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歯のびっくり新常識 歯ブラシ濡らさず必要以上にすすがない

 寝る時は入れ歯をとる、歯磨きは虫歯を予防するため、など正しいと思っていた歯にまつわる定説が実は間違いであることも。最新の研究でわかった歯の新常識をお届けする。

【歯磨きの仕上げはフッ素で】
 アメリカでは水道水にフッ素があらかじめ含まれていて、水を飲むことで虫歯予防ができる。歯科医の青木聡さんは、「虫歯予防として、子供によく使うフッ素入りジェルを、歯磨き後に塗るのもおすすめ」だそう。

【研磨剤入りの歯磨き粉が歯の寿命を縮める!?】
 ツブツブの研磨剤入り歯磨き粉が人気だが、歯の表面を傷つけている場合も。さらに、歯と歯茎の間にたまってしまい、かえってトラブルを起こすことも少なくないので注意して。

【歯ブラシは濡らさず必要以上にすすがない】
 磨き粉に含まれているフッ素の濃度は、水や唾液で薄まってしまうため、歯ブラシは濡らさずに奥歯から磨いていくこと。また、しっかり口をすすぐとフッ素を洗い流してしまうことにもなるため、1~2回程度で軽くすすぐ程度にとどめて。

【歯磨きで虫歯を予防するのは不可能】
 日本人の9割以上は毎日歯磨きをし、7割以上が1日2回歯磨きをするという。なのに、95%もの人が虫歯持ち。虫歯は歯ブラシの届かない歯の隙間にできるので、歯磨きだけで虫歯を予防するのは無理だとわかる。虫歯につながる歯と歯の間の汚れは、糸ようじや歯間ブラシで必ず落とすこと。そして虫歯予防にフッ素入りの歯磨き粉をつけた歯ブラシで、歯を磨くのがよいといわれている。

【入れ歯はしたまま寝たほうがいい】
 就寝中、人は無意識に歯に力を入れている。入れ歯を外して寝ると、現存する自分の歯に負担がかかってしまうので、それを守るためにも入れ歯は洗って、再度装着してそのまま寝るのがいい。

【歯ぎしりは、ストレス緩和にも一役】
 歯の接触は歯にダメージを与えるといわれているが、一方で歯ぎしりをすることでストレスホルモンが下がるというデータがある。ストレスマネジメントとしての歯ぎしりは効果が認められるが、力の入れすぎは避けたほうがよさそうだ。

【ドイツでは朝と夜で歯磨き粉を使い分ける】
 予防歯科の進んだ欧州では、日本より歯磨き粉のフッ素含有量が多く種類も豊富。例えばドイツでは、夜はフッ素がたっぷり入った歯磨き粉で集中ケア。一方、朝はビタミンの多く入った歯磨き粉で歯茎を引き締めるなど、使い分けることもある。

※女性セブン2016年3月31・4月7日号

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