ペットを自分の子どものようにかわいがる人にとっては、年中行事もペットとともに行う。7歳、5歳、3歳の時に成長を祝う七五三も同じこと。だが、犬の年齢は人間に換算するとちょっと違う。犬のしつけ教室・Can! Do! Pet Dog Schoolで科学的な理論に基づく犬のしつけを指導する西川文二氏が、犬の年齢の数え方について解説する。
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ドッグイヤーなる言葉、聞いたことありません? え、タイヤ? それはグッドイヤーでしょうに。
IT業界なんかの移り変わりの激しい例えで使われたりする。犬の1年は人間の7年に相当する、その成長の速さを意味する。
人間でいえば、っていう犬の年齢の換算。コレいろいろあるんですけどね、よく目にするのは1歳で小・中型犬は15歳、大型犬は12歳、2歳で小・中型犬は24歳、大型犬は19歳、その後は小・中型犬は毎年4歳、大型犬は7歳ずつ、年齢を重ねる、ってヤツ。
なるほどね、犬の1年が人間の7年に相当するってのは、コレの大型犬のケースだぁね。でもこの換算、私めの経験と照らし合わせるとちょっとしっくりこない。犬が第2次性徴期を迎えるのは、小型犬だと7か月齢頃、まぁ個体差はあるけど、人間でいえば中学生。そこから5か月たってもまだ中学生ってのは、いかがなものか。大型犬も同様に、ちょっと納得いかん。
私めの感覚では小型犬や中型犬は1歳で人間の17歳、大型犬は15歳程度、って感じ。2歳でサイズに関係なく24歳。2歳以降はスタンレー・コリンって人の換算がしっくりくる。3歳で29歳、4歳で34歳、5歳で39歳。5歳以降は、小型犬は1年に4歳ずつ、中型犬は5歳ずつ、大型犬は6歳ずつプラスしてく。
これで計算すると、私めのパートナー、1匹は小型犬の9歳半だから、57歳。なんと私めと同い年。もう1匹は中型犬、5歳と3か月なんで40歳。見た目は可愛くとも、十分なお年なんですな。
なかには七五三を、犬の年齢で祝ったりする飼い主もいる。でもそれって、小型犬なら、47歳(大型犬なら51歳、中型犬なら49歳)・39歳・29歳、ってこと。やるなら厄払いの方がしっくりくる、そないな年頃なんですけどもね。
※週刊ポスト2014年11月21日号