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美容室で読む雑誌のデジタル化が進行中 年配層からは苦言も

 美容室では一般的に、カットやカラー中、ファッション誌や週刊誌、ヘアカタログなどが手渡されることが多い。普段手に取らない雑誌を読むことができるなど、美容室へ行く楽しみのひとつだという人も少なくないだろう。ここ数年の間で、雑誌を紙媒体から電子リーダーへとチェンジする店舗も増加している。

 美容室で読む雑誌にも波及しているデジタル化の流れを、利用者はどのように感じているのか。普段通っている美容室で「iPad」で雑誌を読むようになったという女性Aさん(28歳・会社員)は、この変化に好意的だ。

「もともと雑誌の間に他人の髪の毛が挟まっていることもしばしばで、それがすごく汚くて不快でした。その点、iPadのほうが衛生的なので嬉しいですね。また以前は、雑誌を読んでいると腕が疲れたり、自分が読みたいものを他のお客さんが読んでいたりすることも少なくなかったのですが、こうした点も解消されたので、とても良いことだと思います」(Aさん)

 美容室サイドは、どう考えているのだろうか。実際に電子リーダーを導入した美容室で勤務する美容師Bさん(男性・30代)は、こう語る。

「これまで紙の雑誌を毎月たくさん購入して破棄するのは、たしかに面倒でした。その点、電子リーダーを導入したことで管理も楽になりましたし、雑誌専用の場所も取らなくなりました。お客様にとって良いだけでなく店舗としても理にかなっていると思います」

 しかし、こうした声の一方で、特に年配の層からは電子リーダーになかなか慣れない人もいる。専業主婦のCさん(53歳)は、紙の雑誌時代のほうがよかったという。

「普段読まない雑誌が読めることが、美容室に行く楽しみの一つでした。それが電子リーダーになってからは、なかなかそうした雑誌を読む機会が減りましたね。あと、デジタルだと、体感として雑誌を読んでいる気がしないのも気になります。紙の雑誌のようにパラパラとめくって全体をざっくりと読みたいページを把握することができない。あと、デジタルに慣れてないからか、なんとなく目が疲れる気がします」(Cさん)

 理美容業界にも波及しつつある電子リーダー導入の動き。店舗側と利用者にとって、より良い導入の仕方が今後も模索されていきそうだ。

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