屋で泥酔大暴れも… ボート部関係者は「風紀は乱れに乱れていた」と証言
NEWSポストセブン
元大関・貴景勝
断髪式で注目の元大関・貴景勝 「湊川部屋」新設に向けて“3つの属性の弟子”が混在する複雑事情 稽古場付きの自宅の隣になぜか伊勢ヶ濱部屋の住居が引っ越してくる奇妙な状況も
NEWSポストセブン
京都を訪問された天皇皇后両陛下(2025年10月4日、撮影/JMPA)
《一枚で雰囲気がガラリ》「目を奪われる」皇后雅子さまの花柄スカーフが話題に 植物園にぴったりの装い
NEWSポストセブン
本誌直撃に“対立候補レンタル”を否定していた田中甲・市長(左)
《音声入手スクープ》市川市の田中甲・市長、市長選で“ダミー対立候補レンタル”の証拠音声 「もう一人立てましょう」「それ込みで2000万円渡した」
週刊ポスト
香川県を訪問された秋篠宮妃紀子さまと次女・佳子さま(2025年10月3日、撮影/JMPA)
《母娘の秋色コーデ》佳子さまはベージュ、紀子さまはホワイトのセットアップ アクセサリーはパールで共通もデザインで“違い”を見せられた
NEWSポストセブン
イベントの“ドタキャン”が続いている米倉涼子
《女優・米倉涼子に異変》体調不良でイベント“ドタキャン”が相次ぎ…8月からインスタの更新はストップ「お答えいたしかねます」回答
NEWSポストセブン
永野芽郁に業界からラブコール
《金髪写真集をフィリピンで撮影済み》永野芽郁、すでに民放キー局から「連ドラ出演打診」も…今も業界から評価される「プロ意識」
NEWSポストセブン
“ラブホテル通い”を認めた小川晶・前橋市長
《前橋市長が利用した露天風呂付きラブホ》ベッド脇にローテーブルとソファ、座ると腰と腰が密着…「どこにどのように着席して相談したのか」疑問視される“部屋の構造”
週刊ポスト