この仕事にやりがいを感じれば、ステップアップも可能だと言うのは上田さん。
「経験を積んで介護福祉士などの資格を取れば、将来的には時給がアップします。社会貢献にもつながるので、働きがいもあるでしょう」
このほかに主婦のスキルを生かせる仕事には、食品製造がある。デパ地下などで総菜を買って家で食べる“中食”人気は引き続き高いため、引く手あまた。時給も前年同月比で22円アップしているので、料理好きにとっては楽しみながら稼ぎ、レシピも学べるチャンスといえる。
◆電話でも対面でも! コミュニケーション力を活用しよう
前年同月比で時給が46円も上がっているのはコールセンターの仕事。ここでも聞き上手の主婦が頼りにされている。
「苦情がある人も、暇を潰したい人も電話をかけてきます。高齢のかたも多いです。主婦はコミュニケーション力が高い人が多いので、どんな人にも柔軟に対応できます。座りながらできる仕事なので、体への負担も少ないですよ」(上田さん)
電話を使う仕事には、こちらからかけてセールスを行うテレフォンアポインターもあるが、これはコールセンターの仕事とは似て非なるもの。営業経験のない主婦にはハードルが高く、おすすめできない。ちなみにテレアポの時給は前年同月比で9円ダウンしている。
対面でのコミュニケーションが好きなら医療福祉系の事務や受付の仕事がいい。時給は前年同月比で10円上昇している。
「病院や薬局を訪れる人には高齢者が多いので、そういった人たちと適切な話ができる主婦のかたが重宝されます。 資格がなくてもできますが、長く働くことを考えると、医療事務や調剤薬局事務などの資格に挑戦してみてもいいでしょう。仕事の幅が広がり、時給もアップします」(上田さん)