「In other words, we seek the abolition of unequal policies.(すなわち、我々は不平等条約の廃止を求めているんだよ)」
流暢な英語で熱弁するのは、週刊ポスト連載『逆説の日本史』でおなじみの作家・井沢元彦さん。伊藤博文に扮する。そのお隣の妻役は脚本家の内館牧子さん。
これは12月6、7日に岩手で行なわれた「盛岡文士劇」の一幕。文士劇とは、作家や新聞記者らが出演する演劇のこと。明治時代に始まったが、現在は年末にこの盛岡でのみ公演される。
今年は、日本版『巌窟王』の復讐劇。冒頭の英語セリフはイギリス人大使役のロバート・キャンベルさんとの掛け合いで1分ほど続き、内館さんの「英語で話していたらお客さんがわからないでしょ」のツッコミが待っていました。
撮影■太田真三
※週刊ポスト2014年12月26日号