会社でTシャツというわけにはいきませんが、ヘタウマなイラストが描いてあるネクタイを締めてこの作戦を実行すれば、サブリミナル効果が期待できるかも。上司が「もしかしたらこいつは、イチロー並みにすごいヤツかもしれない」と勘違いしてくれたらシメタものです。ネクタイのおかげだけに。
自己主張の大切さだけでなく、着目したいのは「人生は42歳から始まるんやて」に込められた、物事を前向きにとらえる美しい姿勢。近ごろ大人気の心理学者のアドラーも、大切なのは過去よりも未来だと言っています。いくつになろうが「もう○歳か……」としょぼくれるのではなく、「まだまだこれから」と胸を張りましょう。
この言い方は、自分に対してだけでなく、他人、とくにけっして若いとは言えない女性に対しても大いに活用できます。話している拍子に相手の年齢がわかったときには「女性が本当にきれいなのは○歳からだよ」とか「○歳といえば、女性がいちばんきれいな年代だね」と力強く言い切りたいもの。それが大人の勇気です。
女性がふたり以上いる場合は、全員に対して「○歳といえば~」「△歳といえば~」と同じように言うのが大人の掟。うっかり(相対的に)もっとも若い女性にだけ言ったりしたら、どんな恐ろしい事態になることか……。わざとらしく響くのではとか、「いちばん」がたくさんあるのは不自然では、なんて些細なことを気にする必要はありません。
ただし、こういうセリフを言ってみたいからといって、わざわざ女性に年齢を尋ねるのは無謀であり本末転倒です。功を焦らず、チャンスを待ちましょう。イチローだって、試合に出場するチャンスを我慢強く待たざるを得ない状況なんですから。