「韓国人には、皇室や王室に対する憧れがあります。韓国の王朝はもうありませんし、そのうえ日本が潰したと思い込んでいるので、日本の皇室への憧れはとりわけ歪んだものになりがちです」
反日の風潮は朴槿恵政権になってからいっそう強まっている。東京基督教大学教授の西岡力氏が語る。
「朴氏の父親の朴正熙・元大統領は日本で教育を受けたことがあり日本語も堪能だったため、彼女も親日派とされ、韓国国内ではかなり批判されていました。彼女はそれを否定しようと極端な日本バッシングに走っているのです」
コラムが名誉毀損に当たるとして、産経新聞の加藤達也・前ソウル支局長を起訴し、長く出国禁止措置にしたのも朴政権だ。悪質な反日言論を野放しにしながら、自身に都合の悪い言説だけを取り締まる矛盾は、むしろ自信のなさを示している。
「思想警察みたいなことはせず、言論には言論で対応すべきです。それをできないのが彼女の限界でしょう。また日本側も、日本を侮辱する発言があれば説明し、間違ったことには反論しなくてはなりません」(西岡氏)
宮内庁は「記事の存在は把握しておりますが、具体的なコメントは差し控えさせていただきます」と回答した。
※週刊ポスト2015年6月5日号