国際情報

清貧イメージあった胡耀邦氏の孫娘のセレブ生活に失望の声

中国国民から失望の声

 1987年初めまで中国共産党総書記を務めた胡耀邦氏の孫娘が居住する香港の豪華マンションが空き巣の被害に遭い、現金や高級時計など総額230万香港ドル(約3500万円)相当を盗まれていたことが分かった。

 胡耀邦氏は1986年末から1987年初めにかけての中国の学生による民主化要求運動に理解を示したとして総書記を解任。そのまま党政治局員に留任したものの、1989年4月に政治局の会議中に心臓発作で死亡。高潔な人物として知られており、その死を悼んだ学生らの追悼運動が天安門事件のきっかけとなった民主化要求運動に発展した。

 しかし、その胡氏の孫娘が他の高級幹部子弟と同じように香港に移り住み、多額の現金などを所持していたことで、失望の声がネット上で流れている。香港紙「リンゴ日報」が報じた。

 胡氏の孫娘は胡知鵞さんで、43歳。胡耀邦氏の長男、胡徳平・元党統一戦線部副部長(次官級)の長女。イギリスのケンブリッジ大学卒業後、スイスの金融機関に入り、香港支店に勤務し、そこで夫の曹少山氏と知り合い結婚。曹氏は香港に拠点を置く中国の投資銀行「河山国際資本集団」の会長を務めている。

 胡さんらは2003年に香港の高級住宅街、浅水湾(リパルスベイ)のマンションを1380万香港ドルで購入していた。現在の売値は5200万香港ドル(約7億5500万円)とほぼ3倍近く価値が上がっている。

 胡さん夫妻の空き巣の被害は現金が60万香港ドルと10万中国人民元、米ドルとユーロ紙幣を合わせて60万香港ドル相当、および100万香港ドル相当の高級時計と、総計230万香港ドルに上っている。

 このニュースを知った市民からは「あの胡耀邦の孫娘が香港に住んでいるだけでも驚きなのに、しかもケンブリッジを出て、外資系企業に入り、高級マンションに住み、多額の現金と高級時計を所持しているなんて、まったく胡耀邦のイメージにそぐわない。全く成金で残念」などの失望の声が寄せられている。

関連キーワード

トピックス

お仏壇のはせがわ2代目しあわせ少女の
《おててのシワとシワを合わせて、な~む~》当時5歳の少女本人が明かしたCM出演オーディションを受けた意外な理由、思春期には「“仏壇”というあだ名で冷やかされ…」
NEWSポストセブン
『サ道』作者・タナカカツキ氏が語る「日本のサウナ60年」と「ブームの変遷」とは
《「ととのった〜!」誕生秘話》『サ道』作者・タナカカツキ氏が語る「日本のサウナ60年」と「ブームの変遷」
NEWSポストセブン
広陵野球部・中井哲之監督
【広陵野球部・被害生徒の父親が告発】「その言葉に耐えられず自主退学を決めました」中井監督から投げかけられた“最もショックな言葉” 高校側は「事実であるとは把握しておりません」と回答
週刊ポスト
薬物で何度も刑務所の中に入った田代まさし氏(68)
《志村けんさんのアドバイスも…》覚醒剤で逮捕5回の田代まさし氏、師匠・志村さんの努力によぎった絶望と「薬に近づいた瞬間」
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《ずっと若いママになりたかった》子ども好きだった中山美穂さん、元社長が明かした「反対押し切り意思貫いた結婚と愛息との別れ」
週刊ポスト
連敗中でも大谷翔平は4試合連続本塁打を放つなど打撃好調だが…(時事通信フォト)
大谷翔平が4試合連続HRもロバーツ監督が辛辣コメントの理由 ドジャース「地区2位転落」で補強敢行のパドレスと厳しい争いのなか「ここで手綱を締めたい狙い」との指摘
NEWSポストセブン
伊豆急下田駅に到着された両陛下と愛子さま(時事通信フォト)
《しゃがめってマジで!》“撮り鉄”たちが天皇皇后両陛下のお召し列車に殺到…駅構内は厳戒態勢に JR東日本「トラブルや混乱が発生したとの情報はありません」
NEWSポストセブン
事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《早穂夫人は広島への想いを投稿》前田健太投手、マイナー移籍にともない妻が現地視察「なかなか来ない場所なので」…夫婦がSNSで匂わせた「古巣への想い」
NEWSポストセブン
2023年ドラフト1位で広島に入団した常廣羽也斗(時事通信)
《1単位とれずに痛恨の再留年》広島カープ・常廣羽也斗投手、現在も青山学院大学に在学中…球団も事実認める「本人にとっては重要なキャリア」とコメント
NEWSポストセブン
芸能生活20周年を迎えたタレントの鈴木あきえさん
《チア時代に甲子園アルプス席で母校を応援》鈴木あきえ、芸能生活21年で“1度だけ引退を考えた過去”「グラビア撮影のたびに水着の面積がちっちゃくなって…」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《ラーメンにウジ虫混入騒動》体重減少、誹謗中傷、害虫対策の徹底…誠実な店主が吐露する営業再開までの苦難の40日間「『頑張ってね』という言葉すら怖く感じた」
NEWSポストセブン
暴力問題で甲子園出場を辞退した広陵高校の中井哲之監督と会見を開いた堀正和校長
【「便器なめろ」の暴言も】広陵「暴力問題」で被害生徒の父が初告白「求めるのは中井監督と堀校長の謝罪、再発防止策」 監督の「対外試合がなくなってもいいんか?」発言を否定しない学校側報告書の存在も 広陵は「そうしたやりとりはなかった」と回答
NEWSポストセブン