ビジネス

百貨店のクレカ 高還元率でお得なカードは2枚持ちが裏ワザ

 百貨店のクレジットカードは多数あるが、どのカードがお得なのだろうか。高還元率のカードと、そのお得な使い方を消費生活評論家の岩田昭男さんに聞きました。

 * * *
 さまざまある百貨店のクレジットカードのうち、安定してポイントを稼げるカードは、タカシマヤカード(通称「赤のカード」)です。ポイント還元率が、タカシマヤでの利用100円(税抜)ごとに8%と高く、30年もの間、人気を集め続けています。

 貯まったポイントは「お買物券」に交換して、次回の買い物に利用できます。そうした仕組みのものは以前はたくさんありましたが、最近ではこのカードくらいになりました。昨今の百貨店系カードのシステムは、前年度の利用金額をポイント還元率に反映する“累進性”が主流です。利用金額が高い方が還元率も高くなり、使えば使うほどお得になります。

 しかし、100万円使って翌年に10%の還元率をゲットしたとしても、その年にあまり買い物をしなければたちまち5%に落ちたりするので、気が気ではありません。それに比べて、最初から8%と確定しているタカシマヤカードは安心です。8%という還元率は、ポイント累進性のカードであれば、だいたい年間50万円以上利用した人が獲得するレベルになります。それを最初から提供してくれるのですから、太っ腹といえるでしょう。

 さらに、クレジット決済ではなく、現金かタカシマヤ(または百貨店)ギフトカードで支払っても、カードを提示すれば同等のポイントが付与されます。「今月はクレジットを使いすぎたから抑えたい」と現金払いで買い物をした時も、ポイントを得られるわけです。

 獲得したポイントは毎月末日で集計され、翌月23日以降にお買物券に交換できます(2000ポイント=2000円のお買物券に交換可)。タカシマヤでの通常利用2万5000円(税抜)で、2000ポイントになります。お買物券には使用期限がないので、じっくり貯めて大きな買い物に使うという楽しみ方も可能です。

 もっとポイントを貯めたい人は、「ポイントアップ特別ご優待会」期間が狙い目です。この時期はポイントが10%になるので見逃せません。

 それを待ちきれない人には、裏ワザの“2枚使い”がおすすめです。タカシマヤカードには、他にタカシマヤセゾンカード(通称「白のカード」)があり、年会費が、赤のカードは初年度無料、次年度から200円(税別)であるのに対し、こちらは永久無料。しかも、タカシマヤ以外の加盟店で使った時、1%のタカシマヤポイントが付きます。これを赤のカードと使い分けるのです(赤のカードの場合は0.5%)。

 タカシマヤ店内では赤のカードを使い8%のポイントをゲット、タカシマヤ以外での買い物には白のカードを使って1%を獲得します。白のカードを使えば、タカシマヤ以外での利用計40万円で、お買物券が1枚(2000円分)多くもらえることになります。

 ご自分の利用状況に合わせて、ぜひ2枚使いのワザを活用してみてください。

※女性セブン2015年9月3日号

関連キーワード

トピックス

騒動から2ヶ月が経ったが…(時事通信フォト)
《正直、ショックだよ》国分太一のコンプラ違反でTOKIO解散に長瀬智也が漏らしていたリアルな“本音”
NEWSポストセブン
谷本容疑者(35)の地元を取材すると、ある暗い過去があることがわかった(共同通信)
「小学生時代は不登校気味」「1人でエアガンをバンバン撃っていた」“異常な思考”はいつ芽生えたのか…谷本将志容疑者の少年時代とは【神戸市・24歳女性刺殺】
NEWSポストセブン
ロシアで勾留中に死亡したウクライナ人フリージャーナリスト、ビクトリア・ロシチナさん(Facebook /時事通信フォト)
脳、眼球、咽頭が摘出、体重は20キロ台…“激しい拷問”受けたウクライナ人女性記者の葬儀を覆った“深い悲しみと怒り”「大行列ができ軍人が『ビクトリアに栄光あれ!』と…」
NEWSポストセブン
大谷の「二刀流登板日」に私服で観戦した真美子さん(共同通信)
「私服姿の真美子さんが駆けつけて…」大谷翔平が妻を招いた「二刀流登板日」、インタビューに「今がキャリアの頂上」と語った“覚悟と焦燥”
NEWSポストセブン
V-22オスプレイ
《戦後80年・自衛隊の現在地をフォトレポート》中国軍の脅威に対抗する「南西シフト」の最新装備 機動的な装輪車、射程が伸びた長距離ミサイル
週刊ポスト
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚を発表した(左・Instagramより)
《お腹にそっと手を当てて》ひとり娘の趣里は区役所を訪れ…背中を押す水谷豊・伊藤蘭、育んできた3人家族の「絆」
NEWSポストセブン
過去にも”ストーカー殺人未遂”で逮捕されていた谷本将志容疑者(35)。判決文にはその衝撃の犯行内容が記されていた(共同通信)
《前科は懲役2年6か月執行猶予5年》「ストーカーだけでなく盗撮も…」「5回オートロックすり抜け」公判でも“相当悪質”と指摘された谷本将志容疑者の“首締め告白事件”の内幕
NEWSポストセブン
硬式野球部監督の退任が発表された広陵高校・中井哲之氏
【広陵野球部・暴力問題で被害者父が告白】中井監督の退任後も「学校から連絡なし」…ほとぼり冷めたら復帰する可能性も 学校側は「警察の捜査に誠実に対応中」と回答
NEWSポストセブン
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン
Benjamin パクチー(Xより)
「鎌倉でぷりぷりたんす」観光名所で胸部を露出するアイドルのSNSが物議…運営は「ファッションの認識」と説明、鎌倉市は「周囲へのご配慮をお願いいたします」
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン