今年、第65回を迎える『NHK紅白歌合戦』は、1951年の開始以前に前身の『紅白音楽試合』という番組があった。終戦直後の1945年に新時代に相応しい音楽番組を作ろうと考えた当時のプロデューサーが、剣道の紅白試合をモチーフに『紅白音楽合戦』という歌番組を企画したことが始まりだ。
「当時はGHQに企画書から台本まで見せて了承を得る必要があったんです。そこで翻訳担当者が『合戦』をBATTLEと訳してしまい、『敗戦国がBATTLEとは何事だ』とGHQに却下されてしまうんです。そこでMATCHに変えて『音楽試合』となったのです」(歌手・作家で“紅白博士”として知られる合田道人さん)
なんと、一度はGHQから番組の制作を却下されていたのだ。
※女性セブン2014年12月25日・2015年1月1日号