『月刊住職』編集長の矢澤澄道氏


 特集内容は硬軟に幅広い。2月号では『“マッサン”寺院あり』と題し、高千穂の寺に嫁いだイギリス人女性僧侶の奮闘ぶりを報じた。当時、大ブームだったNHK朝ドラ『マッサン』の僧侶版である。

『お寺の将来も左右する結婚支援活動を必ず成功させる実践に学ぼう』(6月号)では、全国の寺院を舞台にした「婚活」を紹介。結婚を希望する男女の参加者が本堂に集い、良縁を願って般若心経を唱え、青年僧が引磬(いんきん)を「チーン」と鳴らすと席替えをする「寺コン」の模様をルポした。

 ほかにも『僧侶の女性関連凶悪事件続発の事実と宗派対応力』『ペットの安楽死は赦されるか』『絵馬も個人情報の保護が必要か』など、時事ネタに絡めたニュースが豊富だ。

 檀家減少に悩む住職が人集めのため、帽子から鳩を取り出すマジックを本堂で披露する姿や、檀家をもてなすイタリアン精進料理のレシピなど、寺と地域住民の繋がりを回復させるユニークな取り組みも常に紹介している。そんな同誌が最近、関心を寄せているテーマが「住職の高齢化」だ。

「これまで“住職は終身”とされていたが、高齢化で“住職の引退”が当たり前になった。最近は引退後に住職が迎える第二の人生や、死者を送る立場の住職が自身のがんなどとどう向き合うかなど、切実なテーマを積極的に取り上げています」

 41年の歴史のなかでは競合誌が現われることもあったが、いずれもいつしか消えていった。

「自分が住職なので、徹底した“住職目線”で雑誌を作っています。最近は一般読者も増えましたが、あくまで住職のための雑誌。今後も、この姿勢は変わりません」

※週刊ポスト2015年10月16・23日号

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