国内

坂本一生 勤務していた便利屋の捏造告発「年収2000万も嘘」

「便利屋」の嘘を告発する坂本一生氏

 タレントの坂本一生氏(44)は、「便利屋!お助け本舗」(以下、「お助け本舗」)で取締役を務めていたが、同社を取り上げたテレビ番組で「やらせ」が行なわれていたことを5月8日発売の週刊ポスト誌上で告発した。

 その一つがNHKの『ドキュメント72時間』(毎週金曜・夜10時55分~)で、同社は今年2月13日放送の「便利屋、都会を走る」で取り上げられた。坂本氏は、「娘たちから送られたマッサージチェアを自宅2階に運びたいという61歳女性」が、「お助け本舗」社長のA氏(放送当時は取締役)の義母であることを明らかにするなどしたのだ。

 坂本氏は1993年、加勢大周(45)と所属事務所の芸名所有権をめぐるトラブルから「新加勢大周」としてデビューしたことで知られる。

 その後、坂本一生として芸能界で活躍するが、2000年代になると仕事は激減し、プロレスラー、スポーツジムインストラクター、飲食店店長などを経験した。キャリアの転機となったのは2011年の「お助け本舗」の取締役就任だった。

 同社は坂本氏の取締役就任後に全国210店舗を持つまでに急成長。それ以降「あの人は今」などの企画でたびたびメディアに登場し、「年収は2000万円」「やりがいのある仕事です!」などと事業の順調さをアピールした。

 しかし坂本氏は今年3月で「お助け本舗」を去っていた。坂本氏が語る。

「僕は広告塔として会社に利用されていました。取締役とはいえ権限は何もなかった。年収2000万円も会社にいわされていただけ。本当は月収20万~30万円ほどでした」

 彼がテレビ出演のたびにアピールしていた便利屋エピソードも、ほとんど捏造だったという。

「よく取材でお話ししたのが“紛失した結婚指輪を糠漬けの中で見つけた”とか“スワヒリ語しかしゃべれないウガンダ人を案内した”というエピソードですが、みんな作り話です。会社から渡された想定問答集に沿って話していました」(坂本氏)

 坂本氏はA4判5ページにわたる問答集を本誌に示した。

 これについて「お助け本舗」のA氏はこう答えた。

 坂本氏の「年収2000万円といわされていた」という証言には「お支払いしていたのは20万~30万円ではなく月に50万円弱です。2000万円という部分はご本人の判断でお話しされていると思います」と回答。両者の意見は食い違っている。

 坂本氏は自らの責任の重さを痛感している。
 
「やらせ番組や僕の記事を見て“面白そうだ”“そんなに儲かるのなら”と一念発起してフランチャイズに加盟した人がたくさんいる。ずっと精神的に苦痛だったが、ついにNHKでも取り上げられたのを見て辞表を提出しました。そして今回、これまでついてきた嘘を告白する決意をしました。お客様や加盟店の方々には謝罪の気持ちでいっぱいです」

※週刊ポスト2015年5月22日号

関連記事

トピックス

第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
《真美子さんの献身》大谷翔平が「産休2日」で電撃復帰&“パパ初ホームラン”を決めた理由 「MLBの顔」として示した“自覚”
NEWSポストセブン
不倫報道のあった永野芽郁
《ラジオ生出演で今後は?》永野芽郁が不倫報道を「誤解」と説明も「ピュア」「透明感」とは真逆のスキャンダルに、臨床心理士が指摘する「ベッキーのケース」
NEWSポストセブン
日米通算200勝を前に渋みが続く田中
15歳の田中将大を“投手に抜擢”した恩師が語る「指先の感覚が良かった」の原点 大願の200勝に向けて「スタイルチェンジが必要」のエールを贈る
週刊ポスト
渡邊渚さんの最新インタビュー
元フジテレビアナ・渡邊渚さん最新インタビュー 激動の日々を乗り越えて「少し落ち着いてきました」、連載エッセイも再開予定で「女性ファンが増えたことが嬉しい」
週刊ポスト
裏アカ騒動、その代償は大きかった
《まじで早く辞めてくんねえかな》モー娘。北川莉央“裏アカ流出騒動” 同じ騒ぎ起こした先輩アイドルと同じ「ソロの道」歩むか
NEWSポストセブン
主張が食い違う折田楓社長と斎藤元彦知事(時事通信フォト)
【斎藤元彦知事の「公選法違反」疑惑】「merchu」折田楓社長がガサ入れ後もひっそり続けていた“仕事” 広島市の担当者「『仕事できるのかな』と気になっていましたが」
NEWSポストセブン
「地面師たち」からの獄中手記をスクープ入手
【「地面師たち」からの獄中手記をスクープ入手】積水ハウス55億円詐欺事件・受刑者との往復書簡 “主犯格”は「騙された」と主張、食い違う当事者たちの言い分
週刊ポスト
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(61)と浜田雅功(61)
ダウンタウン・浜田雅功「復活の舞台」で松本人志が「サプライズ登場」する可能性 「30年前の紅白歌合戦が思い出される」との声も
週刊ポスト
4月24日発売の『週刊文春』で、“二股交際疑惑”を報じられた女優・永野芽郁
【ギリギリセーフの可能性も】不倫報道・永野芽郁と田中圭のCMクライアント企業は横並びで「様子見」…NTTコミュニケーションズほか寄せられた「見解」
NEWSポストセブン
ミニから美脚が飛び出す深田恭子
《半同棲ライフの実態》深田恭子の新恋人“茶髪にピアスのテレビマン”が匂わせから一転、SNSを削除した理由「彼なりに覚悟を示した」
NEWSポストセブン
保育士の行仕由佳さん(35)とプロボクサーだった佐藤蓮真容疑者(21)の関係とはいったい──(本人SNSより)
《宮城・保育士死体遺棄》「亡くなった女性とは“親しい仲”だと聞いていました」行仕由佳さんとプロボクサー・佐藤蓮真容疑者(21)の“意外な関係性”
NEWSポストセブン
過去のセクハラが報じられた石橋貴明
とんねるず・石橋貴明 恒例の人気特番が消滅危機のなか「がん闘病」を支える女性
週刊ポスト