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体の中で最も大きく重要な臓器の肝臓 その働きは500を超える

 ゴールデンウィークは暴飲暴食しがちだが、意外に内臓の状態は自分で把握できないもの。

 そんな内臓の中でも、肝臓は、「肝心かなめ」という言葉があるように、ヒトにとって重要な臓器の1つ。カラダの中で最も大きく、重さにすると約1.2~1.5kg、縦15cm×横25cm×7cmほどの大きさだ。

 肝臓の働きは多岐にわたる。食事から摂った栄養素の代謝、解毒作用、胆汁の産生など、その働きは500を超え、どれも重要だ。

 たんぱく質は小腸でアミノ酸に分解され、肝臓でカラダに必要なたんぱく質へと再合成される。糖質、脂質、ビタミン、ミネラルはそれぞれ消化吸収され、余分な糖質はグリコーゲンとして肝臓に一時貯蔵される。

 薬やアルコールなどは肝臓の中で分解され、水や二酸化炭素などの無害な物質となって排泄される。

 また、肝細胞の中でコレステロールなどを使って胆汁を産生。胆汁は脂肪の消化やビタミン(A、D、E、K)の吸収に必要不可欠な消化液。肝細胞は再生能力が強く、多少破壊されても自ら修復できるが、破壊が長期間続くと一気に機能が落ち、肝硬変、肝がんへと進行する。

 肝臓には知覚神経がないため症状が表れにくい。急性肝炎も風邪の症状に似ているので注意を。

※女性セブン2015年5月14・21日号

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