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昔ながらの赤く光る電気ストーブ 新素材で遠赤外線放出量増

 以前は石油・ガスストーブの代替品だった電気ストーブが、ここ数年で急激な進化を遂げている。電気ストーブは大きく2つに分類され、ファンヒーターのように暖めたい場所に直接、熱を当てる温風タイプと、遠赤外線の放射で、じんわり暖める輻射熱(ふくしゃねつ)タイプがある。

 昔ながらの赤く光るストーブも輻射熱タイプだが、こちらもここ数年で大きく進化しているという。家電ジャーナリストの戸井田園子氏が説明する。

「かつては石英管というガラス素材の中に電熱線を通すタイプが一般的でしたが、最近はカーボンやセラミック素材に通すのが主流になっています」

 ビックカメラ有楽町店の家電コーナー担当・樋口吉彦氏は「カーボンやセラミック素材になったことで、遠赤外線の放出量が増えた」と説明する。

「例えば、カーボン素材を使った小泉成器の『グラファイトヒーター』はスイッチを入れると0.2秒で立ち上がり、速暖性に優れています。

 セラミック素材ならダイキンの『セラムヒート』。赤く光るストーブ特有のまぶしさを軽減し、体の芯からポカポカするお風呂上がりのような暖かさを提供してくれます」

 速暖性に優れているため、なかなか布団から出ることができない寒い日の朝など、部屋を素早く暖めたいときは便利だ。

「起床時間の15分ほど前にタイマーをセットしておけば、快適な目覚めが得られることができます」(前出・戸井田氏)

 厚さ数センチというサイズが実現されたパネルヒーターは、赤く光るストーブと基本的な仕組みは同じだ。熱を帯びる部分にパネルを覆い被せることで、火傷しにくい安全性を実現した。

 最大の特徴である薄さを活かし、窓際などの狭い隙間に置くこともできる。

※週刊ポスト2015年11月20日号

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