ライフ

治りにくい大人の赤ニキビ 早期に使える新薬が今月から市販

 10代の頃のニキビは、青春のシンボルといわれ、額から頬にかけてできる。近年、増加傾向の大人ニキビは、あごから首にかけてニキビが発生し、男女とも20~30代に多い。大人ニキビの原因は、食生活や睡眠不足など生活習慣の乱れ、ストレスや過労などが主で、治りにくい上に、症状がよくなってもシミや瘢痕(はんこん)になったりすることが多い。

 赤く腫れるのがニキビと思われがちだが、初期は毛穴に皮脂が詰まる状態で、白ニキビといわれ、あまり目立たない。その状態から皮脂が増え、毛穴の出口が開くと黒ニキビとなり、炎症を起こすと赤ニキビに進展する。

 ニキビの原因菌であるアクネ桿菌(かんきん)は常在菌だが、毛穴の中で皮脂が増えるとアクネ桿菌がそれを食べ、分解して遊離脂肪酸を作る。それが炎症を起こす好中球(こうちゅうきゅう)を呼びよせ炎症を起こし、赤ニキビとなる。重症化すると膿(うみ)を持つこともある。

 東京女子医科大学附属病院皮膚科の川島眞教授に聞いた。

「日本では、たかがニキビと思われ、治療されないことも多く、治療薬は欧米に比べてかなり遅れていました。炎症を起こした赤ニキビに対しては、抗生物質の塗り薬がありました。しかし、毛穴に皮脂が充満した白ニキビや黒ニキビ、いわゆる面皰(めんぽう)に対する治療薬がありませんでした。7年ほど前に、面皰の薬としてディフェリンが保険承認されました」

 ニキビ治療を積極的に行なっている欧米では、耐性菌が問題になり、抗生物質に対しての見直しが行なわれた。耐性菌を作らない抗菌剤として使用されてきたのが、過酸化ベンゾイル製剤である。これは、毛穴を角質が塞いでいる面皰から、炎症が起こった赤ニキビまで改善する抗菌薬としての効果もある薬だ。

関連キーワード

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン