もちろん、仮に複雑なわだかまりや微妙な遠慮があったとしても、番組内でそんな邪念を顔に出すわけにはいきません。あくまでも和気あいあいと、いかにも楽しげなやり取りが繰り広げられるでしょう。
イノッチはヤックンにどんなツッコミをするのか。ヤックンは慣れていないが故にイノッチが小さなミスをしたときにどんなフォローをしてあげるのか……。ああ、想像するだけで、何の関係もないのに激しく緊張してしまいます。
とはいえ、もはや押しも押されもせぬベテラン大物タレントのふたりですから、お互い、ヤジ馬の想像を超えた華麗な大人力を発揮してくれるはず。日頃から有働アナに鍛えられているイノッチはヤックンをどう立てるのか、ヤックンはいかに気にしていないフリを貫いて自分のイメージをアップするのか……。もしかしたら私たちは、大人力の新たな地平が切り開かれる光景を目の当たりにできるかもしれません。
キンキンの決めゼリフだった「おまっとさんでした」をイノッチも使うのかどうも少しは気になりますが、大人として大切な何かをつかませてもらうために、ふたりのやり取りを全力で凝視しましょう。