スポーツ

甲子園大会 第3・4試合ではストライクゾーンが甘くなる説も

 春夏3度の優勝に導き、歴代6位となる甲子園通算40勝の記録を持つ木内幸男氏。茨城県の取手二と常総学院を率いた巧みな選手起用は『木内マジック』と呼ばれた。1984年夏、桑田真澄、清原和博のKKコンビを擁するPL学園との決勝戦で9回裏にエースをライトに下げるワンポイントリリーフでKKを打ち取り、延長10回裏に3ランが飛び出し優勝している。甲子園に棲む勝利をさらう魔物とどうやって戦ってきたかを、木内氏が振り返った。

 * * *
 強いチームでも地方大会で完全燃焼してしまうと、甲子園で力が出せないことが多い。ピークは甲子園に合わせ、地方大会では余裕を持つ。これが私の考え方でした。だから「甲子園に行けば楽しいぞ」と思わせるため、甲子園の秘密をたくさん教えてやりました。

 例えば甲子園で1日4試合ある時は、私は子供たちに第3試合と第4試合では早いカウントからの「好球必打」を命じました。3、4試合目は、クサいところがストライクになる可能性が高いからです。

 理由は審判が試合を急ぐから。第4試合となるとナイターになる可能性が高い。すると審判団は照明代にかかる経費を削減するため試合を急ごうとする。特に第3試合は第4試合の開始時間が見えてくるためかなり急ごうとするし、第4試合は応援団を少しでも早く帰らせてあげたいという親心から、ストライクゾーンが甘くなる。だから逆に守る時は甘くなったコースを徹底的についていきなさいと指導しました。
 
 ストライクゾーンが広いのに真ん中の甘い球を投げる必要がないという理屈ですね。それに“浜風”や“陸風”も味方にしました。甲子園は午前中の試合は六甲山から吹く“陸風”で、午後は“浜風”が吹く。それに応じてオーダーも変えました。浜風が吹くとライト方向には球が伸びづらく、左バッターに不利となりますからね。

関連記事

トピックス

NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
米国の大手法律事務所に勤務する小室圭氏
【突然の変節】小室圭さん、これまで拒んでいた記念撮影を「OKだよ」 日本人コミュニティーと距離を縮め始めた理由
女性セブン
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
女性セブン
公式X(旧Twitter)アカウントを開設した氷川きよし(インスタグラムより)
《再始動》事務所独立の氷川きよしが公式Xアカウントを開設 芸名は継続の裏で手放した「過去」
NEWSポストセブン
現役を引退した宇野昌磨、今年1月に現役引退した本田真凜(時事通信フォト)
《電撃引退のフィギュア宇野昌磨》本田真凜との結婚より優先した「2年後の人生設計」設立した個人事務所が定めた意外な方針
NEWSポストセブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
「ホテルやネカフェを転々」NHK・林田理沙アナ、一般男性と離婚していた「局内でも心配の声あがる」
NEWSポストセブン
中森明菜復活までの軌跡を辿る
【復活までの2392日】中森明菜の初代音楽ディレクターが語る『少女A』誕生秘話「彼女の歌で背筋に電流が走るのを感じた」
週刊ポスト
世紀の婚約発表会見は東京プリンスホテルで行われた
山口百恵さんが結婚時に意見を求めた“思い出の神社”が売りに出されていた、コロナ禍で参拝客激減 アン・ルイスの紹介でキャンディーズも解散前に相談
女性セブン
真美子夫人は「エリー・タハリ」のスーツを着用
大谷翔平、チャリティーイベントでのファッションが物議 オーバーサイズのスーツ着用で評価は散々、“ダサい”イメージ定着の危機
女性セブン
猛追するブチギレ男性店員を止める女性スタッフ
《逆カスハラ》「おい、表出ろ!」マクドナルド柏店のブチギレ男性店員はマネージャー「ヤバいのがいると言われていた」騒動の一部始終
NEWSポストセブン